Hitachi Command Suite システム構成ガイド

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13.4.1 管理サーバの保守情報の取得(hcmds64getlogsコマンド)

管理サーバの保守情報を取得するには,hcmds64getlogsコマンドを実行します。

事前に完了しておく操作

コマンドの形式

Windows:
Hitachi Command Suiteのインストールフォルダ\Base64\bin\hcmds64getlogs /dirフォルダ名 [/typesHitachi Command Suite製品の名称[Hitachi Command Suite製品の名称...]] [/arcアーカイブファイル名] [/logtypesログファイル種別[ログファイル種別...]]

Linux:
Hitachi Command Suiteのインストールディレクトリ/Base64/bin/hcmds64getlogs -dirディレクトリ名 [-typesHitachi Command Suite製品の名称[Hitachi Command Suite製品の名称...]] [-arcアーカイブファイル名] [-logtypesログファイル種別[ログファイル種別...]]
注意
hcmds64getlogsコマンドは,2つ以上同時に実行しないでください。
重要
Hitachi File Services ManagerやStorage Navigator Modular 2と連携している場合は,typesオプションおよびlogtypesオプションを省略して実行すると,Hitachi File Services ManagerやStorage Navigator Modular 2の保守情報も収集できます。

オプション

dir
採取した保守情報を格納するローカルディスク上のディレクトリを絶対パスで指定し ます。あらかじめディレクトリを作成している場合は,ディレクトリを空にしてください。
指定できるパスの最大長は41バイトです。パスには一部の特殊文字を除いたASCII印字可能文字コードを指定できます。指定できない特殊文字を示します。
\ / : , ; * ? " < > | $ % & ' `
ただし,パスの区切り文字として,Windowsの場合は円記号(\),コロン(:)およびスラント(/),Linuxの場合はスラント(/)を使用できます。パスの末尾にはパスの区切り文字を指定しないでください。
Windowsの場合,パス中に空白を指定するときは,パスを引用符(")で囲んで指定してください。Linuxの場合は,パス中に空白は指定できません。

types
障害などの理由によって,特定のHitachi Command Suite製品の保守情報しか取得できない場合に,次の表に従って取得対象の製品の名称を指定します。複数の製品名を指定する場合は,空白文字で区切ってください。

表13-1 保守情報を取得する場合のtypeオプションの指定値

製品 指定値
Device Manager DeviceManager
Tiered Storage Manager TieredStorageManager
Replication Manager ReplicationManager
そのほかの製品 それぞれの製品のマニュアルを参照
このオプションを指定する場合,logtypesオプションでログファイルの種別にlogを含めて指定してください。
このオプションを省略した場合,同一管理サーバにインストールされている全Hitachi Command Suite製品の保守情報が取得されます。

arc
作成されるアーカイブファイルの名前を指定します。このオプションを省略した場合,ファイル名は「HiCommand_log_64」になります。
ファイル名には一部の特殊文字を除いたASCII印字可能文字コードを指定できます。指定できない特殊文字を次に示します。Linuxの場合,空白は指定できません。
\ / : , ; * ? " < > | $ % & ' `

logtypes
障害などの理由によって,特定のログファイルしか取得できない場合に,取得対象のログファイルの種別を指定します。
log.jarファイルと.hdb.jarファイルだけを取得する場合に指定します。
db.db.jarファイルだけを取得する場合に指定します。
csv.csv.jarファイルだけを取得する場合に指定します。
複数の種別を指定する場合は,空白文字で区切ってください。
このオプションを省略した場合,すべてのログファイルが取得されます。
重要
大規模なシステム環境で[レプリケーション]タブを使用している場合は,保守情報の取得に時間が掛かり,保守情報のファイルサイズが大きくなります。このため,hcmds64getlogsコマンドの実行時に,次のオプションを指定して保守情報を取得することをお勧めします。

Windows:
Hitachi Command Suiteのインストールフォルダ\Base64\bin\hcmds64getlogs /dirフォルダ名/logtypes log csv

Linux:
Hitachi Command Suiteのインストールディレクトリ/Base64/bin/hcmds64getlogs -dirディレクトリ名-logtypes log csv

このコマンドを実行すると,メッセージKAPM05318-IまたはKAPM05319-Eが出力されます。 また,保守情報(ログファイルとデータベースファイル)が取得され,dirオプションで指定したディレクトリの下に4つのアーカイブファイル(.jar.hdb.jar.db.jarおよび.csv.jar)が作成されます。

参考
メッセージKAPM05318-IまたはKAPM05319-Eが出力されない場合,dirオプションで指定するディレクトリに十分な空き容量がないため,hcmds64getlogsコマンドが途中で終了しています。dirオプションで指定するディレクトリに十分な空き容量を確保したあとで,再度hcmds64getlogsコマンドを実行してください。

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