Hitachi Command Suite Mainframe Agent ユーザーズガイド
ユーザSVCを使用するためには,次のどちらかの方法でユーザSVCを登録する必要があります。
- IEASVCxx parmlibメンバに定義して静的に登録する。
- YKALCSVCコマンドを使用して動的に登録する。
IEASVCxx parmlibメンバで登録する場合はシステムの再IPLが必要です。システム稼働中で再IPLを実施できない場合は,YKALCSVCコマンドで登録してください。
- 重要
- Hitachi Business Continuity Managerがインストールされている場合,ユーザSVCの登録は行わないでください。
- この項の構成
- (1) IEASVCxx parmlibメンバでの登録
- (2) YKALCSVCコマンドでの登録
次の手順でユーザSVCを登録します。なお,手順2および手順4の詳細については,IBMマニュアル「MVS 初期設定およびチューニング解説書」を参照してください。
- ユーザSVCに割り当てるSVC番号を200から255の間で決める。
- 次のSYMDEF文(&YKSVCNOシステム・シンボル)をIEASYMxx parmlibメンバに定義する。
SYMDEF(&YKSVCNO='SVC番号')
- 重要
- SVC番号には,200から255の間の10進数を指定します。
- Mainframe AgentのLPALIBライブラリをLPALSTに連結するために,次のどちらかの手順を実行する。
- LPALSTxx parmlibメンバにMainframe AgentのLPALIBライブラリを定義します。詳細については,IBMマニュアル「MVS 初期設定およびチューニング解説書」を参照してください。
- SETPROG LPAコマンドを使用して,Mainframe AgentのLPALIBライブラリをLPALSTに動的に連結します。詳細については,IBMマニュアル「MVS システム・コマンド」を参照してください。
- 次のSVCPARM文をIEASVCxx parmlibメンバに定義する。
SVCPARM SVC番号,REPLACE,TYPE(3),EPNAME(JYUASVC)- CLPAパラメーターを指定して再IPLを行う。
YKALCSVCコマンドの実行方法を次に示します。YKALCSVCコマンドの形式については,「2.3.2 YKALCSVCコマンドの利用設定」を参照してください。
システム起動時,またはMainframe Agent使用前に,YKALCSVCコマンドを実行してユーザSVCを動的に登録します。
SVC番号を指定する場合,次のとおり実行します。
START YKALCSVC,PARM='SVC番号'指定されたSVC番号にすでに別のユーザSVCが割り当てられている場合,エラーになります。
次のようにPARMパラメーターを省略すると,200から255の間で使用されていないSVC番号が割り当てられます。
START YKALCSVCユーザSVCを削除する場合,パラメーターにDELETEを指定してYKALCSVCコマンドを実行してください。
START YKALCSVC,PARM='DELETE'
- 重要
- Mainframe Agent動作中にYKALCSVCコマンドでユーザSVCを削除した場合,Device Manager,またはReplication Managerにストレージ情報が正しく渡されないことがあります。
- Mainframe Agent動作中にYKALCSVCコマンドでユーザSVCを登録した場合,実行中のCLIコマンドはIEASVCxx parmlibメンバで定義されたユーザSVCで実行されます。登録したユーザSVCは新たに実行されるDevice Manager,またはReplication Managerの要求から有効になります。
- YKALCSVCコマンドで登録したユーザSVCは再IPLで無効になります。次回の再IPLに備えて,次のどちらかの設定をしておくことを推奨します。
・YKALCSVCコマンドをCOMMNDxx parmlibメンバに追加して,再IPL時に自動的にユーザSVCを再登録する。
・IEASVCxx parmlibメンバにユーザSVCを定義し,次回IPLから静的に登録されたユーザSVCを使用する。- 古いバージョンのYKALCSVCコマンドで登録したユーザSVCは,古いバージョンのYKALCSVCコマンドを使用して削除してください。バージョンが混在している場合のバージョンアップ時にはご注意ください。
All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2019, Hitachi, Ltd.