1.2.2 表紙のある帳票
1ページ目と2ページ目以降の帳票形式が異なる帳票を,表紙のある帳票といいます。
表紙のある帳票を作成するには,帳票作成時に1ページ目だけに出力したいデータを帳票ヘッダ領域として設定します。帳票ヘッダ領域に設定した部分は2ページ目以降には出力されません。用意する帳票のテンプレートは一つですが,帳票の様式は1ページ目と2ページ目以降で異なります。
表紙のある帳票例を次に示します。
(1) データの貼り付け(表紙のある帳票)
EURでは,読み込んだデータの項目をアイテムとして帳票のレイアウト上に直接貼り付けます。
読み込んだデータと帳票に貼り付けたデータとの関係を次の図に示します。
(2) 帳票で使用している機能(表紙のある帳票)
EURでは,直接貼り付けたデータ以外に,文字アイテム,線アイテム,および図形アイテムを配置して帳票を装飾します。
また,表紙のある帳票では,アイテムの配置以外に次の設定をします。
-
表の設定
1レコード分のデータを貼り付けてから,同じ項目を繰り返して表を作成するように設定します。同じデータが連続している部分(図中の「取引日」や「伝票番号」など)は,一つにまとめて表示できます。
-
帳票ヘッダ領域の設定
帳票ヘッダ領域を設定します。
-
改ページのキーの設定
データのどの項目が切り替わった時点で帳票のページを切り替えるのかを設定します。
表紙のある帳票で使用している機能について,次の図に示します。
-
文字アイテムの配置:全帳票に同じ文字列を表示します。
-
角丸四角アイテムの配置:角丸四角アイテムを配置して,帳票を修飾します。
-
改ページのキーの設定:会社ごとのデータをまとめて出力します。
-
ページ番号アイテムの配置:帳票のページ数を印刷します。
-
印刷日付アイテムの配置:帳票を出力した日付を印刷します。
-
網掛けアイテムの配置:図形アイテム(網掛け)を配置して,帳票を修飾します。
-
帳票ヘッダ領域の作成:会社ごとに,宛て先および請求額を表示する帳票ヘッダ領域を作成します。
-
集計アイテムの配置:購入金額の小計,消費税の合計,および請求額を表示します。
-
表の罫線の作成:線アイテムで表の罫線を作成します。
-
表の繰り返しの設定:表を構成するデータを自動的に読み込んで表を作成します。
-
まとめ表示の設定:同じ内容を一つにまとめて表示します。