Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド

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4.6.4 DeleteReplication

DeleteReplicationコマンドは,ストレージシステムからコピーペアを削除します。Thin Image以外のコピーペアの場合,RAID Managerの構成定義ファイルからコピーペア情報を削除し,Thin Imageのコピーペアの場合,スナップショットグループからコピーペアを削除します。

重要
  • このコマンドは,Hitachi SMSでは使用できません。
  • 構成定義ファイルに定義されたThin Imageのコピーペアに対する操作はできません。
  • SnapshotGroupインスタンスのcascadable属性が1のスナップショットグループのThin Imageのコピーペアに対する操作はできません(ReplicationInfoインスタンスのsnapshotMode属性がcascadeおよびcloneのThin Imageのコピーペアは削除できません)。
  • Thin Imageの場合,Device Manager CLIでは,コンシステンシーグループに対する操作はできません。
  • コピーグループから特定のコピーペアを削除するには,パラメーターpvolserialnumpvoldevnumsvolserialnum(もしくはsvolsequencenum),およびsvoldevnumを指定する必要があります。これらすべてのパラメーターを省略した場合,コピーグループ内のすべてのコピーペアが削除されます。
  • Thin Imageの場合,次の注意が必要です。
    hostidまたはhostnameを指定する必要があります。
    スナップショットグループから特定のコピーペアを削除するには,パラメーターpvolarraytypepvolserialnumpvoldevnumsvolserialnumsvoldevnum,およびsnapshotgroupid(もしくはsnapshotgroupname)を指定する必要があります。
    スナップショットグループ内のすべてのコピーペアを削除するには,パラメーターpvolarraytypepvolserialnum,およびsnapshotgroupid(もしくはsnapshotgroupname)を指定する必要があります。
  • global-active deviceのコピーペアを削除すると片方のボリュームの仮想デバイス番号が削除されるため,ホストからこのボリュームを認識できなくなります。コピーペアを削除したあとP-VOLとS-VOLのどちらのボリュームを使用するかは,パラメーターreverseで指定します。
  • global-active deviceを使用した3DCデルタリシンク構成の場合,Universal Replicatorのコピーペア,Universal Replicatorのデルタリシンクペア,global-active deviceのコピーペアの順に削除してください。

パラメーター

表4-129 DeleteReplicationコマンドのパラメーター

パラメーター名 指定のレベル 説明
replicationgroupid 任意 コピーグループ番号
Thin Imageの場合は指定する必要はありません。
pvolarraytype 任意 P-VOLを含むストレージシステムのタイプ
Thin Imageの場合には必ず指定してください。Thin Image以外の場合は指定する必要はありません。
pvolserialnum 任意 P-VOLを含むストレージシステムのシリアル番号
Thin Imageの場合には必ず指定してください。
pvoldevnum 任意 P-VOLのデバイス番号

VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,およびHUS VMの場合:
10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。

Hitachi USPの場合:
10進数,またはコロンで区切った16進数「xx:yy」で指定します。xxはCU番号,yyはLDEV番号です。

そのほかのストレージシステムの場合:
10進数で指定します。
実行結果は10進数で出力されます。
svolserialnum 任意 S-VOLを含むストレージシステムのシリアル番号
このパラメーターを指定する場合,パラメーターsvolsequencenumは指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。
svolsequencenum 任意 S-VOLを含むストレージシステムのシーケンス番号
このパラメーターを指定する場合,パラメーターsvolserialnumは指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。
svoldevnum 任意 S-VOLのデバイス番号

VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,Virtual Storage Platform,Universal Storage Platform V/VM,およびHUS VMの場合:
10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。

Hitachi USPの場合:
10進数,またはコロンで区切った16進数「xx:yy」で指定します。xxはCU番号,yyはLDEV番号です。

そのほかのストレージシステムの場合:
10進数で指定します。
実行結果は10進数で出力されます。
reverse 任意
(VSP 5000シリーズ
VSP G1000
VSP G1500
VSP F1500
VSP Gx00モデル
VSP Fx00モデル)
global-active deviceの場合に,P-VOLとS-VOLの関係を逆転させるかどうかを指定します。
指定できる値を次に示します。
  • true:P-VOLとS-VOLの関係を逆転させる
  • false:P-VOLとS-VOLの関係を逆転させない
コピーペアのS-VOLを,コピーペアの削除後に使用する場合,パラメーター値にtrueを指定します。
このパラメーターにtrueを指定する場合,コピーペアにコンシステンシーグループIDが設定されているときは,コピーグループ単位で操作してください。
省略した場合は,falseが指定されたと見なされます。
hostid 任意 操作対象ホストのID
このパラメーターは,Thin Imageの場合だけ指定できます。
hostidまたはhostnameのどちらか一方を指定してください。
hostname 任意 操作対象ホストの名前
このパラメーターは,Thin Imageの場合だけ指定できます。
hostidまたはhostnameのどちらか一方を指定してください。パラメーターhostidを指定している場合,このパラメーターは無視されます。
snapshotgroupid 任意 スナップショットグループのID
このパラメーターは,Thin Imageの場合だけ指定できます。
snapshotgroupidまたはsnapshotgroupnameのどちらか一方を指定してください。
snapshotgroupname 任意 スナップショットグループ名
このパラメーターは,Thin Imageの場合だけ指定できます。
snapshotgroupidまたはsnapshotgroupnameのどちらか一方を指定してください。パラメーターsnapshotgroupidを指定している場合,このパラメーターは無視されます。

事前に取得するパラメーター値

replicationgroupidpvolserialnumpvoldevnumsvolserialnum,およびsvoldevnum
GetHostコマンドの実行結果から取得してください。An instance of ReplicationGroupの下に表示されるreplicationGroupIDの値をパラメーターreplicationgroupidとして指定し,An instance of ReplicationInfoの下に表示されるpvolSerialNumberの値をパラメーターpvolserialnumとして指定してください。また,同様にpvolDevNumの値をパラメーターpvoldevnumとして,svolSerialNumberの値をパラメーターsvolserialnumとして,svolDevNumの値をパラメーターsvoldevnumとして指定してください。

svolsequencenum
S-VOLを含むストレージシステムについては,GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。An instance of StorageArrayの下に表示されるsequenceNumberの値をパラメーターsvolsequencenumとして指定してください。

pvolarraytype
GetHostコマンドの実行結果から取得してください。An instance of ReplicationInfoの下に表示されるpvolArrayTypeの値をパラメーターpvolarraytypeとして指定してください。

hostid
GetHostコマンドのパラメーターhostnameに,次のホスト名を指定して実行します。
  • 一括管理構成でコピーペアを管理している場合
    一括で管理しているホストを指定します。
    GetHostコマンドの実行結果には,An instance of Hostの配下にhostID値が表示されます。hostIDを,パラメーターhostidの値として指定してください。
  • 各ホストでコピーペアを管理している場合
    P-VOLを管理するRAID Manager(raidcomコマンド)がインストールされているホストを指定します。
    GetHostコマンドの実行結果には,An instance of Hostの配下にhostID値が表示されます。hostIDを,パラメーターhostidの値として指定してください。

snapshotgroupidおよびsnapshotgroupname
GetStorageArray (subtarget=SnapshotGroup)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにはSnapshotGroupを指定してください。スナップショットグループに関する情報を指定したストレージシステムから取得できます。実行結果では,groupID値とgroupName値がAn instance of SnapshotGroupの下に表示されます。このgroupIDの値をパラメーターsnapshotgroupidとして指定してください。同様にgroupNameの値をパラメーターsnapshotgroupnameとして指定してください。

コマンド実行例1

この例では,コピーグループ1に定義されているShadowImageのコピーペアを削除します。P-VOLおよびS-VOLは,同じストレージシステム(シリアル番号:53039)に属します。P-VOLのデバイス番号は1531,S-VOLのデバイス番号は1532です。

HiCommandCLI DeleteReplication -o "D:\logs\DeleteReplication.log" "replicationgroupid=1" "pvolserialnum=53039" "pvoldevnum=1531" "svolserialnum=53039" "svoldevnum=1532"

コマンド実行結果1

実行結果では,指定したコピーペアを削除したあとの残りのコピーペアが表示されます。

RESPONSE:
An instance of ReplicationGroup
  objectID=REPGROUP.1
  replicationGroupID=1
  groupName=HCMD-CG0000
  pvolHostID=11
  pvolInstanceNumber=152
  pvolPortNumber=4,000
  pvolHORCMMONHostName=10.197.151.93
  pvolHORCMINSTHostName=10.197.151.93
  svolHostID=11
  svolInstanceNumber=153
  svolPortNumber=4,001
  svolHORCMMONHostName=10.197.151.93
  svolHORCMINSTHostName=10.197.151.93
  replicationFunction=ShadowImage
  copyTrackSize=3
  List of 1 ReplicationInfo elements:
    An instance of ReplicationInfo
      objectID=REPINFO.53039.3509.53039.3510
      pairName=HCMD-CP0002
      pvolSerialNumber=53039
      pvolArrayType=R700
      pvolDevNum=3,509
      displayPvolDevNum=00:0D:B5
      pvolPoolID=-1
      svolSerialNumber=53039
      svolArrayType=R700
      svolDevNum=3,510
      displaySvolDevNum=00:0D:B6
      svolPoolID=-1
      replicationFunction=ShadowImage
      status=8
      muNumber=0
      copyTrackSize=3
      splitTime=-1
      remotePathGroupID=-1
      pvolMngAreaPoolID=-1
      svolMngAreaPoolID=-1
      snapshotGroupID=-1
      confPvolDevNum=-1
      confSvolDevNum=-1
      quorumDiskID=-1
      pvolIOMode=-1
      svolIOMode=-1
      ctgID=-1
      deltaStatus=-1

コマンド実行例2

この例では,コピーグループ7,およびこのコピーグループに定義されているすべてのコピーペアを削除します。

HiCommandCLI DeleteReplication -o "D:\logs\DeleteReplication.log" "replicationgroupid=7"

コマンド実行結果2

RESPONSE:
(Command completed; empty list returned)

コマンド実行例3

この例では,スナップショットグループ8に属しているThin Imageのコピーペアを削除します。コピーペアのP-VOLは,ストレージシステム(モデル:VSP,シリアル番号:10001)の論理デバイス(LDEV番号:10)です。S-VOLは,ストレージシステム(モデル:VSP,シリアル番号:10001)の論理デバイス(LDEV番号:11)です。

HiCommandCLI DeleteReplication -o "D:\logs\DeleteReplication.log" "hostid=9" "pvolarraytype=VSP" "pvolserialnum=10001" "pvoldevnum=10" "svolserialnum=10001" "svoldevnum=11" "snapshotgroupid=8"

コマンド実行結果3

実行結果では,指定したコピーペアを削除したあとの残りのコピーペアが表示されます。

RESPONSE:
An instance of Host
  objectID=HOST.11
  name=bs3209-8
  hostID=9
  ipAddress=10.197.76.178
  ipv6Address=fec0:0:0:7076:b4d5:21a6:d3bb:6e97
  capacityInKB=74,985,760
  hostType=-1
  managedBy=2
  osType=Windows
  statusOfDBUpdating=0
  List of 1 SnapshotGroup elements:
    An instance of SnapshotGroup
      objectID=SNAPSHOTGROUP.R700.10001.8
      arrayType=R700
      serialNumber=10001
      groupID=8
      groupName=TI_test_Group_1024pairCheck_1
      replicationFunction=ThinImage
      ctGrp=NotCTG
      numberOfPairs=-1
      numberOfVVols=-1
      cascadable=-1
      List of 1 ReplicationInfo elements:
        An instance of ReplicationInfo
          objectID=REPINFO.10001.20.10001.21
          pvolSerialNumber=10001
          pvolArrayType=R700
          pvolDevNum=20
          displayPvolDevNum=00:00:14
          pvolPoolID=38
          svolSerialNumber=10001
          svolArrayType=R700
          svolDevNum=21
          displaySvolDevNum=00:00:15
          svolPoolID=38
          replicationFunction=ThinImage
          status=16
          muNumber=988
          copyTrackSize=-1
          splitTime=1,385,186,735
          remotePathGroupID=-1
          pvolMngAreaPoolID=-1
          svolMngAreaPoolID=-1
          snapshotGroupID=8
          confPvolSerialNumber=
          confPvolDevNum=-1
          confSvolSerialNumber=
          confSvolDevNum=-1
          quorumDiskID=-1
          pvolIOMode=-1
          svolIOMode=-1
          ctgID=-1
          deltaStatus=-1

コマンド実行例4

この例では,スナップショットグループ8,およびこのスナップショットグループに定義されているすべてのコピーペアを削除します。

HiCommandCLI DeleteReplication -o "D:\logs\DeleteReplication.log" "hostid=9" "pvolarraytype=VSP" "pvolserialnum=10001" "snapshotgroupid=8"

コマンド実行結果4

RESPONSE:
(Command completed; empty list returned)

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