Tuning Manager 運用管理ガイド
- この項の構成
- (1) 形式
- (2) 機能
- (3) オプション
- (4) 結果
- (5) 注意事項
- (6) 使用例
- Windowsの場合:
hcmds64getlogs /dir <フォルダ名> [/types <製品名>[ <製品名> …]] [/arc <アーカイブファイル名>] [/logtypes <ログファイル種別>[ <ログファイル種別> …]]- Linuxの場合:
hcmds64getlogs -dir <ディレクトリ名> [-types <製品名>[ <製品名> …]] [-arc <アーカイブファイル名>] [-logtypes <ログファイル種別>[ <ログファイル種別> …]]
hcmds64getlogsコマンドは,トラブルが発生したときに,保守情報を採取するためのコマンドです。Hitachi Command Suite製品のログファイルを採取して,アーカイブファイルにまとめます。
hcmds64getlogsコマンドを実行するときは,製品名やログファイルの種別を指定しないで,すべての保守情報を採取することを推奨します。
- dir <フォルダ名>およびdir <ディレクトリ名>
ログファイルを格納するローカルディスク上のディレクトリを指定します。
あらかじめディレクトリを作成している場合は,ディレクトリを空にしてください。
指定したディレクトリが存在しない場合は,ディレクトリが新規に作成されます。
指定できるパスの最大長は41バイトです。Tuning Manager server以外の製品のログファイルを収集する場合の最大長については,各製品のマニュアルを参照してください。
ディレクトリパスとして指定できる文字は,ASCII印字可能文字コード(0x20-7E)の中で,一部の特殊文字(\ / : , ; * ? " < > | $ % & ' ` )を除いたものです。ただし,Windowsでは"\",":","/"を,Linuxでは"/"をパスの区切り文字として利用できます。パスの末尾にはパスの区切り文字を指定しないでください。
Windowsの場合,パス中に空白を指定するときは,パスを引用符(")で囲んで指定してください。Linuxの場合,パス中に空白を指定できません。
typesオプションを省略した場合,またはtypesオプションの値にTuningManagerを指定した場合,dirオプションの値に指定できるディレクトリに次の条件が追加されます。
- ルートディレクトリは指定できません。
- 指定したディレクトリには,コマンドの実行ユーザーに対してread権限およびwrite権限が必要です。
- Windowsの場合,予約デバイス名(CON,AUX,PRN,NULなど)を含むパスは指定できません。
- Windowsの場合,"/"をパスの区切り文字として使用できません。
- types <製品名>[ <製品名> …]
障害などが原因で,特定のログファイルしか収集できない場合に,ログファイルを収集する製品の名称を指定します。複数の製品名を指定するときは,値と値の間にスペースを挿入します。
typesオプションを指定しない場合,共通コンポーネントに登録されているすべての製品がログ出力の対象となります。同一ホストに32ビットの共通コンポーネントを使用する製品(File Services Manager,Storage Navigator Modular 2,およびJP1/Automatic Operation )がインストールされている場合は,その製品もログ出力の対象となります。
Tuning Manager serverのログファイルを収集するには,製品名としてTuningManagerを指定します。
typesオプションとlogtypesオプションを同時に使用する場合は,logtypesオプションの値に必ずlogを指定してください。- arc <アーカイブファイル名>
作成されるアーカイブファイルの名称を指定します。arcオプションを指定しない場合,ファイル名は「HiCommand_log_64」になります。
アーカイブファイルが出力されるときに,各アーカイブファイルの種類に応じた拡張子(.jar,.hdb.jar,.db.jarまたは.csv.jar)が付けられます。アーカイブファイルは,dirオプションで指定したディレクトリの下に出力されます。
アーカイブファイルの名称として指定できる文字は,ASCII印字可能文字コード(0x20-7E)の中で,一部の特殊文字(\ / : , ; * ? " < > | $ % & ' ` )を除いたものです。Linuxの場合,空白は指定できません。- logtypes <ログファイル種別>[ <ログファイル種別> …]
障害などが原因で,特定のログファイルしか収集できない場合に,収集するログファイルの種別を指定します。複数の種別を指定するときは,値と値の間にスペースを挿入します。logtypesオプションを指定しない場合,すべてのログファイルが収集されます。
収集するログファイルの種別としてlogtypesオプションに指定する値と,作成されるアーカイブファイルとの対応を次の表に示します。表9-4 logtypesオプションに指定する値と,作成されるアーカイブファイルとの対応
logtypesオプションに指定する値 作成されるアーカイブファイル <アーカイブファイル名>.jar <アーカイブファイル名>.hdb.jar <アーカイブファイル名>.db.jar <アーカイブファイル名>.csv.jar log 作成される 作成される - - db - - 作成される - csv - - - 作成される
コマンド実行結果は,画面に出力されるメッセージ,またはコマンドの戻り値で確認します。
コマンドの戻り値を次に示します。
- 0:正常終了
- 1:引数エラー
- 2:異常終了
- hcmds64getlogsコマンドは,多重実行できません。
- hcmds64getlogsコマンド終了時に,メッセージKAPM05318-IまたはKAPM05319-Eが出力されない場合,dirオプションで指定するディレクトリに十分な空き容量がないためhcmds64getlogsコマンドが途中で終了しています。dirオプションで指定するディレクトリに十分な空き容量を確保したあとで,再度hcmds64getlogsコマンドを実行してください。
- Tuning Manager serverをクラスタ構成で運用している場合には,実行系ノードと待機系ノードそれぞれでhcmds64getlogsコマンドを実行してください。
- 同じオプションを2回以上指定した場合,最初に指定したオプションが有効となります。
- エージェントのPerformanceデータベースは収集対象に含まれません。Performance Managementのjpcrasコマンド(オプション指定はall all)を使って収集する必要があります。jpcrasコマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
Hitachi Command Suite製品の保守情報を採取する場合で,アーカイブファイル名を「hicmd_log」とするときの使用例を次に示します。
- Windowsの場合:
hcmds64getlogs /dir <任意のフォルダ> /arc hicmd_log- Linuxの場合:
hcmds64getlogs -dir <任意のディレクトリ> -arc hicmd_logTuning Manager serverの保守情報だけを採取する場合の使用例を次に示します。
- Windowsの場合:
hcmds64getlogs /dir <任意のフォルダ> /types TuningManager- Linuxの場合:
hcmds64getlogs -dir <任意のディレクトリ> -types TuningManager
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