Hitachi Command Suite システム構成ガイド

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12.3.6 Tiered Storage Managerの処理として出力される場合

Tiered Storage Manager CLIで操作した場合に出力される監査ログのメッセージテキストの出力形式および出力される情報を次に示します。

メッセージ本文> <操作種別(OP)>, <操作対象(Res)>[, <失敗理由(RC)>]
[, <ストレージドメイン情報(SD)>][, <ストレージシステム情報(SS)>]
[, <マイグレーショングループ情報(MG)>]
[, <タスク完了後の移動先マイグレーショングループ情報(MG_moveTo)>]
[, <ストレージ階層情報(ST)>][, <プール情報(PO)>][, <ボリューム情報(VL)>]
[, <ボリュームペア(VP)>][, <空き容量情報(FS)>][, <タスク情報(TK)>]
[, <監査事象ごとのオプション(opt)>]

失敗理由(RC)>以降の項目は,出力される場合と,出力されない場合があります。

表12-15 監査ログのメッセージテキストに出力される項目(メッセージ本文,操作種別および操作対象)

項目 内容 出力形式
メッセージ本文 事象を説明するメッセージ メッセージ本文が出力されます。出力されるメッセージについては,「表12-17 監査ログに出力されるメッセージ」を参照してください。
操作種別(OP) Tiered Storage Managerサーバに対する操作要求の種類
  1. 操作ID(OpId)
  2. 操作名(OpName)
OP=(OpId,OpName)
OpId,OpNameについては,「表12-18 監査ログに出力される操作種別(OP)の意味」を参照してください。
操作対象(Res) 操作の対象となるリソース(資源)の種類
  1. リソースID(ResId)
  2. リソース名(ResName)
Res=(ResId,ResName)
ResId,ResNameについては,「表12-19 監査ログに出力される操作対象(Res)の意味」を参照してください。

表12-16 監査ログのメッセージテキストに出力される項目(追加情報)

項目 内容 出力形式
失敗理由(RC) 失敗事象の場合に,その理由・原因を示すエラーコード RC=KATSppmmm-z
メッセージ内容については,マニュアル「Hitachi Command Suite メッセージ」を参照してください。
ストレージドメイン情報(SD) 1個の場合
  1. ストレージドメインID(id)
  2. ストレージドメイン名(name)
SD=(id,name)
複数の場合
  1. 要素数(n)
  2. ストレージドメインID(id)
  3. ストレージドメイン名(name)
NumSD=n,Start SDs
SD[1]=(id-1,name-1)
...
SD[n]=(id-n,name-n)
End SDs
ストレージドメイン情報の数(n) NumSD=n
ストレージシステム情報(SS)
  1. ストレージシステム名(name)
  2. 論理DKC番号(ldkc)
SS=(,,name,ldkc)
ストレージシステム情報の数(n) NumSS=n
マイグレーショングループ情報(MG) 1個の場合
  1. マイグレーショングループID(id)
  2. マイグレーショングループ名(name)
MG=(id,name)
複数の場合
  1. 要素数(n)
  2. マイグレーショングループID(id)
  3. マイグレーショングループ名(name)
NumMG=n,Start MGs
MG[1]=(id-1,name-1)
...
MG[n]=(id-n,name-n)
End MGs
マイグレーショングループ情報の数(n) NumMG=n
タスク完了後の移動先マイグレーショングループ情報(MG_moveTo)
  1. マイグレーショングループID(id)
  2. マイグレーショングループ名(name)
MG_moveTo=(id,name)
ストレージ階層情報(ST) 1個の場合
  1. ストレージ階層ID(id)
  2. ストレージ階層名(name)
ST=(id,name)
複数の場合
  1. 要素数(n)
  2. ストレージ階層ID(id)
  3. ストレージ階層名(name)
NumST=n,Start STs
ST[1]=(id-1,name-1)
...
ST[n]=(id-n,name-n)
End STs
ストレージ階層の数(n) NumST=n
プール情報(PO) ストレージドメインID(id) SD=(id,)
プール数 (n) NumPO=n
ボリューム情報(VL) 1個の場合
  1. コントローラー論理デバイス番号(devnum)
  2. LUまたはLDEVのオブジェクトID(id)
VL=(devnum,id)
複数の場合
  1. 要素数(n)
  2. コントローラー論理デバイス番号(devnum)
  3. LUまたはLDEVのオブジェクトID(id)
NumVL=n,Start VLs
VL[1]=(devnum-1,id-1)
...
VL[n]=(devnum-n,id-n)
End VLs
ボリュームの数(n) NumVL=n
ボリュームペア(VP) 1個の場合
  1. 移動元ボリュームのコントローラー論理デバイス番号(sdevnum)
  2. 移動元LDEVのオブジェクトID(sid)
  3. 移動先ボリュームのコントローラー論理デバイス番号(tdevnum)
  4. 移動先LDEVのオブジェクトID(tid)
VP=(sdevnum,sid,tdevnum,tid)
複数の場合
  1. 要素数(n)
  2. 移動元ボリュームのコントローラー論理デバイス番号 (sdevnum)
  3. 移動元LDEVのオブジェクトID(sid)
  4. 移動先ボリュームのコントローラー論理デバイス番号 (tdevnum)
  5. 移動先LDEVのオブジェクトID(tid)
NumVP=n,Start VPs
VP[1]=(sdevnum-1,sid-1,tdevnum-1,tid-1)
...
VP[n]=(sdevnum-n,sid-n,tdevnum-n,tid-n)
End VPs
ボリュームペア数(n) NumVP=n
空き容量情報(FS) 空き容量情報数(n) NumFS=n
タスク情報(TK) マイグレーションタスクの場合
  1. タスクID(id)
  2. タスク種別(type)=0
  3. データ消去の有無(erase)
 Y:データ消去あり
 N:データ消去なし
TK=(id,0,erase)
ロッキングタスクの場合
  1. タスクID(id)
  2. タスク種別(type)=2
  3. ロック状態(mode)
     ReadOnly:Read Only
     Protect:Protect
  4. ロック期限(days)
TK=(id,2,mode,days)
アンロッキングタスクの場合
  1. タスクID(id)
  2. タスク種別(type)=3
TK=(id,3)
シュレッディングタスクの場合
  1. タスクID(id)
  2. タスク種別(type)=4
  3. シュレッディング方式(method)
 0:Zero Once
 1:DOD
TK=(id,4,method)
タスク情報が複数ある場合
  1. タスクの数
  2. タスクID(id)
  3. タスク種別(type)
 0:マイグレーションタスク
 2:ロッキングタスク
 3:アンロッキングタスク
 4:シュレッディングタスク
NumTK=n,Start TKs
TK[1]=(id-1,type-1)
...
TK[n]=(id-n,type-n)
End TKs
監査事象ごとのオプション(opt) CancelTaskの場合
強制キャンセルかどうか(emergency)
 Y:emergency指定あり
 N:emergency指定なし
opt=(emergency)
Add Volumeの場合
移動許可(moveFromMigrationGroup)
 Y:移動許可する
 N:移動許可しない
opt=(moveFromMigrationGroup)
Change Taskの場合
1.変更後のタスクの状態(status)
0x01020600: タスク実行中
0x02030000: 取消
0x02040000: 中止
0x02050000: 即時中止
opt=(status,emergency)
2.強制的に変更するかどうか(emergency)
Y:emergency指定あり
N:emergency指定なし

表12-17 監査ログに出力されるメッセージ

メッセージID メッセージ
(アプリケーション固有情報)
内容
KATS90000-I The operation requested by the client has completed. 監査ログが複数行にわたる場合,ログの先頭行であることを示します。
Tiered Storage Managerが管理する資源へのアクセスに成功したことによって,Configuration Access種別の監査事象が発生しました。
KATS90001-W The operation requested by the client has failed. 監査ログが複数行にわたる場合,ログの先頭行であることを示します。
Tiered Storage Managerが管理する資源へのアクセスに失敗したことによって,Configuration Access種別の監査事象が発生しました。
KATS90010-W The user does not have permission for the operation. 実行権限がないため,Tiered Storage Managerが管理する資源へのアクセスに失敗したことによって,Access Control種別の監査事象が発生しました。
KATS90020-I KATS90000-Iメッセージの継続行が出力されます。 監査ログが複数行にわたる場合,ログの継続行であることを示します。
Tiered Storage Managerが管理する資源へのアクセスに成功したことによって,Configuration Access種別の監査事象が発生しました。
KATS90021-W KATS90001-Wメッセージの継続行が出力されます。 監査ログが複数行にわたる場合,ログの継続行であることを示します。
Tiered Storage Managerが管理する資源へのアクセスに失敗したことによって,Configuration Access種別の監査事象が発生しました。
KATS90030-I KATS90000-Iメッセージの最終行が出力されます。 監査ログが複数行にわたる場合,ログの最終行であることを示します。
Tiered Storage Managerが管理する資源へのアクセスに成功したことによって,Configuration Access種別の監査事象が発生しました。
KATS90031-W KATS90001-Wメッセージの最終行が出力されます。 監査ログが複数行にわたる場合,ログの最終行であることを示します。
Tiered Storage Managerが管理する資源へのアクセスに失敗したことによって,Configuration Access種別の監査事象が発生しました。

表12-18 監査ログに出力される操作種別(OP)の意味

OpId OpName 意味
10 Get 情報取得
11 Get_summary 要約情報取得
12 Get_num 情報の個数だけ取得
20 Create 作成
30 Delete 削除
40 Modify 更新
50 Add 追加
60 Remove 除去
70 Change (状態の)変更
80 Execute 実行
90 Refresh リフレッシュ
100 Cancel キャンセル

表12-19 監査ログに出力される操作対象(Res)の意味

ResId ResName 正式名称 意味
20 SD Storage Domain ストレージドメイン
21 RS Refresh Status ストレージのリフレッシュ状態
30 MG Migration Group マイグレーショングループ
40 ST Storage Tier ストレージ階層
50 MP Migration Plan マイグレーションプラン
60 SS Subsystem ストレージシステム
70 TK Task タスク
80 VL Volume ボリューム
90 VP Volume Pair ボリュームペア
110 LOG Logger Info ログ出力に関する情報
120 PO Pool プール
130 KS Key Store キーストアーファイル情報
140 FS Free Space 空き容量

監査ログの出力例を次に示します。

TSMgr[00000974]:CELFSS,1.1,1,KATS90000-I,2006-11-09T19:58:45.4+09:00,TSM_Srv,
Hostname1,ConfigurationAccess,Success,uid=user01,,,,,,,,,,,,BasicLog,,,"The operation requested by the client has completed. OP=(30,Delete), Res=(20,SD), SD=(DM1hc2idzx,Domain-A)"

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