Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド

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4.1.18 AddVLDEVToVRPU

AddVLDEVToVRPUコマンドは,仮想リソースグループに対して仮想LDEVを追加します。また,すでに仮想リソースグループに登録されている仮想LDEVの仮想情報を更新します。

重要
  • このコマンドは,VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル(マイクロコードのバージョンが83-01-2X-XX/XX以降),VSP Fx00モデル,Virtual Storage Platform(マイクロコードのバージョンが70-05-04-XX/XX以降),およびHUS VM(マイクロコードのバージョンが73-02-01-XX/XX以降)でだけ使用できます。
  • 仮想LDEVがプールボリュームの場合,そのプールIDに属するすべてのプールボリュームが同じ仮想リソースグループに属している必要があります。指定する仮想LDEVがプールボリュームの場合,同じプールIDを持つプールボリュームをすべて指定してください。
  • 仮想LDEVがジャーナルボリュームの場合,登録先にはデフォルトの仮想ストレージマシンに属している仮想リソースグループを指定してください。また,ジャーナルグループに属するすべてのジャーナルボリュームが同じ仮想リソースグループに属している必要があります。指定する仮想LDEVがジャーナルボリュームの場合,同じジャーナルグループを持つジャーナルボリュームをすべて指定してください。
  • 複数の仮想LDEVを追加する場合は,バッチ機能を使用してください。バッチ機能については「6. バッチ機能」を参照してください。

VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,およびVSP Fx00モデルの場合,パラメーターvldevoperationを指定すると,仮想デバイス番号や仮想情報がない仮想LDEVを追加できます。

仮想情報の登録および更新ができる仮想LDEVの条件を次に示します。

VSP 5000シリーズ,VSP G1000,G1500,VSP F1500,VSP Gx00モデル,およびVSP Fx00モデルの場合:

Virtual Storage PlatformおよびHUS VMの場合:

書式

HiCommandCLI [URL] AddVLDEVToVRPU [オプション]
model=モデル serialnum=シリアル番号
vrpuid=仮想リソースグループのリソースグループID 
devnum=仮想LDEVのデバイス番号 [vdevnum=仮想LDEVの仮想デバイス番号] 
[vemulation=仮想LDEVの仮想エミュレーションタイプ] [vssid=仮想LDEVの仮想SSID] 
[vluse=仮想LDEVの仮想LUSEの要素数] [vcvs={0|1}] 
[overwrite={true|false}] [vldevoperation=withoutvid,withoutvattr]
[creationoption=stay]

パラメーター

表4-21 AddVLDEVToVRPUコマンドのパラメーター

パラメーター名 指定のレベル 説明
serialnum 必須 ストレージシステムのシリアル番号
model 必須 ストレージシステムのモデル
vrpuid 必須 仮想リソースグループのリソースグループID
仮想LDEVを追加する仮想リソースグループまたは仮想情報を更新する仮想LDEVが属する仮想リソースグループのリソースグループIDを指定します。
パラメーターcreationoptionstayを指定した場合,このパラメーターにはLDEVが属する物理リソースグループのリソースグループIDを指定してください。
devnum 必須 仮想LDEVのデバイス番号
10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
実行結果は10進数で出力されます。
vdevnum 任意 仮想LDEVの仮想デバイス番号
10進数,またはコロンで区切った16進数「ww:xx:yy」で指定します。wwはLDKC番号,xxはCU番号,yyはLDEV番号です。ここで,wwは省略できます。wwを省略した場合,LDKC番号は0と見なされます。
実行結果は10進数で出力されます。
省略した場合,仮想リソースグループの中で未使用の仮想デバイス番号が割り当てられます。
パラメーターvldevoperationwithoutvidを指定している場合,このパラメーターは無視されます。
vemulation 任意 仮想LDEVの仮想エミュレーションタイプ
指定できるエミュレーションタイプを次に示します。
  • OPEN-3
  • OPEN-8
  • OPEN-9
  • OPEN-E
  • OPEN-K
  • OPEN-L
  • OPEN-V
省略した場合,OPEN-Vが指定されたと見なされます。
パラメーターvldevoperationwithoutvidまたはwithoutvattrを指定している場合,このパラメーターは無視されます。
vssid 任意 仮想LDEVの仮想SSID
仮想LDEVの仮想SSIDを465533の整数値で指定します。
省略した場合,仮想リソースグループの中でSSIDが自動的に割り当てられます。
パラメーターvldevoperationwithoutvidまたはwithoutvattrを指定している場合,このパラメーターは無視されます。
vluse 任意 仮想LDEVの仮想LUSEの要素数
指定できる値を次に示します。
  • 0:LUSEボリュームではない
  • 236: LUSEボリュームである(構成ボリュームの個数)
省略した場合,0が指定されたと見なされます。
パラメーターvldevoperationwithoutvidまたはwithoutvattrを指定している場合,このパラメーターは無視されます。
vcvs 任意 仮想LDEVの仮想CVS
仮想LDEVに仮想CVSを設定するかどうかを指定します。
  • 0:CVSではない(LDEVの容量が標準サイズ)
  • 1:CVSである(LDEVの容量がカスタムサイズ)
省略した場合,1が指定されたと見なされます。
パラメーターvldevoperationwithoutvidまたはwithoutvattrを指定している場合,このパラメーターは無視されます。
overwrite 任意 指定されたdevnumがすでに仮想リソースグループに登録されていた場合に,仮想LDEVの仮想情報を更新(上書き)するかどうかを指定します。
  • true:上書きする
  • false:上書きしない
省略した場合,falseが指定されたと見なされます。
vldevoperation 任意
(VSP 5000シリーズ
VSP G1000
VSP G1500
VSP F1500
VSP Gx00モデル
VSP Fx00モデル)
仮想デバイス番号または仮想情報がない仮想LDEVを追加したい場合に指定します。
指定できる値を次に示します。
  • withoutvid:仮想デバイス番号を登録しない
  • withoutvattr:仮想 LDEVの仮想情報を登録しない
creationoption 任意
(VSP 5000シリーズ
VSP G1000
VSP G1500
VSP F1500
VSP Gx00モデル
VSP Fx00モデル)
物理リソースグループに属するLDEVを仮想リソースグループから移動しない場合にstayを指定します。このパラメーターは,登録する仮想リソースグループがデフォルトの仮想ストレージマシンに属している場合だけ指定できます。

事前に取得するパラメーター値

serialnumおよびmodel
GetStorageArrayコマンドの実行結果から取得してください。実行結果のarrayType値またはdisplayArrayType値をパラメーターmodelに指定してください。serialNumber値をパラメーターserialnumに指定してください。

vrpuid
GetStorageArray (subtarget=VResourcePartitionUnit)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにはVResourcePartitionUnitを指定してください。実行結果では,An instance of VResourcePartitionUnitの下に必要なresourcePartitionUnitID値が表示されます。このresourcePartitionUnitID値をパラメーターvrpuidの値として指定してください。
パラメーターcreationoptionstayを指定する場合,GetStorageArray (subtarget=PResourcePartitionUnit)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにはPResourcePartitionUnitを指定してください。実行結果では,An instance of PResourcePartitionUnitの下に必要なresourcePartitionUnitID値が表示されます。このresourcePartitionUnitID値をパラメーターvrpuidの値として指定してください。

devnum
GetStorageArray (subtarget=LDEV)コマンドの実行結果から取得してください。このコマンドを実行するときには,パラメーターmodelとパラメーターserialnumだけを指定し,パラメーターsubtargetにはLDEVを指定してください。実行結果では,An instance of LDEVの下に必要なdevNum値が表示されます。このdevNum値をパラメーターdevnumとして指定してください。

コマンド実行例1

この例では,指定したストレージシステム(モデル:VSP,シリアル番号:53038)の仮想リソースグループ(リソースグループID:2)に仮想LDEV(デバイス番号:11)を追加します。また,仮想LDEVの仮想情報も登録します。

HiCommandCLI AddVLDEVToVRPU -o "D:\logs\AddVLDEVToVRPU.log" "model=VSP" "serialnum=53038" "vrpuid=2" "devnum=11" "vdevnum=201" "vemulation=OPEN-V" "vssid=10" "vluse=0" "vcvs=0" "overwrite=false"

コマンド実行結果1

RESPONSE:
An instance of StorageArray
  .
  .(Attributes of StorageArray are omitted here)
  .
  List of 1 VResourcePartitionUnit elements:
    An instance of VResourcePartitionUnit
     .
     .(Attributes of VResourcePartitionUnit are omitted here)
     .
      List of 1 VLDEV elements:
        An instance of VLDEV
          objectID=VLDEV.R700.53038.2.11
          resourcePartitionUnitID=2
          devNum=11
          vArrayType=R600
          vArrayFamily=R600
          vSerialNumber=10007
          vDevNum=201
          vEmulation=OPEN-V
          vSSID=10
          vLUSE=0
          vCVS=0
          operationMode=0
          hasSubstance=1

コマンド実行例2

この例では,ストレージシステム(モデル:VSP G1000,シリアル番号:10139)の仮想リソースグループ(リソースグループID:62)に,仮想デバイス番号と仮想情報がない仮想LDEVを追加します。

HiCommandCLI AddVLDEVToVRPU -o "D:\logs\AddVLDEVToVRPU.log" "model=VSP G1000" "serialnum=10139" "vrpuid=62" "devnum=65277" "vldevoperation=withoutvid,withoutvattr"

コマンド実行結果2

RESPONSE:
An instance of StorageArray
  .
  . (Attributes of StorageArray are omitted here)
  .
  List of 1 VResourcePartitionUnit elements:
    An instance of VResourcePartitionUnit
      objectID=VRPU.R800.10139.62
      name=RG62
      resourcePartitionUnitID=62
      arrayType=R800
      serialNumber=10139
      vArrayType=R800
      vArrayFamily=R800
      vSerialNumber=10139
      virtualStorageMode=enable
      onDataMigration=false
      vDisplayArrayType=VSP G1000/G1500 and VSP F1500
      vDisplayArrayFamily=VSP G1000/G1500 and VSP F1500
      numberOfVPorts=0
      numberOfVHostStorageDomains=0
      numberOfVLDEVs=3
      List of 1 VLDEV elements:
        An instance of VLDEV
          objectID=VLDEV.R800.10139.62.65277
          resourcePartitionUnitID=62
          devNum=65,277
          vArrayType=R800
          vArrayFamily=R800
          vSerialNumber=10139
          vDevNum=-1
          vEmulation=
          vSSID=-1
          vLUSE=-1
          vCVS=-1
          operationMode=0
          hasSubstance=0

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