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JP1 Version 13 JP1/IT Desktop Management 2 - Agent(UNIX(R)用)


6.2.1 拡張されたソフトウェア情報の取得

OSがLinux、SolarisまたはAIXの場合、ソフトウェア情報のうち他社ソフトウェア/パッチ情報を拡張することができます。

Linuxの場合、次のように拡張します。

項目名

拡張前

拡張後

ソフトウェア名

  • 50文字までの情報が取得される。50文字を超える場合、50文字目までの情報が表示される。

  • 255文字までの情報が取得される。255文字を超える場合、255文字目までの情報が表示される。

バージョン

  • rpm -qiコマンドで表示されるVersionの情報が表示される。

  • 文字数が6文字を超える場合、6文字目までの情報が表示される。

  • .(ドット)」や「_(アンダーバー)」が省略され、大文字英数字で表示される。

表示例:

glibc-2.17-78.el7.x86_64の場合「217000」と表示される。

  • rpm -qiコマンドで表示されるVersionReleaseおよびArchitectureの情報が表示される。

  • 128文字までの情報が取得される。128文字を超える場合、128文字目までの情報が表示される。

  • rpmコマンドの出力結果が変換されることなく表示される。

表示例:

glibc-2.17-78.el7.x86_64の場合「2.17-78.el7.x86_64」と表示される。

メーカー

  • 取得対象外のため何も表示されない。

  • 128文字までの情報が取得される。128文字を超える場合、128文字目までの情報が表示される。

インストール日付

  • ソフトウェア情報を取得した日付が表示される。

  • rpm -qiコマンドで表示されるInstall Dateの情報がYYYY/MM/DD形式で表示される。

注※

インストール日付はJP1/IT Desktop Management 2 - Agentのローカルタイムを通知します。そのため、JP1/IT Desktop Management 2 - ManagerとAgentの機器でタイムゾーンが異なる場合、表示される日付がずれることがあります。

Solarisの場合、次のように拡張します。Solarisから通知された拡張されたソフトウェア情報をJP1/IT Desktop Management 2 - Managerで表示するには、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのバージョンが12-00-07以降または12-10-03以降である必要があります。

項目名

拡張前

拡張後

ソフトウェア名

  • 50文字までの情報が取得される。50文字を超える場合、50文字目までの情報が表示される。

  • 255文字までの情報が取得される。255文字を超える場合、255文字目までの情報が表示される。

バージョン

  • pkginfo -l -c applicationコマンドで表示される情報が表示される。

    また、Solaris 11.4以降はpkg info -lコマンドで表示される情報も表示される。

  • 文字数が6文字を超える場合、6文字目までの情報が表示される。

  • .(ドット)」や「_(アンダーバー)」が省略され、大文字英数字で表示される。

  • pkginfo -l -c applicationコマンドで表示される情報、およびpkg info -lコマンドで表示される情報が表示される。

  • 128文字までの情報が取得される。128文字を超える場合、128文字目までの情報が表示される。

  • コマンドの出力結果が変換されることなく表示される。

メーカー

  • 取得対象外のため何も表示されない。

  • 128文字までの情報が取得される。128文字を超える場合、128文字目までの情報が表示される。

インストール日付

  • ソフトウェア情報を取得した日付が表示される。

  • pkginfo -l -c applicationコマンドで表示されるINSTDATEの情報がYYYY/MM/DD形式で表示される。

  • pkg info -lコマンドで表示されるLast Install Timeの情報がYYYY/MM/DD形式で表示される。Last Install Timeの情報が存在しない場合はハイフンが表示される。

注※

インストール日付はJP1/IT Desktop Management 2 - Agentのローカルタイムを通知します。そのため、JP1/IT Desktop Management 2 - ManagerとAgentの機器でタイムゾーンが異なる場合、表示される日付がずれることがあります。

AIXの場合、次のように拡張します。AIXから通知された拡張されたソフトウェア情報をJP1/IT Desktop Management 2 - Managerで表示するには、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのバージョンが12-00-07以降または12-10-03以降である必要があります。

項目名

拡張前

拡張後

ソフトウェア名

  • 50文字までの情報が取得される。50文字を超える場合、50文字目までの情報が表示される。

  • パッチ情報のソフトウェア名はinstfixコマンドの第6フィールド(概要)の値が表示される。

  • 255文字までの情報が取得される。255文字を超える場合、255文字目までの情報が表示される。

  • パッチ情報のソフトウェア名はinstfixコマンドの第1フィールド(キーワード名)が表示される。

バージョン

  • 文字数が6文字を超える場合、6文字目までの情報が表示される。

  • .(ドット)」や「_(アンダーバー)」が省略され、大文字英数字で表示される。

  • 128文字までの情報が取得される。128文字を超える場合、128文字目までの情報が表示される。

インストール日付

  • ソフトウェア情報を取得した日付が表示される。

  • AIXで取得すべき情報が存在しないため、ハイフンが表示される。

拡張されたソフトウェア情報を取得したい場合は次の設定を行ってください。

  1. 動作環境設定用ファイルに「EXPAND_SOFTWARE_INFORMATION=YES」を指定してください。

  2. JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのjdn_manager_config.confファイルに「Expand_LinuxSoftwareInformation=YES」を指定してください。

なお、「Expand_LinuxSoftwareInformation=YES」を指定する前に、必ずリモートインストールマネージャからLinux機器、Solaris機器およびAIX機器のインストールパッケージ情報を削除してください。インストールパッケージ情報の削除の詳細については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド」のインストールパッケージ情報の削除についての説明を参照してください。

設定完了後、Linux機器、Solaris機器およびAIX機器からJP1/IT Desktop Management 2 - Managerへソフトウェア情報を通知することで、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerで拡張されたソフトウェア情報を表示することができます。

重要
  • 拡張されたソフトウェア情報を取得する設定を有効にしている場合、リモートインストールマネージャの[システム構成]ウィンドウの[インストールパッケージ]タブにはLinux機器、Solaris機器およびAIX機器の他社ソフトウェア/パッチ情報の情報が表示されなくなります。

    他社ソフトウェア/パッチ情報の情報はJP1/IT Desktop Management 2 - Managerの操作画面から確認してください。

  • 拡張されたソフトウェア情報を取得する設定が無効の状態で作成したJP1/IT Desktop Management 2 - Managerの[機器一覧(詳細)をエクスポートする]のテンプレートは設定を有効にした環境では使用することができません。

    拡張されたソフトウェア情報を取得する設定を有効にした環境で改めてテンプレートを作成してください。

  • Solaris機器から拡張されたソフトウェア情報を取得するには、OSがSolaris 11以降の必要があります。Solaris 10では拡張されたソフトウェア情報を取得することはできません。