Hitachi Command Suite システム構成ガイド
Host Data Collectorで管理するためには,Host Data Collectorのインストール後,それぞれの仮想マシンで環境設定が必要です。
Host Data Collectorは,管理サーバにインストールするHitachi Command Suiteに同梱されているほか,管理サーバ以外のマシンにインストールすることもできます。
また,仮想マシンでは,Device Managerに登録する前に,次の環境設定を済ませておく必要があります。UNIXホストを管理する場合,ホストをDevice Managerに登録する時に使用するUNIXアカウントによって,それぞれのUNIXホストで必要になる環境設定が異なります。
参考
- Host Data Collectorのセットアップ方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite インストールガイド」を参照してください。仮想化サーバの登録方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite ユーザーズガイド 」またはマニュアル「Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド」を参照してください。
- Host Data Collectorのサービス(Host Data Collector Base Service)の実行ユーザーにAdministrator権限を持つユーザーが割り当てられている。
- admin$がネットワーク共有されている。
Windowsのnet shareコマンドで確認できます。ただし,セキュリティ監視プログラムが仮想マシンにインストールされていると,Host Data Collectorではホスト情報を収集できないことがあります。- Windowsのファイアウォールの設定で,[ファイルとプリンタの共有]が例外として登録されている。
- WindowsのApplication Experienceサービスの[スタートアップの種類]が[手動]または[自動]に設定されている。
- ホストがActive Directoryのメンバーとして管理されている場合,次に示すドメインのグループポリシーが[未構成]または[無効]に設定されている。
[Windows コンポーネント]-[アプリケーションの互換性]-[プログラム互換性アシスタントを終了する]- 仮想化ソフトウェアにVMware ESXiを使用し,かつ仮想マシンごとに仮想HBAが割り当てられている構成の場合(NPIV HBAを使用している場合),次の環境設定が完了している。
- 同一の物理環境で稼働する仮想化サーバのDevice Managerへの登録
- 管理対象の各仮想マシンへのVMware Toolsのインストール
UNIXホストを管理する場合(rootアカウントでホストの情報を収集するとき)
- SSHが有効になっている。
- リモートからrootでパスワード認証によるSSHログインができるように設定されている。
- 仮想化ソフトウェアにVMware ESXiを使用し,かつ仮想マシンごとに仮想HBAが割り当てられている構成の場合(NPIV HBAを使用している場合),次の環境設定が完了している。
- 同一の物理環境で稼働する仮想化サーバのDevice Managerへの登録
- 管理対象の各仮想マシンへのVMware Toolsのインストール
重要
- rootアカウントでDevice Managerに登録したホストを,一般ユーザーアカウントを使って二重に登録しないでください。
UNIXホストを管理する場合(一般ユーザーアカウントでホストの情報を収集するとき)
- SSHが有効になっている。
- リモートから一般ユーザーアカウントでパスワード認証によるSSHログインができるように設定されている。
- ホスト登録時に使用するユーザーアカウントがHost Data Collector専用に作成されている(推奨)。
- /tmpディレクトリに更新権限(rwx)が設定されている。
- sudoコマンドが実行できるように環境変数PATHに設定されている。
- sudoコマンドを実行できるように,/etc/sudoersファイルに設定されている。
sudoコマンドを実行できるようにするには,次の定義を追加してください。<ホスト登録時に使用するユーザー名> <登録対象のホスト>=(<実行ユーザー名のエイリアス>)NOPASSWD:/tmp/FsDataGatherLauncher.Unix.sh<登録対象のホスト>には,IPアドレス,ホスト名またはALLを指定します。
<実行ユーザー名のエイリアス>には,ALLまたはrootを指定します。- 仮想化ソフトウェアにVMware ESXiを使用し,かつ仮想マシンごとに仮想HBAが割り当てられている構成の場合(NPIV HBAを使用している場合),次の環境設定が完了している。
- 同一の物理環境で稼働する仮想化サーバのDevice Managerへの登録
- 管理対象の各仮想マシンへのVMware Toolsのインストール
重要
- 一般ユーザーアカウントでDevice Managerに登録したホストを,rootアカウントを使って二重に登録しないでください。
All Rights Reserved. Copyright© 2014, 2020, Hitachi, Ltd.