Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド

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4.1.84 ModifyVLDEV

ModifyVLDEVコマンドは,仮想リソースグループに属する仮想LDEVの仮想デバイス番号および仮想情報(仮想エミュレーション,仮想SSID,仮想LUSE,および仮想CVS)を登録または削除します。

重要
  • このコマンドはVSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル(マイクロコードのバージョンが83-01-2X-XX/XX以降),およびVSP Fx00モデルでだけ使用できます。
  • LDEVが作成されていない(ボリュームの実体がない)場合,仮想デバイス番号を特定の仮想リソースグループ用に予約するときに,このコマンドを使用できます。
  • 複数の仮想LDEVを操作する場合は,バッチ機能を使用してください。バッチ機能については「6. バッチ機能」を参照してください。

書式

HiCommandCLI [URL] ModifyVLDEV [オプション] 
vldevoperation={mapvid|unmapvid|mapvattr|unmapvattr}
model=モデル serialnum=シリアル番号 
vrpuid=仮想リソースグループのリソースグループID
devnum=デバイス番号 [vdevnum=仮想デバイス番号] 
[vemulation=仮想エミュレーションタイプ] 
[vssid=仮想SSID] [vluse=仮想LUSEの要素数] [vcvs={0|1}]

パラメーター

表4-87 ModifyVLDEVコマンドのパラメーター

パラメーター名 指定のレベル 説明
vldevoperation 必須 仮想LDEVに対する操作を指定します。
指定できる値は次のとおりです。
  • mapvid:仮想LDEVに仮想デバイス番号を登録
  • unmapvid:仮想LDEVから仮想デバイス番号を削除
  • mapvattr:仮想LDEVに仮想情報を登録
  • unmapvattr:仮想LDEVから仮想情報を削除
パラメーター値mapvidmapvattrおよびパラメーター値unmapvidunmapvattrは同時に指定できます。複数指定する場合は,コンマで区切ります。
仮想LDEVの状態が,指定するパラメーター値と同じ場合はエラーとなります。
例えば,すでに仮想デバイス番号が設定されている仮想LDEVにmapvidを指定した場合や,仮想デバイス番号がない仮想LDEVにunmapvidを指定したときにはエラーとなります。
serialnum 必須 ストレージシステムのシリアル番号
model 必須 ストレージシステムのモデル
vrpuid 必須 仮想リソースグループのリソースグループID
更新する仮想LDEVが属する仮想リソースグループのリソースグループIDを指定します。
devnum 必須 仮想LDEVのデバイス番号
10進数,またはコロンで区切った16 進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
実行結果は10進数で出力されます。
vdevnum 任意 仮想LDEVの仮想デバイス番号
10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
実行結果は10進数で出力されます。
このパラメーターを指定する場合,パラメーターvldevoperationmapvidを指定する必要があります。
パラメーターvldevoperationmapvidを指定し,パラメーターvdevnumを指定しない場合,仮想ストレージマシンの中で未使用の仮想デバイス番号が割り当てられます。
vemulation 任意 仮想LDEVの仮想エミュレーションタイプ
指定できるエミュレーションタイプを次に示します。
  • OPEN-3
  • OPEN-8
  • OPEN-9
  • OPEN-E
  • OPEN-K
  • OPEN-L
  • OPEN-V
このパラメーターを指定する場合,パラメーターvldevoperationmapvattrを指定する必要があります。
パラメーターvldevoperationmapvattrを指定し,パラメーターvemulationを指定しない場合,OPEN-Vが指定されたと見なされます。
vssid 任意 仮想LDEVの仮想SSID
仮想LDEVの仮想SSIDを465533の整数値で指定します。
このパラメーターを指定する場合,パラメーターvldevoperationmapvattrを指定する必要があります。
パラメーターvldevoperationmapvattrを指定し,パラメーターvssidを指定しない場合,仮想ストレージマシンの中でSSIDが自動的に割り当てられます。
vluse 任意 仮想LDEVの仮想LUSEの要素数
指定できる値を次に示します。
  • 0:LUSEボリュームではない
  • 236: LUSEボリュームである(構成ボリュームの個数)
このパラメーターを指定する場合,パラメーターvldevoperationmapvattrを指定する必要があります。
パラメーターvldevoperationmapvattrを指定し,パラメーターvluseを指定しない場合0が指定されたと見なされます。
vcvs 任意 仮想LDEVの仮想CVS
仮想LDEVに仮想CVSを設定するかどうかを指定します。
  • 0:CVSではない(仮想LDEVの容量が標準サイズ)
  • 1:CVSである(仮想LDEVの容量がカスタムサイズ)
このパラメーターを指定する場合,パラメーターvldevoperationmapvattrを指定する必要があります。
パラメーターvldevoperationmapvattrを指定し,パラメーターvcvsを指定しない場合,1が指定されたと見なされます。

事前に取得するパラメーター値

serialnumおよびmodel
GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。実行結果のarrayType値またはdisplayArrayType値をパラメーターmodelに指定してください。serialNumber値をパラメーターserialnumに指定してください。

vrpuidおよびdevnum
GetStorageArray (subtarget=VResourcePartitionUnit)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumを指定し,パラメーターsubtargetにはVResourcePartitionUnitを,パラメーターvrpusubinfoにはVLDEVを,それぞれ指定してください。実行結果では,resourcePartitionUnitID値とdevNum値がAn instance of VLDEVの下に表示されます。resourcePartitionUnitID値をパラメーターvrpuidに指定し,devNum値をパラメーターdevnumの値として指定してください。

コマンド実行例1

この例では,ストレージシステム(モデル:VSP G1000,シリアル番号:10182)の仮想リソースグループ(リソースグループID:60)に属する仮想LDEV(デバイス番号:65264)に,仮想情報(vemulationOPEN-Vvssid5vluse10vcvs1)を登録します。

HiCommandCLI ModifyVLDEV -o "D:\logs\ModifyVLDEV.log" "vldevoperation=mapvattr" "model=VSP G1000" "serialnum=10182" "vrpuid=60" "devnum=65264" "vemulation=OPEN-V" "vssid=5" "vluse=10" "vcvs=1"

コマンド実行結果1

RESPONSE:
An instance of StorageArray
  .
  . (Attributes of StorageArray are omitted here)
  .
  List of 1 VResourcePartitionUnit elements:
    An instance of VResourcePartitionUnit
      objectID=VRPU.R800.10182.60
      name=RG60
      resourcePartitionUnitID=60
      arrayType=R800
      serialNumber=10182
      vArrayType=R800
      vArrayFamily=R800
      vSerialNumber=10182
      virtualStorageMode=enable
      onDataMigration=false
      vDisplayArrayType=VSP G1000/G1500 and VSP F1500
      vDisplayArrayFamily=VSP G1000/G1500 and VSP F1500
      numberOfVPorts=0
      numberOfVHostStorageDomains=0
      numberOfVLDEVs=11
      List of 1 VLDEV elements:
        An instance of VLDEV
          objectID=VLDEV.R800.10182.60.65264
          resourcePartitionUnitID=60
          devNum=65,264
          vArrayType=R800
          vArrayFamily=R800
          vSerialNumber=10182
          vDevNum=128
          vEmulation=OPEN-V
          vSSID=5
          vLUSE=10
          vCVS=1
          operationMode=0
          hasSubstance=0

コマンド実行例2

この例では,ストレージシステム(モデル:VSP G1000,シリアル番号:10182)の仮想リソースグループ(リソースグループID:60)に属する仮想LDEV(デバイス番号:65264)から,仮想情報を削除します。

HiCommandCLI ModifyVLDEV -o "D:\logs\ModifyVLDEV.log" "vldevoperation=unmapvattr" "model=VSP G1000" "serialnum=10182" "vrpuid=60" "devnum=65264"

コマンド実行結果2

RESPONSE:
An instance of StorageArray
  .
  . (Attributes of StorageArray are omitted here)
  .
  List of 1 VResourcePartitionUnit elements:
    An instance of VResourcePartitionUnit
      objectID=VRPU.R800.10182.60
      name=RG60
      resourcePartitionUnitID=60
      arrayType=R800
      serialNumber=10182
      vArrayType=R800
      vArrayFamily=R800
      vSerialNumber=10182
      virtualStorageMode=enable
      onDataMigration=false
      vDisplayArrayType=VSP G1000/G1500 and VSP F1500
      vDisplayArrayFamily=VSP G1000/G1500 and VSP F1500
      numberOfVPorts=0
      numberOfVHostStorageDomains=0
      numberOfVLDEVs=11
      List of 1 VLDEV elements:
        An instance of VLDEV
          objectID=VLDEV.R800.10182.60.65264
          resourcePartitionUnitID=60
          devNum=65,264
          vArrayType=R800
          vArrayFamily=R800
          vSerialNumber=10182
          vDevNum=128
          vEmulation=
          vSSID=-1
          vLUSE=-1
          vCVS=-1
          operationMode=0
          hasSubstance=0

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