Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド
ModifyVLDEVコマンドは,仮想リソースグループに属する仮想LDEVの仮想デバイス番号および仮想情報(仮想エミュレーション,仮想SSID,仮想LUSE,および仮想CVS)を登録または削除します。
重要
- このコマンドはVSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル(マイクロコードのバージョンが83-01-2X-XX/XX以降),およびVSP Fx00モデルでだけ使用できます。
- LDEVが作成されていない(ボリュームの実体がない)場合,仮想デバイス番号を特定の仮想リソースグループ用に予約するときに,このコマンドを使用できます。
- 複数の仮想LDEVを操作する場合は,バッチ機能を使用してください。バッチ機能については「6. バッチ機能」を参照してください。
HiCommandCLI [URL] ModifyVLDEV [オプション] vldevoperation={mapvid|unmapvid|mapvattr|unmapvattr} model=モデル serialnum=シリアル番号 vrpuid=仮想リソースグループのリソースグループID devnum=デバイス番号 [vdevnum=仮想デバイス番号] [vemulation=仮想エミュレーションタイプ] [vssid=仮想SSID] [vluse=仮想LUSEの要素数] [vcvs={0|1}]
パラメーター名 指定のレベル 説明 vldevoperation 必須 仮想LDEVに対する操作を指定します。
指定できる値は次のとおりです。パラメーター値mapvidとmapvattrおよびパラメーター値unmapvidとunmapvattrは同時に指定できます。複数指定する場合は,コンマで区切ります。
- mapvid:仮想LDEVに仮想デバイス番号を登録
- unmapvid:仮想LDEVから仮想デバイス番号を削除
- mapvattr:仮想LDEVに仮想情報を登録
- unmapvattr:仮想LDEVから仮想情報を削除
仮想LDEVの状態が,指定するパラメーター値と同じ場合はエラーとなります。
例えば,すでに仮想デバイス番号が設定されている仮想LDEVにmapvidを指定した場合や,仮想デバイス番号がない仮想LDEVにunmapvidを指定したときにはエラーとなります。serialnum 必須 ストレージシステムのシリアル番号 model 必須 ストレージシステムのモデル vrpuid 必須 仮想リソースグループのリソースグループID
更新する仮想LDEVが属する仮想リソースグループのリソースグループIDを指定します。devnum 必須 仮想LDEVのデバイス番号
10進数,またはコロンで区切った16 進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
実行結果は10進数で出力されます。vdevnum 任意 仮想LDEVの仮想デバイス番号
10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
実行結果は10進数で出力されます。
このパラメーターを指定する場合,パラメーターvldevoperationにmapvidを指定する必要があります。
パラメーターvldevoperationにmapvidを指定し,パラメーターvdevnumを指定しない場合,仮想ストレージマシンの中で未使用の仮想デバイス番号が割り当てられます。vemulation 任意 仮想LDEVの仮想エミュレーションタイプ
指定できるエミュレーションタイプを次に示します。このパラメーターを指定する場合,パラメーターvldevoperationにmapvattrを指定する必要があります。
- OPEN-3
- OPEN-8
- OPEN-9
- OPEN-E
- OPEN-K
- OPEN-L
- OPEN-V
パラメーターvldevoperationにmapvattrを指定し,パラメーターvemulationを指定しない場合,OPEN-Vが指定されたと見なされます。vssid 任意 仮想LDEVの仮想SSID
仮想LDEVの仮想SSIDを4~65533の整数値で指定します。
このパラメーターを指定する場合,パラメーターvldevoperationにmapvattrを指定する必要があります。
パラメーターvldevoperationにmapvattrを指定し,パラメーターvssidを指定しない場合,仮想ストレージマシンの中でSSIDが自動的に割り当てられます。vluse 任意 仮想LDEVの仮想LUSEの要素数
指定できる値を次に示します。このパラメーターを指定する場合,パラメーターvldevoperationにmapvattrを指定する必要があります。
- 0:LUSEボリュームではない
- 2~36: LUSEボリュームである(構成ボリュームの個数)
パラメーターvldevoperationにmapvattrを指定し,パラメーターvluseを指定しない場合0が指定されたと見なされます。vcvs 任意 仮想LDEVの仮想CVS
仮想LDEVに仮想CVSを設定するかどうかを指定します。このパラメーターを指定する場合,パラメーターvldevoperationにmapvattrを指定する必要があります。
- 0:CVSではない(仮想LDEVの容量が標準サイズ)
- 1:CVSである(仮想LDEVの容量がカスタムサイズ)
パラメーターvldevoperationにmapvattrを指定し,パラメーターvcvsを指定しない場合,1が指定されたと見なされます。
- serialnumおよびmodel
- GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。実行結果のarrayType値またはdisplayArrayType値をパラメーターmodelに指定してください。serialNumber値をパラメーターserialnumに指定してください。
- vrpuidおよびdevnum
- GetStorageArray (subtarget=VResourcePartitionUnit)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumを指定し,パラメーターsubtargetにはVResourcePartitionUnitを,パラメーターvrpusubinfoにはVLDEVを,それぞれ指定してください。実行結果では,resourcePartitionUnitID値とdevNum値がAn instance of VLDEVの下に表示されます。resourcePartitionUnitID値をパラメーターvrpuidに指定し,devNum値をパラメーターdevnumの値として指定してください。
この例では,ストレージシステム(モデル:VSP G1000,シリアル番号:10182)の仮想リソースグループ(リソースグループID:60)に属する仮想LDEV(デバイス番号:65264)に,仮想情報(vemulation:OPEN-V,vssid:5,vluse:10,vcvs:1)を登録します。
HiCommandCLI ModifyVLDEV -o "D:\logs\ModifyVLDEV.log" "vldevoperation=mapvattr" "model=VSP G1000" "serialnum=10182" "vrpuid=60" "devnum=65264" "vemulation=OPEN-V" "vssid=5" "vluse=10" "vcvs=1"RESPONSE: An instance of StorageArray . . (Attributes of StorageArray are omitted here) . List of 1 VResourcePartitionUnit elements: An instance of VResourcePartitionUnit objectID=VRPU.R800.10182.60 name=RG60 resourcePartitionUnitID=60 arrayType=R800 serialNumber=10182 vArrayType=R800 vArrayFamily=R800 vSerialNumber=10182 virtualStorageMode=enable onDataMigration=false vDisplayArrayType=VSP G1000/G1500 and VSP F1500 vDisplayArrayFamily=VSP G1000/G1500 and VSP F1500 numberOfVPorts=0 numberOfVHostStorageDomains=0 numberOfVLDEVs=11 List of 1 VLDEV elements: An instance of VLDEV objectID=VLDEV.R800.10182.60.65264 resourcePartitionUnitID=60 devNum=65,264 vArrayType=R800 vArrayFamily=R800 vSerialNumber=10182 vDevNum=128 vEmulation=OPEN-V vSSID=5 vLUSE=10 vCVS=1 operationMode=0 hasSubstance=0この例では,ストレージシステム(モデル:VSP G1000,シリアル番号:10182)の仮想リソースグループ(リソースグループID:60)に属する仮想LDEV(デバイス番号:65264)から,仮想情報を削除します。
HiCommandCLI ModifyVLDEV -o "D:\logs\ModifyVLDEV.log" "vldevoperation=unmapvattr" "model=VSP G1000" "serialnum=10182" "vrpuid=60" "devnum=65264"RESPONSE: An instance of StorageArray . . (Attributes of StorageArray are omitted here) . List of 1 VResourcePartitionUnit elements: An instance of VResourcePartitionUnit objectID=VRPU.R800.10182.60 name=RG60 resourcePartitionUnitID=60 arrayType=R800 serialNumber=10182 vArrayType=R800 vArrayFamily=R800 vSerialNumber=10182 virtualStorageMode=enable onDataMigration=false vDisplayArrayType=VSP G1000/G1500 and VSP F1500 vDisplayArrayFamily=VSP G1000/G1500 and VSP F1500 numberOfVPorts=0 numberOfVHostStorageDomains=0 numberOfVLDEVs=11 List of 1 VLDEV elements: An instance of VLDEV objectID=VLDEV.R800.10182.60.65264 resourcePartitionUnitID=60 devNum=65,264 vArrayType=R800 vArrayFamily=R800 vSerialNumber=10182 vDevNum=128 vEmulation= vSSID=-1 vLUSE=-1 vCVS=-1 operationMode=0 hasSubstance=0
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