Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド

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A.3 Device Managerでの環境設定

次の設定が完了すると,GUI上にメインフレームボリュームの情報およびストレージシステムの論理DKCシリアル番号が表示されるようになります。

この節の構成
A.3.1 メインフレームホストをDevice Managerに登録する
A.3.2 メインフレームホスト上で稼働するMainframe AgentをDevice Managerに登録する
A.3.3 メインフレームホストが認識する情報を取得する

A.3.1 メインフレームホストをDevice Managerに登録する

AddHostコマンドでメインフレームホストをDevice Managerに登録します。

メインフレームホストをDevice Managerに登録するには:

  1. AddHostコマンドを実行し,メインフレームホストをDevice Managerに登録します。
    次のパラメーターを指定してください。
    • hostname:メインフレームホストの環境設定で指定したホスト名と同じ名前を指定します。
    • hosttype2を指定します。
  2. AddHostコマンドの実行結果で,パラメーターnameおよびパラメーターhosttypeに指定内容が正しく出力されているかを確認します。

AddHostコマンド実行時の注意事項
  • メインフレームホストの環境設定で指定したホスト名と,Device Managerの環境設定で指定したホスト名が一致しない場合,Mainframe Agentの登録情報を取得できません。
  • メインフレームホストをDevice Managerに登録する際,パラメーターwwnlistは指定しないでください。指定するとエラーが発生します。
  • AddHostコマンドの実行によって出力されるobjectIDの値は,以降の手順や運用時に必要になるため,記録しておいてください。
  • パラメーターipaddressを指定した場合,メインフレームホストの属性として登録されますが,AddHostコマンドで登録したIPアドレスは,Mainframe Agentとの通信には使用されません。Mainframe Agentとの通信に必要な情報は,「A.3.2 メインフレームホスト上で稼働するMainframe AgentをDevice Managerに登録する」で設定します。

AddHostコマンド実行時に発生するエラーの対処
GetHostコマンドで,メインフレームホストが登録されているかを確認してください。メインフレームホストが登録されていない場合,AddHostコマンドでメインフレームホストを登録してください。登録内容が正しくない場合,ModifyHostコマンドで登録内容を修正してください。メインフレームホストの登録内容の修正については「A.9 メインフレームホスト情報の変更」を参照してください。

コマンド書式:

HiCommandCLI AddHost "hostname=メインフレームホスト名" "hosttype=2"

コマンド実行例:

HiCommandCLI AddHost -o "D:\logs\AddHost.log" "hostname=toro2" "hosttype=2"

コマンド実行結果 出力例:

RESPONSE:
An instance of Host
  objectID=HOST.1
  name=toro2
  hostID=1
  capacityInKB=0
  hostType=2
  managedBy=2
  statusOfDBUpdating=-1

A.3.2 メインフレームホスト上で稼働するMainframe AgentをDevice Managerに登録する

AddURLLinkコマンドでMainframe AgentをDevice Managerに登録します。

Mainframe AgentをDevice Managerに登録するには:

  1. AddURLLinkコマンドを実行し,メインフレームホストをDevice Managerに登録します。
    次のパラメーターを指定してください。
    • url:IPアドレスおよびポート番号を指定します。
      メインフレームホストがIPv4環境の場合:Mainframe AgentがインストールされたメインフレームホストのIPアドレス,およびMainframe Agentが利用するポート番号を指定します。
      メインフレームホストがIPv6環境の場合:IBM HTTP ServerのIPアドレス(角括弧[ ]で囲む)およびポート番号を指定します。
    • name:Mainframe Agentを示す文字列を指定します。MainframeAgentと指定してください。大文字と小文字は区別されます。
    • linkedidAddHostコマンドでメインフレームホストを登録した際に出力される,メインフレームホストのオブジェクトIDを指定します。
  2. AddURLLinkコマンドの実行結果で,パラメーターurl,パラメーターnameおよびパラメーターlinkedidに指定内容が正しく出力されているかを確認します。

AddURLLinkコマンド実行時の注意事項
パラメーターnameを誤って指定すると,Mainframe Agentの情報として登録されないため,メインフレームボリュームの情報およびストレージシステムの論理DKCシリアル番号は取得できません。パラメーターnameの指定を誤った場合,一度,DeleteURLLinkコマンドでMainframe Agent情報を削除したあと,AddURLLinkコマンドで再度登録してください。Mainframe Agent情報の削除については「A.7 Mainframe Agentの登録情報の削除」を参照してください。

AddURLLinkコマンド実行時に発生するエラーの対処
GetURLLinkコマンドでMainframe Agentが登録されているかを確認してください。Mainframe Agentが登録されていない場合,AddURLLinkコマンドでMainframe Agentを登録してください。登録内容が正しくない場合,AddURLLinkコマンドで登録内容を修正してください。Mainframe Agentの登録内容の修正については「A.6 Mainframe Agentの登録情報の変更」を参照してください。

コマンド書式(IPv4環境の場合):

HiCommandCLI AddURLLink "url=http://メインフレームホストのIPアドレス:ポート番号" "name=MainframeAgent" "linkedid=メインフレームホストのオブジェクトID"

コマンド書式(IPv6環境の場合):

HiCommandCLI AddURLLink "url=http://IBM HTTP ServerのIPアドレス:ポート番号" "name=MainframeAgent" "linkedid=メインフレームホストのオブジェクトID"

注※
IPアドレスを角括弧[ ]で囲みます。

コマンド実行例(IPv4環境の場合):

HiCommandCLI AddURLLink -o "D:\logs\AddURLLink.log" "url=http://192.168.99.114:24042" "name=MainframeAgent" "linkedid=HOST.1"

コマンド実行結果 出力例:

RESPONSE:
An instance of URLLink
  objectID=URLLINK.HOST.1.1
  name=MainframeAgent
  url=http://192.168.99.114:24042
  linkedID=HOST.1
  createdByUser=-1

A.3.3 メインフレームホストが認識する情報を取得する

AddHostRefreshコマンドでメインフレームボリューム情報およびストレージシステムの論理DKCシリアル番号を取得します。取得した情報は,コマンド実行結果には出力されません。GUI上で確認してください。

次のパラメーターを指定してください。

objectidAddHostコマンドでメインフレームホストを登録した際に出力される,メインフレームホストのオブジェクトIDを指定します。

AddHostRefreshコマンド実行時に発生するエラーの対処
AddHostRefreshコマンドを実行した際にエラーが発生した場合,次の手順を実行してください。

  1. Mainframe Agentが正常に稼働しているかを確認してください。
    稼働していない場合,Mainframe Agentの設定内容を確認し,再び起動してください。
  2. メインフレームホストおよびMainframe Agentが正しく登録されているかを確認してください。
    正しく登録されている場合,AddHostRefreshコマンドで,再度情報を取得してください。正しく登録されていない場合,「A.3.1 メインフレームホストをDevice Managerに登録する」または「A.3.2 メインフレームホスト上で稼働するMainframe AgentをDevice Managerに登録する」の手順に従って,正しく登録し直してください。

コマンド書式:

HiCommandCLI AddHostRefresh "objectid=メインフレームホストのオブジェクトID"

コマンド実行例:

HiCommandCLI AddHostRefresh -o "D:\logs\AddHostRefresh.log" "objectid=HOST.1"

コマンド実行結果 出力例:

RESPONSE:
An instance of Host
  objectID=HOST.1
  name=toro2
  hostID=1
  capacityInKB=0
  hostType=2
  managedBy=2
  sysplexID=RSDPLEX
  statusOfDBUpdating=-1

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