4.3.1 出力の流れ
Excel形式ファイルを出力する流れを次の図に示します。
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出力要求
帳票の出力要求が業務プログラムに送られます。
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転送
EUR Server - Adapterは,ユーザデータファイルを帳票サーバのEUR Server Serviceに転送します。
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印刷データ生成
転送されたユーザデータファイルとあらかじめ帳票サーバに配置しておいた印刷定義ファイルから,印刷データ(Excel形式ファイル)が生成されます。
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印刷データ転送
EUR Server Serviceは,生成された印刷データ(Excel形式ファイル)をアプリケーションサーバに転送します。
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出力,プレビュー
クライアントPCのExcelを使用して,帳票をプリンタに出力したり,プレビューしたりできます。
なお,クライアントPCのプリンタで帳票を出力するには,あらかじめアプリケーションサーバから印刷データ(Excel形式ファイル)をダウンロードする必要があります。
- 〈この項の構成〉
(1) 起動部品の設定
Excel形式ファイルの出力で使用する起動部品のメソッド,関数,およびオプションの指定値を次に示します。
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ActiveX起動部品:OutputXLSXReportメソッド
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Java起動部品:outputXLSXReportメソッド
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COBOL起動部品:OutputXLSXReport関数
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コマンド起動部品(eurpmcコマンド):/mオプションにxlsxを指定
また,出力時に設定する起動部品のプロパティ,メソッド,パラメタ,およびオプションの指定値を次に示します。
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帳票ファイルの設定
印刷する帳票ファイル名を設定します。
帳票ファイルの設定
起動部品の設定項目
設定する値
帳票ファイルの名前
ActiveX起動部品:ReportFileNameプロパティ
Java起動部品:setReportFileNameメソッド
COBOL起動部品:REPORTNAMEパラメタ
コマンド起動部品:/rfオプション
帳票ファイル名(255バイト以内の文字列)
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Excel形式ファイルの設定
Excel形式ファイル名を設定します。
Excel形式ファイルの設定
起動部品の設定項目
設定する値
Excel形式ファイル名
ActiveX起動部品:XLSXFileNameプロパティ
Java起動部品:setXLSXFileNameメソッド
COBOL起動部品:XLSXFILENAMEパラメタ
コマンド起動部品:/xlfnオプション
Excel形式ファイル名(255バイト以内の文字列)
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マッピングデータファイルの設定
マッピングデータファイル名を設定します。
ユーザデータファイルの設定
起動部品の設定項目
設定する値
マッピングデータファイルの名前
ActiveX起動部品:DataFileNameプロパティ
Java起動部品:setDataFileNameメソッド
COBOL起動部品:MAPPINGDATAパラメタ
コマンド起動部品:/mapオプション
マッピングデータファイル名(255バイト以内の文字列)
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ユーザデータファイル,印刷定義ファイル,および印刷付加情報の設定
必要に応じて,ユーザデータファイル(ユーザ定義データファイルなど),印刷定義ファイル(置き換え表管理情報ファイルなど)および印刷付加情報(印刷開始ページなど)を設定します。
- ■参考
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1.の帳票ファイルの設定は,起動部品で帳票ファイル名を直接指定する以外に,次のどちらかで指定することもできます。
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帳票セット指定ファイル
帳票ファイル名やマッピングデータファイル名を,帳票セットとして帳票セット指定ファイルにまとめて指定することができます。出力時には次に示すプロパティ,メソッド,パラメタ,またはオプションで帳票セット指定ファイル名を指定してください。
・ActiveX起動部品:MultiReportSetFileNameプロパティ
・Java起動部品:setMultiReportSetFileNameメソッド
・COBOL起動部品:REPORTSETFILEパラメタ
・コマンド起動部品:/mrsオプション
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帳票ID
帳票ファイル名を含む帳票出力で使用する項目を,帳票出力定義として帳票出力定義ファイルに指定することができます。帳票IDには,帳票出力時に使用する帳票出力定義ファイル名を指定します。出力時には次に示すプロパティ,メソッド,パラメタ,またはオプションで帳票出力定義ファイル名を指定してください。
・ActiveX起動部品:ReportIDプロパティ
・Java起動部品:setReportIDメソッド
・COBOL起動部品:REPORTIDパラメタ
・コマンド起動部品:/ridオプション
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