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JP1 Version 12 JP1/Network Node Manager i セットアップガイド


2.1.1 NNMiをインストールする(Windowsの場合)

WindowsシステムにNNMiを新規でインストールする手順を次に示します。

重要

NNMiのインストールや設定作業を行う前に,リモートデスクトップに次の設定を行ってください。なお,この設定を行うとWindowsの使用リソースが増加しますので,作業終了後に必要に応じて設定を元に戻してください。

  • 設定個所

    Windows Server 2012以降

    [ローカル グループ ポリシー エディタ][コンピューターの構成][管理用テンプレート][Windows コンポーネント][リモート デスクトップ サービス][リモート デスクトップ セッション ホスト][一時フォルダ]

    注※ [ローカル グループ ポリシー エディタ]は,スタート画面で「gpedit.msc」と入力して開くことができます。

  • 設定内容

    Windows Server 2012以降

    「セッションごとの一時フォルダを使用しない」と「終了時に一時フォルダを削除しない」を有効に設定する。設定の変更をシステムに反映させるため,一度ログオフし,再度ログオンする。

  1. NNMiをインストールするシステムに,管理者権限を持つユーザーでログオンする。

    UACが有効な場合,ビルトインAdministrator以外のユーザーでは,管理者への昇格が必要です。

  2. NNMiの媒体をドライブにセットする。

    HITACHI総合インストーラの画面が表示されます。

  3. HITACHI総合インストーラの指示に従って,インストールを開始する。

  4. インストーラの指示に従って情報を入力する。

    デフォルト値を使用する場合は,値を入力しないで,[Enter]キーを押してください。デフォルト値は,角括弧"[ ]"で囲まれた値です。

    • NNMi WebサーバーのHTTPポート番号の指定

      NNMiにアクセスするためのNNMi WebサーバーのHTTPポート番号を入力します。ほかのプログラムが使用していないポート番号を入力してください。デフォルト値は80です。

      (入力例)

      ** Network Node Manager i Installer **

      * Starting NNMi installation.

      * Enter default port for HTTP server =>

      * [80]

      8004[図データ]

    • NNMi WebサーバーのHTTPSポート番号の指定

      NNMiにアクセスするためのNNMi WebサーバーのHTTPSポート番号を入力します。ほかのプログラムが使用していないポート番号を入力してください。デフォルト値は443です。

      (入力例)

      * Enter default port for HTTPS server =>

      * [443]

      8443[図データ]

    • インストールディレクトリの指定

      NNMiのプログラムをインストールするディレクトリを入力します。デフォルト値は,次のとおりです。

      <drive>:\Program Files (x86)\Hitachi\Cm2NNMi\

      (入力例)

      * Enter program install directory =>

      * [C:\Program Files (x86)\Hitachi\Cm2NNMi\]

      C:\Hitachi\Cm2NNMi\[図データ]

      重要

      NNMiは32ビット互換プログラムを含むため,64ビットシステム上の<drive>:\Program Files\にインストールすることはできません。

      <drive>:\Program Files (x86)\にインストールすることをお勧めします。

    • データディレクトリの指定

      NNMiの設定ファイルやデータベース,ログファイルなどのデータを格納するディレクトリを入力します。デフォルト値は,次のとおりです。

      <drive>:\ProgramData\Hitachi\Cm2NNMi\

      (入力例)

      * Enter program data directory =>

      * [C:\ProgramData\Hitachi\Cm2NNMi\]

      D:\NNMiData\[図データ]

    • 入力内容の表示およびインストール開始可否の確認

      上記3つの入力内容が表示されるので,入力内容に問題がなくインストールを開始する場合は「yes」を,入力内容を変更したい場合は「no」を入力します。

      (入力例)

      * http port : 80

      * https port : 443

      * install directory : C:\Hitachi\Cm2NNMi\

      * data directory : D:\NNMiData\

      * Do you start installation with above settings you entered ? (yes/no)

      * If you need to change the settings, please enter no.

      yes[図データ]

    • インストール前チェックの実施およびインストール続行可否の確認

      インストールが開始すると,初めにインストール前チェック処理が実施されます。

      メモ

      インストール前チェックでは,「表1‒1 NNMi管理サーバーのインストール前チェックリスト」に記載されている項目を確認するため,NNMiが使用するポートが利用できるかをチェックします。

      NNMiが使用するすべてのポートが利用できることを確認します。NNMiが使用するポート一覧やファイアウォールの通過方向は,「付録E NNMiが使用するポートの一覧」を参照してください。

      このインストール前チェックに問題がなければ,そのままインストールを続けます。

      インストール前チェックに問題がある場合,インストーラは問題内容を出力し,インストールを続けるかユーザーに確認します。インストールを続ける場合は「yes」,インストールを終了する場合は「no」を入力してください。

      (インストール前チェックに問題があった場合の入力例)

      * Starting NNMi Precheck ...

      * TCP Port: [443] is used.

      * UDP Port: [162] is used.

      * NNMi Precheck result: NG

      * There are some problem(s) with the settings.

      * Do you want to continue NNMi installation ? (yes/no)

      * If you enter no, the installation will stop.

      no[図データ]

      重要

      それぞれの入力の際には[Ctrl+z]を入力しないでください。[Ctrl+z]を入力するとインストールを中断します。インストールが中断した場合はインストール手順3から再開してください。

      また,インストールは数十分掛かることがありますが,途中でインストールを中断しないでください。中断した場合,不正な状態となり,通常の手段では再インストールできなくなるおそれがあります。

      インストール前チェックの結果が「OK」になっても,インストールの成功を保証するものではありません。このため,「1. インストール前チェックリスト」を参照し,インストール前のチェックリストが完了していることを確認してください。

    • インストール完了の確認

      インストールが正しく完了すると「Installation complete successfully.」という表示でコマンドプロンプトが止まりますので,Enterキーを押下してください。

    • インストール結果の確認

      %TEMP%\JP1NNMiInstaller.logファイルの最後の行に,次のようにステータスの値が[0]の終了メッセージが出力されている場合,インストールは成功しています。ステータスが[0]以外の値の場合,インストールに失敗しているおそれがあります。

      [Trace] Process finished with [0]

NNMiのコマンドを実行する場合,インストール完了後に開いたコマンドプロンプト画面を使ってください。インストール前から開いている画面ではNNMiの環境変数などが設定されていないため,正しく動作しません。