Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド
AddISCSINameForHostStorageDomainコマンドは,ホストストレージドメイン(iSCSIターゲット)にホスト(iSCSIイニシエーター)のiSCSIネームを割り当てて,セキュリティを設定します。
- 重要
- ホストストレージドメイン(iSCSIターゲット)にセキュリティを設定すると,ホストストレージドメインが属するポートのLUNセキュリティの設定は自動的に有効になります。対象ポートのI/Oが停止していることを確認してください。
- このコマンドは,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,VSP Fx00モデル,HUS100,Hitachi AMS2000/AMS/WMS,およびHitachi SMSでだけ使用できます。
表4-96 AddISCSINameForHostStorageDomainコマンドのパラメーター
パラメーター名 指定のレベル 説明 serialnum 必須 セキュリティを設定するストレージシステムのシリアル番号 model 必須 セキュリティを設定するストレージシステムのモデル port 任意 ホストストレージドメインが属するポート番号
パラメーターportまたはportnameのどちらか一方を必ず指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。portname 任意 ホストストレージドメインが属するポート名
パラメーターportまたはportnameのどちらか一方を必ず指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。domain 任意 ホストストレージドメインのドメインID
このパラメーターは10進数および16進数で指定できます。16進数で指定する場合は,プレフィックスとして0xを付けてください。
実行結果は10進数で出力されます。
パラメーターdomainまたはdomainnicknameのどちらか一方を必ず指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。domainnickname 任意 ホストストレージドメインのニックネーム
パラメーターdomainまたはdomainnicknameのどちらか一方を必ず指定してください。また,これらのパラメーターを同時には指定しないでください。同時に指定するとエラーとなります。iscsiname 必須 セキュリティを設定するホスト(iSCSIイニシエーター)のiSCSIネーム
iSCSIネームは,iqn形式またはeui形式で指定してください。
複数指定する場合は,コンマで区切って指定します。また,パラメーターiscsinameおよびiscsinicknameに指定する数は同じでなければなりません。
使用できる文字は次のとおりです。
A~Z a~z 0~9 - . :
iSCSIネームの大文字と小文字は区別されません。
指定できる文字数は1~223バイトです。
Device Managerにホストを登録する方法としてHostScanコマンドを使用する場合,パラメーターiscsinameには,単一のホストに属するiSCSIネームを指定してください。この場合,パラメーターdomainnicknameに指定した値がホストのホスト名になります。HostScanコマンドについては,「4.4.10 HostScan」を参照してください。iscsinickname 任意 セキュリティを設定するホスト(iSCSIイニシエーター)のiSCSIネームのニックネーム
複数指定する場合は,コンマで区切って指定します。また,パラメーターiscsinameおよびiscsinicknameに指定する数は同じでなければなりません。
使用できる文字は次のとおりです。
A~Z a~z 0~9 ! # $ % & ' ( )
+ - . = @ [ ] ^ _ { } ~ スペース
最初または最後の文字にスペースを使用できません。
指定できる文字数は1~32バイトです。
- serialnumおよびmodel
- GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。実行結果のarrayType値またはdisplayArrayType値をパラメーターmodelに指定してください。serialNumber値をパラメーターserialnumに指定してください。
- port,domain,およびdomainnickname
- GetStorageArray (subtarget=HostStorageDomain)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときは,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにはHostStorageDomainを指定してください。実行結果では,An instance of HostStorageDomainの下にportID値,domainID値およびnickname値が表示されます。これらのportID値,domainID値およびnickname値をそれぞれパラメーターport,domainおよびdomainnicknameとして指定してください。
- portname
- GetStorageArray (subtarget=Port)コマンドの実行結果から取得してください。実行結果では,displayNameがAn instance of Portの下に表示されます。この値をportnameとして指定してください。
- iscsinameおよびiscsinickname
- GetHostコマンドの実行結果から取得してください。実行結果では,iSCSInameおよびnicknameがAn instance of ISCSINameの下に表示されます。これらのiSCSIname値とnickname値をそれぞれパラメーターiscsinameとパラメーターiscsinicknameとして指定してください。
この例では,ストレージシステム(シリアル番号:10057,モデル:VSP G1000)で,ホストストレージドメイン(domain:14)が属するポート番号156(port:156)にホスト(iSCSIイニシエーター)のiSCSIネーム(iscsiname:iqn.1991-05.com.microsoft:host20)を割り当てて,セキュリティを設定しています。
HiCommandCLI AddISCSINameForHostStorageDomain -o "D:\logs\AddISCSINameForHostStorageDomain.log" "serialnum=10057" "model=VSP G1000" "port=156" "domain=14" "iscsiname=iqn.1991-05.com.microsoft:host20"RESPONSE: An instance of StorageArray . . (Attributes of StorageArray are omitted here) . List of 1 HostStorageDomain elements: An instance of HostStorageDomain objectID=HSDOMAIN.R800.10057.156.14 portID=156 portName=CL2-H domainID=14 hostMode=Standard hostModeOption= displayName=CL2-H-14 domainType=1 iSCSIName=iqn.1994-04.jp.co.hitachi:rsd.r80.t.10057.2h00e nickname=HCMD09c0e resourcePartitionUnitID=0 List of 1 ISCSIName elements: An instance of ISCSIName iSCSIName=iqn.1991-05.com.microsoft:host20 nickname=
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