Hitachi Command Suite CLI リファレンスガイド
Device Manager CLIを正常に実行するためには,環境変数HDVM_CLI_MEM_SIZEに適切なメモリーヒープサイズを設定します。
Device Manager CLIが使用するメモリーヒープサイズは,デフォルトでは512MBに設定されています。ストレージシステムの構成が大規模な場合,GetStorageArray,GetLogicalGroup,GetHostInfoなどのGetコマンドを使用すると,デフォルト値よりも多くのメモリーを必要とすることがあります。このため,Device Manager CLIおよびDevice Managerサーバに,あらかじめ適切なメモリーヒープサイズを設定しておく必要があります。コマンドで使用するメモリーが,設定したメモリーヒープサイズを上回ると,エラーメッセージKAIC90574-Eが表示されて,Device Manager CLIが終了します。
Device Manager CLIで使用するメモリーヒープサイズは,LogicalUnit,PathおよびLDEVの情報を,GetStorageArrayコマンドで一度に取得する場合に必要なメモリーヒープサイズの計算結果を基に設定します。Device Managerサーバに必要なメモリーヒープサイズについては,マニュアル「Hitachi Command Suite システム構成ガイド」を参照してください。
Device Manager CLIのメモリーヒープサイズを設定するには:
- LogicalUnit,Path,およびLDEVの情報を,GetStorageArrayコマンドで一度に取得する場合に必要なメモリーヒープサイズを計算します。
計算式を次に示します。
メモリーヒープサイズ(メガバイト)=LDEV数×0.03+総パス数×0.03+140- メモリーヒープサイズを設定します。
バイト単位表記で設定するため,キロバイトであれば「k」または「K」を,メガバイトであれば「m」または「M」を必ず添えてください。
方法1(推奨):
コマンドプロンプトまたはターミナルウィンドウから,環境変数HDVM_CLI_MEM_SIZEに値を設定する。
参考
- メモリーヒープサイズは次の方法でも設定できます。両方の方法で設定した場合は,方法1で設定した値が優先されます。
- 方法2:
- HiCommandCLI.batファイルまたはHiCommandCLI.shをテキストエディターで開き,「HDVM_CLI_MEM_SIZE=」に値を設定する。
- メモリーヒープサイズは,方法1で設定することをお勧めします。これは,HiCommandCLI.batファイルまたはHiCommandCLI.shの編集内容がアップグレード後に引き継がれないためです。
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