Tuning Manager 運用管理ガイド

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9.7 Web ClientからWebアプリケーションにアクセスするための設定

Web Clientのグローバルタスクバーエリアで,[起動]-[リンク]を選択すると,ユーザーが登録したアプリケーションにアクセスできるリンクダイアログが表示されます。よく使用するWebアプリケーションや参照する情報(機器の配置図など)をこのウィンドウに登録することで,必要なアプリケーションをWeb Clientから簡単に呼び出せます。アプリケーションの登録または登録の解除には,hcmds64linkコマンドを使用します。ここでは,hcmds64linkコマンドの使用方法を説明します。

形式
Windowsの場合:
<共通コンポーネントのインストール先フォルダ>\bin\hcmds64link {/add | /delete } /file <ユーザー設定のアプリケーションファイル> [/nolog] /user <ユーザー識別子> /pass <パスワード>
Linuxの場合:
<共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ>/bin/hcmds64link {-add | -delete } -file <ユーザー設定のアプリケーションファイル> [-nolog] -user <ユーザー識別子> -pass <パスワード>

機能
必要なアプリケーションをWeb Clientからアクセスできるように,Webアプリケーションのリンクを登録したり,削除したりします。
ユーザー設定のアプリケーションファイルで,アプリケーション名,URL,および表示名を指定します。次に,hcmds64linkコマンドを使用してその情報を登録します。Web Clientのグローバルタスクバーエリアで,[起動]-[リンク]を選択したときに表示されるリンクダイアログに,登録したアプリケーションへのリンクが表示されます。

注意
アプリケーションにアクセスするためのリンクを登録したあとは,hcmds64linkコマンドで使用されるユーザー設定のアプリケーションファイルを削除しないでください。これを削除すると,登録したアプリケーションのリンクを削除できなくなります。

オプション
add:Webアプリケーションを登録します。
delete:Webアプリケーションを削除します。
file:ユーザー設定のアプリケーションファイルの名前を指定します。Linuxの場合,空白を含むパスは指定しないでください。
nolog:コマンドラインにメッセージを表示しないようにします。ただし,このオプションを指定しても,オプションエラーのメッセージは表示されます。
user:ユーザー定義のアプリケーションリンクの登録または削除に使用するユーザーIDを指定します。Admin権限を持つユーザーのユーザーIDを指定します。
pass:ユーザー定義のアプリケーションリンクの登録または削除に使用するユーザーIDのパスワードを指定します。

ユーザー設定のアプリケーションファイル
次に,ユーザー設定のアプリケーションファイルのコード例を示します。
@TOOL-LINK
@NAME SampleApp
@URL http://SampleApp/index.html
@DISPLAYNAME SampleApplication
@DISPLAYORDER 1
@ICONURL http://SampleApp/graphic/icon.gif
@TOOL-END

注意
ユーザー設定のアプリケーションファイルのコーディングには,ASCII文字コードだけを使用します。また,Carriage Return(CR)およびLine Feed(LF)以外の制御コードは使用できません。

ユーザー設定のアプリケーションファイルで指定する項目は,次のとおりです。
@TOOL-LINK:開始キー。開始キーと終了キーの間の情報が,設定情報です。この項目は必須です。
@NAME:登録用のキーとして使用される情報。一意の名前を指定します。この項目は必須です。この名前の最大長は256バイトです。英数字だけを使用してください。
@URL:Web Clientから呼び出すURL。このURLの最大長は256バイトです。IPv6アドレスは使用できません。IPv6環境ではホスト名で指定してください。
@DISPLAYNAME:Web Clientのグローバルタスクバーエリアで,[起動]-[リンク]を選択したときに表示されるリンクダイアログに示される名前。情報を指定しない場合,@NAMEで指定した名前が表示されます。指定できる文字は,UnicodeのコードポイントU+10000 ~ U+10FFFFの範囲で,最大80文字です。
@DISPLAYORDER:Web Clientのグローバルタスクバーエリアで,[起動]-[リンク]を選択したときに表示されるリンクダイアログに示されるアプリケーションの順序。アプリケーションは,この値が小さいほど上に表示されます。値は-2147483648から2147483647の範囲で指定できます。
@ICONURL:リンクの横に表示されるアイコンのURL。このURLの最大長は256バイトです。IPv6アドレスは使用できません。IPv6環境ではホスト名で指定してください。
@TOOL-END:終了キー。この項目は必須です。

戻り値
0:正常終了
255:異常終了
nologオプションを指定しない場合は,出力メッセージから,コマンドが成功したかどうかを判断できます。nologオプションを指定した場合,メッセージは出力されません。そのため,コマンドの戻り値を使用して,コマンドが成功したかどうかを判断する必要があります。
エラーの詳細については,次のログファイルの内容を参照してください。

Windowsの場合:
<共通コンポーネントのインストール先フォルダ>\log\hcmds64linkn.log

Linuxの場合:
/var/<共通コンポーネントのインストール先ディレクトリ>/log/hcmds64linkn.log

コマンドの実行例(Windowsの場合)
アプリケーションのリンクを追加する場合
C:\Program Files\HiCommand\Base64\bin\hcmds64link /add /file C:\SampleLink.txt /user system /pass manager
アプリケーションのリンクを削除する場合
C:\Program Files\HiCommand\Base64\bin\hcmds64link /delete /file C:\SampleLink.txt /user system /pass manager

コマンドの実行例(Linuxの場合)
アプリケーションのリンクを追加する場合
/opt/HiCommand/Base64/bin/hcmds64link -add -file /opt/SampleLink.txt -user system -pass manager
アプリケーションのリンクを削除する場合
/opt/HiCommand/Base64/bin/hcmds64link -delete -file /opt/SampleLink.txt -user system -pass manager

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