Hitachi Command Suite システム構成ガイド
Host Data Collectorで管理するためには,Host Data Collectorのインストール後,それぞれの通常ホストで環境設定が必要です。
Host Data Collectorは,管理サーバにインストールするHitachi Command Suiteに同梱されているほか,管理サーバ以外のマシンにインストールすることもできます。
また,通常ホストでは,Device Managerに登録する前に,次の環境設定を済ませておく必要があります。UNIXホストを管理する場合,ホストをDevice Managerに登録する時に使用するUNIXアカウントによって,それぞれのUNIXホストで必要になる環境設定が異なります。
- Host Data Collectorのサービス(Host Data Collector Base Service)の実行ユーザーにAdministrator権限を持つユーザーが割り当てられている。
- admin$がネットワーク共有されている。
Windowsのnet shareコマンドで確認できます。ただし,セキュリティ監視プログラムが通常ホストにインストールされていると,Host Data Collectorではホスト情報を収集できないことがあります。- Windowsのファイアウォールの設定で,[ファイルとプリンタの共有]が例外として登録されている。
- WindowsのApplication Experienceサービスの[スタートアップの種類]が[手動]または[自動]に設定されている。
- ホストがActive Directoryのメンバーとして管理されている場合,次に示すドメインのグループポリシーが[未構成]または[無効]に設定されている。
[Windows コンポーネント]-[アプリケーションの互換性]-[プログラム互換性アシスタントを終了する]UNIXホストを管理する場合(rootアカウントでホストの情報を収集するとき)
- SSHが有効になっている。
- リモートからrootでパスワード認証によるSSHログインができるように設定されている。
- 管理対象の通常ホストのOSがAIXの場合,環境変数ODMDIRが設定されている。
重要
- rootアカウントでDevice Managerに登録したホストを,一般ユーザーアカウントを使って二重に登録しないでください。
UNIXホストを管理する場合(一般ユーザーアカウントでホストの情報を収集するとき)
- SSHが有効になっている。
- リモートから一般ユーザーアカウントでパスワード認証によるSSHログインができるように設定されている。
- ホスト登録時に使用するユーザーアカウントがHost Data Collector専用に作成されている(推奨)。
- 管理対象の通常ホストのOSがAIXの場合,環境変数ODMDIRが設定されている。
- /tmpディレクトリに更新権限(rwx)が設定されている。
- sudoコマンドが実行できるように環境変数PATHに設定されている。
- sudoコマンドを実行できるように,/etc/sudoersファイルに設定されている。
sudoコマンドを実行できるようにするには,次の定義を追加してください。<登録対象のホスト>には,IPアドレス,ホスト名またはALLを指定します。
<ホスト登録時に使用するユーザー名> <登録対象のホスト>=(<実行ユーザー名のエイリアス>)NOPASSWD:/tmp/FsDataGatherLauncher.Unix.sh
<実行ユーザー名のエイリアス>には,ALLまたはrootを指定します。
重要
- 一般ユーザーアカウントでDevice Managerに登録したホストを,rootアカウントを使って二重に登録しないでください。
重要
- 次に示すホストの項目では,セミコロン(;)を含む名称を使用しないでください。
- Windowsホストを管理する場合
・ネットワーク接続名
・共有ディスクのコメント欄- UNIXホストを管理する場合
・マウント先のディレクトリ名
・ディスクグループ名(ボリュームグループ名,ディスクセット名)
・論理ボリューム名
・ネットワーク名
・共有ディスクのディレクトリ名
・ネットワークドライブのデバイス名(参照先ホスト上で設置済みの共有ディスクのディレクトリ名)
参考
- Host Data Collectorのセットアップ方法については,マニュアル「Hitachi Command Suite インストールガイド」を参照してください。
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