9.1.3 複数様式定義作成ツールの操作の流れ
複数様式定義作成ツールは,EUR製品のプログラムメニューから,[ツール]−[複数様式定義の作成]を選択すると起動します。
[複数様式定義の作成ツールへようこそ]画面では,このツールで必要な設定の手順がStep1.〜Step7.まで記載されています。[次へ]をクリックするとステップが進み,各ステップでの設定内容の詳細が表示されます。画面の説明に従って設定してください。
各ステップでの設定内容を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) Step1. 複数様式パターンの選択
出力する複数様式の帳票のパターンをラジオボタンで選択します。ラジオボタンを選択すると,次の内容が画面に表示されます。
-
パターンの解説
-
マッピングデータファイル作成時の留意点
-
このパターンで作成できる帳票例
-
サンプル帳票について
[サンプル帳票]ボタンをクリックすると,各パターンの帳票の出力例,およびマッピングデータのどの部分で様式を切り替えているかを示す説明文が表示されます。
各パターンの出力イメージは「9.2 作成できる複数様式の帳票のパターン」を参照してください。
(2) Step2. 様式数の設定
出力する複数様式の帳票の様式数を選択します。Step1.で選択した複数様式パターンによって,表示される内容が変わります。
- Step1.で「キー付き入れ子単純繰り返し」以外を選択した場合
-
[様式数]リストボックスが表示されます。指定できる様式数の範囲は次のとおりです。
複数様式パターン
指定できる様式数の範囲
初期値
単純繰り返し
2〜40
2
単純繰り返し(マッピングデータが一つ)
2〜40
2
キー付き単純繰り返し
2〜40
2
キー付き単純繰り返し(次紙様式付きA)
3〜40
3
キー付き単純繰り返し(次紙様式付きB)
4〜40の偶数値
4
カーボンコピー/複写帳票
2〜40
2
カーボンコピー/複写帳票(次紙様式付き)
4〜40の偶数値
4
順次帳票
2〜40
2
順次帳票(次紙様式付きA)
3〜40
3
順次帳票(次紙様式付きB)
4〜40の偶数値
4
- Step1.で「キー付き入れ子単純繰り返し」を選択した場合
-
[様式数]グループボックス内に,[先頭の様式数]リストボックス,[入れ子の様式数]リストボックス,[後続の様式数]リストボックスが表示されます。三つのリストボックスに指定した数の合計が40以下になるように指定してください。
各リストボックスに指定できる様式数の範囲は次のとおりです。
リストボックス名
指定できる様式数の範囲
初期値
先頭の様式数
1〜39
1
入れ子の様式数
1〜39
2
後続の様式数
0〜38
1
(4) Step4. 様式を切り替えるキーの設定
キーブレイクの対象となるフィールド名(複数様式情報定義ファイルのキーワードfieldname)を指定します。
次に示すマッピングデータファイルが指定されている場合だけ,[キー]リストボックスまたは[サブキー]リストボックス(Step1.で「キー付き入れ子単純繰り返し」を選択したときだけ)にStep3.で設定したマッピングデータファイルのフィールド名が読み込まれて表示されます。
-
コンマで区切られているCSV形式のファイル
-
1行目にフィールド名が設定されているファイル
なお,Step1.で次の複数様式パターンを選択したときだけ,Step4.の画面が表示されます。
-
キー付き単純繰り返し
-
キー付き単純繰り返し(次紙様式付きA)
-
キー付き単純繰り返し(次紙様式付きB)
-
キー付き入れ子単純繰り返し
-
カーボンコピー/複写帳票
-
カーボンコピー/複写帳票(次紙様式付き)
(5) Step5. ページ番号の設定
ページ番号アイテムを配置した帳票を使う場合に,ページ番号の振り方を指定します。選択したラジオボタンごとのページ番号の振り方は次のとおりです。
選択したラジオボタン |
ページ番号の振り方 |
---|---|
すべての様式に通し番号を振る |
ページ番号はすべて通し番号になります。 |
先頭の様式のみ初期化 |
最初の様式に戻るたびにページ番号が初期化され,1から振り直します。 |
様式ごとに初期化 |
様式が切り替わるたびにページ番号が初期化され,1から振り直します。 |
また,Step1.で「キー付き入れ子単純繰り返し」を選択していて,[様式ごとに初期化]ラジオボタンを選択した場合は,さらに[入れ子の様式のページ番号]グループボックスが表示されます。
選択したラジオボタンごとのページ番号の振り方は次のとおりです。
選択したラジオボタン |
ページ番号の振り方 |
---|---|
様式ごとに初期化 |
サブ様式が切り替わるたびにページ番号が初期化され,1から振り直します。 |
先頭の様式のみ初期化 |
サブ様式の中で最初の様式に切り替わるたびにページ番号が初期化され,1から振り直します。 |
直前の様式からの続きの番号を振る |
直前の様式からページ番号が続きます。サブ様式を遷移している間は,そのまま通し番号が振られます。 |
(7) Step7. 複数様式定義の保存
[保存]ボタンを押して,Step1.〜Step6.までで設定した内容を,複数様式情報定義ファイル(*.mfd)に保存します。EUR Server Serviceの環境設定ファイル(EURPM.ini)のPATHMODEキーで「0(通常パスモード)」を設定している場合は,EURPM.iniのMULTIキーのフォルダを指定してください。
なお,複数様式定義作成ツールは,次のディレクトリにある環境設定ファイル(EURPM.ini)を読み込みます。
インストール先ディレクトリ\Server
複数様式情報定義ファイル(*.mfd)を保存した際,複数様式の帳票の出力テストを行うためのバッチファイルも出力されます。
- 重要
-
バッチファイルを正常に出力するために,次の点に注意してください。
-
次のフォルダのパスに,ロケールでサポートしない文字が含まれる場合,短い名前が作成されている必要があります。
・インストール先フォルダ
・マッピングデータファイルの格納先フォルダ
・帳票ファイルの格納先フォルダ
・ユーザ定義データファイルの格納先フォルダ
・複数様式情報定義ファイルの保存先フォルダ
-
複数様式情報定義ファイル名にはロケールでサポートしない文字を指定しないでください。
-
[プレビュー]ボタンをクリックすると,eurpmcコマンドでEPF形式の帳票が生成されて,eurpmcepfviewerコマンドでプレビュー表示されます。
- 重要
-
マッピングデータファイル,帳票ファイル,およびユーザ定義データファイル(ユーザ定義データを使用する場合)があるときだけプレビュー表示できます。