Hitachi Command Suite インストールガイド

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2.5.5 アップグレードインストール後のロールおよび権限の状態

バージョン7.1.0 以前からアップグレードインストールした場合,アップグレードインストール前の運用環境に応じて,既存のユーザーアカウントのロールや権限が変更されることがあります。

ユーザー単位でアカウントを管理している場合
Hitachi Command Suite製品または外部認証サーバに登録されているユーザーアカウントは,アップグレードインストール前のバージョン,ユーザー権限(ロール),リソースグループの組み合わせによって,アップグレードインストール後のユーザーアカウントの状態が異なります。運用環境に合わせて,ユーザーアカウントの設定を見直すようストレージ管理者に依頼してください。

グループ単位でアカウントを管理している場合
外部認可サーバと連携している場合,認可グループとそのネストグループに対してHitachi Command Suite製品のロール(権限)が設定されていると,ネストグループのロール(権限)は,上位のグループに設定されたロール(権限)も付加された状態になっています。
ネストグループに属するユーザーは,ロール(権限)がアップグレードインストール後に拡張されていることがありますので,次の各製品の設定を見直すようストレージ管理者に依頼してください。
  • Device Managerのロール
  • Tiered Storage Managerの権限
  • Replication Managerの権限とユーザーロール
参考
Device ManagerのGUIで,次のCSVファイルを出力すると,アップグレードインストール後のユーザーアカウントの状態が確認できます。
  • ユーザー情報のCSVファイル
    ユーザーアカウントが登録されているユーザーグループを確認できます。
  • ユーザーグループ情報のCSVファイル
    ユーザーグループに割り当てられているリソースグループおよびロールを確認できます。

ユーザー単位でアカウントを管理している場合のアップグレードインストール後に必要な作業について,次の表に示します。

作業の詳細については,マニュアル「Hitachi Command Suite ユーザーズガイド」を参照してください。

表2-31 アップグレードインストール後のユーザーアカウントの設定変更について

アップグレードインストール前 アップグレードインストール後の
主な作業
バージョン HDvMの権限
(ロール)
HTSMの権限 リソース
グループ
バージョン6.x Y -- All Resources Device Managerの権限に応じたビルトインユーザーグループに登録されます。
追加作業なく運用を再開できます。
Y -- ユーザー独自の
リソースグループ
リソースグループと権限が解除され,アカウントだけが登録されている状態になります。
Device Managerの運用を再開するためには,GUIで次の作業が必要です。
  • ユーザーグループにユーザーアカウントを登録する
  • ユーザーグループにリソースグループを割り当てる
  • リソースグループにロールを設定する
Y Y All Resources Device Managerの権限に応じたビルトインユーザーグループに登録されます。
ユーザーの担当業務に応じて,ユーザーが所属するユーザーグループおよびリソースグループの割り当てを見直すようストレージ管理者に依頼してください。
Y Y ユーザー独自の
リソースグループ
リソースグループと権限が解除され,アカウントだけが登録されている状態になります。
Device ManagerとTiered Storage Managerの運用を再開するためには,GUIで次の作業が必要です。
  • ユーザーグループにユーザーアカウントを登録する
  • ユーザーグループにリソースグループを割り当てる
  • リソースグループにロールを設定する
-- Y なし アカウントだけが登録されている状態になります。
Tiered Storage Managerの運用を再開するためには,GUIで次の作業が必要です。
  • ユーザーグループにユーザーアカウントを登録する
  • ユーザーグループにリソースグループを割り当てる
  • リソースグループにロールを設定する
バージョン7.0.0~7.0.1 Y -- All Resources Device Managerの権限に応じたビルトインユーザーグループに登録されます。
追加作業なく運用を再開できます。
Y Y All Resources Device Managerの権限に応じたビルトインユーザーグループに登録されます。
ユーザーの担当業務に応じて,ユーザーが所属するユーザーグループおよびリソースグループの割り当てを見直すようストレージ管理者に依頼してください。
バージョン7.1.0 Y -- All Resources ユーザーグループ,リソースグループ,ロールは引き継がれます。
追加作業なく運用を再開できます。
Y -- ユーザー独自の
リソースグループ
ユーザーグループ,リソースグループ,ロールは引き継がれます。
追加作業なく運用を再開できます。
Y Y All Resources ユーザーグループ,リソースグループ,ロールは引き継がれます。
ユーザーの担当業務に応じて,ユーザーが所属するユーザーグループおよびリソースグループの割り当てを見直すようストレージ管理者に依頼してください。

(凡例)
HDvM:Hitachi Device Manager
HTSM:Hitachi Tiered Storage Manager
Y:権限(ロール)あり
--:権限(ロール)なし

注※
Tiered Storage Manager CLIを使用する場合は,ユーザーグループに「All Resources」を割り当てる必要があります。

関連参照

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