Hitachi Command Suite インストールガイド

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4.4.1 プロパティファイルの設定を変更する

IPv6環境またはVxVMがインストールされている環境で運用する場合や,ホストにインストールされている製品のバージョンによっては,Device Managerエージェントのプロパティの設定を変更する必要があります。

操作手順

  1. Device Managerエージェントのサービスを停止します。
  2. 運用環境によって,プロパティファイルに適切な値を設定します。
  3. Device Managerエージェントのサービスを起動します。

次の場合に,Device Managerエージェントのプロパティの設定変更が必要です。

表4-3 プロパティの設定変更が必要な環境と変更するプロパティ

環境 変更するプロパティ
IPv6環境 Device Managerエージェントのserver.propertiesファイルにある次のプロパティを設定する必要があります。
  • server.http.socket.agentAddress
    Device ManagerエージェントがDevice Managerサーバに通知するIPアドレスを指定します。
  • server.http.socket.bindAddress
    Device Managerエージェントが2つ以上のネットワークインターフェース(NIC)を搭載したプラットフォーム上で動作する場合,Device Managerエージェントが要求を受け付けるNICを指定します。受け付けるインターフェースを限定したい場合には,Device Managerエージェントが受け付けるIPアドレスを指定します。
VxVMがインストールされている環境 インストールされているVxVMのバージョンをprogramproductinfo.propertiesファイルのveritas.volume.manager.versionプロパティに設定する必要があります。バージョンは,x.xの形式で指定します。
バージョン05-80より前のDynamic Link Managerがインストールされている場合 Device Managerエージェントのserver.propertiesファイルの次のプロパティに,Device Managerエージェントで使用するポート番号を設定する必要があります。
  • server.http.port
  • server.agent.port
Solaris,AIXまたはHP-UX環境でOracle JDK を使用している場合で,Device ManagerエージェントでサポートしていないJavaの実行環境を引き継いだとき 次のどちらかの操作を実行した場合,操作後にJavaの実行環境が引き継がれます。
  • Device Managerエージェントのアップグレードインストール
  • Dynamic Link Manager,Global Link ManagerエージェントまたはReplication Manager Application AgentがインストールされているホストへのDevice Managerエージェントの新規インストール
Device ManagerエージェントでサポートしていないJavaの実行環境を引き継いだ場合は,Javaの実行環境を再設定する必要があります。適切なJavaの実行環境を提供するプログラムをインストールして,server.propertiesファイルのserver.agent.JRE.locationプロパティにインストールパスを設定してください。
コピーペアを認識するホストが仮想マシンで仮想化ソフトウェアにVMware ESXiを使用している場合 Device Managerエージェントのserver.propertiesファイルにあるserver.agent.rm.ignorePairStatusプロパティをtrueに設定する必要があります。

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