Tuning Manager 運用管理ガイド
Tuning Manager serverのデータベースの総容量は,新規インストール時の初期値は,2GBです。データベースの総容量は32GBまで増やせます。ここでは,データベースの総容量の見積もり方法について説明します。
Tuning Manager serverのデータベースの総容量には,ここで説明するデータベースの総容量の見積もり式の計算結果を2GB単位で設定します。データベースの総容量は,最大で32GBです。見積もり式の計算結果が32GBを超えないように注意してください。
例えば,データベースの総容量の見積もり式の計算結果が10.2(GB)の場合は,Tuning Manager serverのデータベースの総容量を12GB以上32GB以下に設定します。
- データベースの総容量の見積もり式
- Tuning Manager serverのデータベースの総容量を見積もるための式を次に示します。式中で使用している変数については,「表3-1 見積もり式中の変数の説明」を参照してください。
- データベースの総容量の見積もり式(単位:GB) =
- ( 18,530 * P * S * C
- + 7,050 * L * S * C
- + 270 * ( DPV + L / 2※1 ) * M
- + 800 * ( F + FM ) * H * C
- + 320 * F * M
- + 2,600 * D * H * C
- + 29,630 * DM * H * C
- + 3,170 * HOST * H * C
- + 7,340 * VM * H * C
- + 10,100 * DS * H * C
- + 290 * DS * M ) / 1,0243
- + 1.15
- + 0.45※2
- 注※1
- 外部接続されている論理デバイス数が,すべての論理デバイス数の半分を超える場合は,除算しないでください(L / 2をLと読み替えてください)。
- 注※2
- PFM - Agent for Oracleを監視する場合だけ,加算する値です。
変数 説明 単位 P ストレージシステムのポート数 個 L 論理デバイス数 個 DPV Dynamic Provisioningのボリューム数 個 F ファイルシステム数 個 FM 1か月にマウントする平均ファイルシステム数 個 D デバイスファイル数 個 DM※1 MPIOのデバイスファイル数 個 HOST 仮想化サーバ数 台 VM 仮想マシン数 台 DS データストア数 個 M※2 容量データの保持件数 件 S ストレージシステムの構成履歴を保持する期間 月 H ホストの構成履歴を保持する期間 月 C※3 1か月に変更されるリソースの割合 -
- (凡例)
- -:該当なし
- 注※1
- MPIO環境のホストでHTM - Storage Mapping Agentを運用する場合は,使用しているパス管理プログラムによって,デバイスファイル数を変数D(デバイスファイル数)ではなく,変数DM(MPIOのデバイスファイル数)に代入して見積もり式を計算する必要があります。デバイスファイル数を変数DMに代入する必要があるかどうかについて,「表3-2 デバイスファイル数を変数DMに代入する必要があるMPIO環境」に示します。
- 注※2
- 変数M(容量データの保持件数)は,容量データの種類ごとの保持期間を基に算出します。容量データの保持件数を求める計算式を次に示します。
- <容量データの保持件数> = <時間単位データ保持件数> + <日単位データ保持件数> + <週単位データ保持件数> + <月単位データ保持件数> + <年単位データ保持件数>
- 容量データの種類ごとに,容量データの保持件数を計算する方法を「表3-3 容量データの保持件数の計算方法」に示します。
- 注※3
- 変数C(1か月に変更されるリソースの割合)は,次の計算式で算出します。
- <1か月に変更されるリソースの割合> = <1か月の間に構成変更されるリソース数> / <監視中の総リソース数>
- 1つのTuning Manager serverで監視するリソース数が128,000以下の場合は,変数Cに1を設定してください。
表3-2 デバイスファイル数を変数DMに代入する必要があるMPIO環境
OS パス管理プログラム 変数DMへの代入の要否 Windows Dynamic Link Manager × Dynamic Link Manager以外 ○ AIX - × HP-UX ○ Linux ○
- (凡例)
- ○:必要
- ×:不要
- -:すべての種類のパス管理プログラム
容量データの種類 期間単位当たりの容量データの保持件数 データ保持期間とポーリング回数をデフォルト値に設定した場合の,容量データの保持件数 期間単位 容量データの保持件数 デフォルトの容量データの保持期間 容量データの保持件数の計算式 時間単位データ 1日 24 7日 7*1=7※ 日単位データ 1か月 31 3か月 3*31=93 週単位データ 1か月 4 3か月 3*4=12 月単位データ 1年 12 2年 2*12=24 年単位データ 1年 1 5年 5*1=5
- 注※
- 時間単位データは1回のポーリングで1件収集されます。デフォルトのポーリング回数は1日当たり1回です。ポーリング回数をデフォルト値に設定している場合,時間単位データの保持件数は,1日当たり1件だけ取得されます。
- ポーリング回数の設定がエージェントごとに異なる場合は,ポーリング回数をいちばん多く設定しているエージェントのポーリング回数で計算してください。
ここで説明したデータベースの総容量の見積もり式は,リソースを追加する頻度,およびリソースの構成を変更する頻度を,次の表に示す条件で仮定した場合の計算式です。
分類 リソース名 追加する頻度(平均) 構成を変更する頻度(平均) ストレージシステム ストレージシステム 1日に1回 1日に1回 ポートコントローラー 1か月に1回 1か月に1回 ポート 3か月に1回 1日に1回 Host Group 1か月に1回 1か月に1回 CLPR 1か月に1回 1か月に1回 プロセッサ 1ポート当たり3か月に1回 1ポート当たり3か月に1回 DKAペア 1日に1回 1日に1回 パリティグループ 1か月に1回 1か月に1回 連結パリティグループ 1か月に1回 1か月に1回 物理ディスク 1ポート当たり3か月に1回 1ポート当たり3か月に1回 論理デバイス 1か月に1回 1か月に1回 LUパス 1か月に1回 1か月に1回 ラベル 1か月に1回 1か月に1回 Dynamic Provisioningのボリューム 1か月に1回 1か月に1回 SLPR 1か月に1回 1か月に1回 ストレージシステムのポートと,ホストのWWNとの対応関係 3か月に1回 3か月に1回 ホスト ホスト 1か月に1回 1か月に1回 デバイスファイル 1か月に1回 1か月に1回 ディスクグループ 1か月に1回 1か月に1回 ファイルシステム 1か月に1回 1か月に1回 ポート 1日に1回 1日に1回 パス 1日に1回 1日に1回 MPIO環境のパス 1か月に1回 1か月に1回 ハイパーバイザー 仮想化サーバ 1か月に1回 1か月に1回 仮想マシン 1か月に1回 1か月に10回 データストア 1か月に1回 1か月に1回 Device Managerが管理している仮想化サーバのWWN 3か月に1回 3か月に1回 仮想化サーバと,その仮想化サーバが使用しているデータストアとの対応関係 1か月に2回 1か月に2回 仮想マシンと,その仮想マシンが使用しているデータストアとの対応関係 1か月に2回 1か月に2回 データストアと,そのデータストアを構成している論理デバイスとの対応関係 1か月に2回 1か月に2回 データストアと,ストレージシステムのポートとの対応関係 1か月に2回 1か月に2回 Oracle Oracleインスタンス 1日に1回 1日に1回 テーブルスペース 3か月に1回 3か月に1回 データファイル 1テーブルスペース当たり3か月に1回 1テーブルスペース当たり3か月に1回
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