26.3.3 デバイスプロファイルをカスタマイズする
NNMは,デバイスへのSNMP通信によって,幾つかの設定情報を直接収集します。また,デバイスのシステムオブジェクトID(sysObjectID)から導出される情報もあります。
sysObjectIDからNNMiの属性へのマッピングは,デバイスプロファイルを使って行われます。デバイスプロファイルは,モニタリング用にノードをグループにまとめたり,表示用にノードをフィルタしたり,検出のメンテナンス用にノードをカテゴリにまとめたりするときに使用されます。
次の設定エリアは移行できません。
カスタマイズしたシンボル
カスタマイズしたデータベースフィールドとデフォルト値
- メモ
NNMiは,デフォルトで多数のデバイスプロファイルを用意しており,インストール後から使用できます。また,NNMiでデバイスを検出したあと,不足しているデバイスプロファイルがある場合は,新規に追加できます。デバイスプロファイルの移行はオプションであり,実施しなければならないものではありません。
なお,デバイスプロファイルをNNMの設定とできる限り合わせたい場合は,次の手順を実行してNNMiにデバイスプロファイルを追加してください。
使用されているNNMのバージョンについて,OIDファイルのカスタマイズを特定する。
NNM 07-10以前はファイルoid_to_sym,oid_to_type,HPoid2typeを使って,システムのsysObjectIDをデータベース属性と表示するシンボルにマッピングしています。
NNM 08-00以降は,oid_to_symファイルがoid_to_sym_regディレクトリ構造に置き換えられています。
NNMiは,既知のシステムオブジェクトIDについて,事前に設定した多数のデバイスプロファイルを提供しているので,必要なデバイスプロファイルをすぐに利用できます。最もシンプルな方法では,検出プロセスを開始し,結果を確認し,必要な場合だけ変更を行います。
NNMiコンソールでは,[設定]ワークスペースから[デバイスのプロファイル]を選択する。
カスタマイズした値ごとにsysObjectIDでエントリを見つけます。
必要に応じてデバイスプロファイル設定を更新する。
NNMiが提供しているエントリについては,設定されている値がNNMでの属性と一致することを確認します。
NNMiが提供していないエントリについては,sysObjectID用に新しいデバイスプロファイルを作成します。
最初の検出のあと,ノードインベントリで,[デバイスのプロファイル]列をソートして,[<No Device Profile>]であるノードを見つける。
[<No Device Profile>]というプロファイルタイプは,sysObjectIDがNNMiでまだ設定されていないことを示しています。NNMiは,[<No Device Profile>]のノードにデフォルトのモニタリング設定を適用します。また,これらのノードはフィルタが困難です。
NNMiデータベース内のすべてのsysObjectIDに対してデバイスプロファイルが定義されるように,新しいデバイスプロファイルを構築できます。