10.4.4 ジョブの実行状況の表示方法
ウィンドウで階層ごとに表示させるほかに、階層下のすべてのジョブまたはジョブの詳細を一度に表示させることもできます。ジョブまたはジョブの詳細を一度に表示させることで、複数のフォルダがあるときなどに、効率良く実行状況を表示できます。次に、それぞれの表示方法を説明します。
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階層ごとの情報を表示する。
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階層下のすべてのジョブを表示する。
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階層下のすべてのジョブの詳細情報を表示する。
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表示する日時項目を選択する。
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条件を指定して情報の表示順序を変える。
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削除中のジョブを表示する。
なお、IDジョブの実行状況の表示方法については「10.4.5 IDジョブの実行状況の表示方法」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(2) 階層下のすべてのジョブを表示する
選択した階層下のすべてのジョブを表示する方法を次に示します。
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情報を表示させる階層を選択する。
選択した階層下のすべてのジョブが表示されます。
図10‒23 [ジョブ実行状況]ウィンドウ(階層下のすべてのジョブを表示する)
ジョブの情報として、次の項目が表示されます。
- ジョブ/あて先/パッケージ
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ジョブまたはジョブの実行対象となるホストかパッケージの名称が表示されます。
- 実行日時
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ジョブを実行した日時が表示されます。
- 実行状態
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ジョブの実行状態が表示されます。
- 予定日時
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ジョブを実行する予定の日時が表示されます。
- 実行期限
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ジョブの実行期限が表示されます。
なお、ウィンドウの右枠でジョブを選択後、[表示]−[ジョブの詳細情報の表示]を選択(またはジョブをダブルクリック)すると、[ジョブ情報]ダイアログボックスが表示されます。
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[ジョブ情報]ダイアログボックスには、次の項目が表示されます。
- ジョブ名
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ジョブの名称が表示されます。
- 日時項目
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ジョブに設定された日時に関する情報が表示されます。
- ジョブ実行日時
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ジョブを実行した日時が表示されます。
- ジョブ実行予定
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ジョブを実行する予定の日時が表示されます。
- ジョブ実行期限
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ジョブを実行する期限が表示されます。
- ジョブ詳細実行状態
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ジョブの詳細な実行状態ごとに、該当する数が表示されます。[合計]には、該当する数を合計した数が表示されます。
(3) 階層下のすべてのジョブの詳細情報を表示する
選択した階層下のすべてのジョブの詳細を表示する方法を次に示します。
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情報を表示させる階層を選択する。
選択した階層下のすべてのジョブの詳細が表示されます。
図10‒25 [ジョブ実行状況]ウィンドウ(階層下のすべてのジョブの詳細情報を表示する)
ジョブの詳細情報として、次の項目が表示されます。
なお、リモートコレクト時には、リモートコレクトしたファイルのパス(ファイルを格納したディレクトリやファイルの名称)が、ジョブの詳細に表示されます。アーカイブされたファイルを復元するときは、ファイルのパスを確認後、アンアーカイバを使用してください。
- ジョブ/あて先/パッケージ
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ジョブまたはジョブの実行対象となるホストかパッケージの名称が表示されます。
- あて先
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ジョブの実行対象となるホストの名称が表示されます。
- パッケージ
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ジョブの実行対象となるパッケージの名称が表示されます。
- パッケージ識別ID
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ジョブの実行対象となるパッケージの識別IDが表示されます。
- バージョン
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ジョブの実行対象となるパッケージのバージョンが表示されます。
- 世代番号
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ジョブの実行対象となるパッケージの世代番号が表示されます。
- 実行日時
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ジョブを実行した日時が表示されます。
- 実行状態
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ジョブの実行状態が表示されます。
- 組込みタイミング
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パッケージをインストールするタイミングが表示されます。
上記の項目以外に、パッケージについての詳細やジョブのエラー原因、保守コードなどのさらに詳細な情報を表示することもできます。表示方法を次に示します。
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ウィンドウの右枠でジョブの詳細を選択後、[表示]−[ジョブの詳細情報の表示]を選択する(またはジョブの詳細をダブルクリックする)。
[詳細情報]ダイアログボックスが表示されます。
図10‒26 [詳細情報]ダイアログボックス
- パッケージ情報
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パッケージ名、パッケージ識別ID、パッケージの保管期限など、パッケージに関する情報が表示されます。
- 詳細情報
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ジョブ種別、ジョブの実行経路、保守コードなど、ジョブに関する情報が表示されます。また、「説明」の欄に、ジョブのエラー要因などが表示されます。
なお、「エラー関数」に「UNIX」と表示されている場合、「エラー理由」に表示される番号は、UNIX版、Mac版のJP1/IT Desktop Management 2 - Agentから通知されたメッセージIDです。
- 分割配布情報
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分割配布のパッケージの場合に活性化されます。パッケージの分割サイズ、転送休止時間および分割配布状況が表示されます。
分割配布状況は、「転送済みサイズ / 全体サイズ(単位:キロバイト)」で表示されます。
転送済みサイズは中継システムを経由するたびにリセットされ、0から表示されます。
(4) 表示する日時項目を選択する
表示する日時項目を指定して表示する方法を次に示します。
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[ジョブ実行状況]ウィンドウで[表示]−[表示情報の設定]を選択する。
図10‒27 [表示する項目の設定]ダイアログボックス ダイアログボックスに表示される項目を次に示します。
- 表示する日時項目の種類
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表示する日時の項目を設定します。チェックボックスをオンにした項目について表示します。
予定日時
ジョブを実行する予定の日時を表示します。
実行期限
ジョブを実行する期限を表示します。
実行日時
ジョブを実行した日時を表示します。
インストール予定日時
パッケージのインストール日時を表示します。
- コメントの種類
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ジョブのあて先でキー項目のほかに表示したい場合に設定できます。キー項目として設定されている項目は淡色表示になっています。設定できるコメントは、「サブキー」、「ホスト識別子」または「コメント」です。
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表示したい項目を設定して、[OK]ボタンをクリックする。
設定した項目が表示されます。
(5) 条件を指定して情報の表示順序を変える
[ジョブ実行状況]ウィンドウの右枠に表示する情報の並び順は、条件を設定して並べ替えることができます。ジョブの実行日時やあて先名などを条件にジョブの実行状況の表示を並べ替えることができ、実行状況の確認が容易になります。
情報の並べ替えの方法を次に示します。
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[ジョブ実行状況]ウィンドウで[表示]−[並べ替え]を選択する。
[ソート順序の設定]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスで表示順を設定して[OK]ボタンをクリックすると、[ジョブ実行状況]ウィンドウの右枠に表示されている情報の表示順序が変更されます。
図10‒28 [ソート順序の設定]ダイアログボックス - 優先順位の設定
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並べ替えのキー(基準となる項目)を設定します。
並べ替えるときは、最初に「1番目に優先するキー」が基準になります。並べ替えたときに同じ順位のものがあれば、それらについて、「2番目に優先するキー」が基準になります。さらに、並べ替えたときに同じ順位のものがあれば、「3番目に優先するキー」が基準になります。
キーを設定しないときは「(なし)」を選択します。
- 未実行ジョブを優先してソートする
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未実行のジョブを上方または下方に表示します。デフォルトでは、未実行のジョブを上方に表示します。未実行のジョブを下方に表示させる場合は、チェックボックスをオフにしてください。
(6) 削除中のジョブを表示する
[ジョブ実行状況]ウィンドウでジョブを削除したときに、削除対象のジョブが転送先の中継システム、管理用中継サーバ、および管理対象のコンピュータで削除されるまで、そのジョブを表示したままにできます。削除が完了していないジョブは「(削除中)」と表示され、システム全体で削除が完了してから、ジョブの表示が消えます。ただし、ジョブが中継システム、管理用中継サーバ、および管理対象のコンピュータで実行される前に削除されたかどうかは、エージェントのインストールパッケージ情報で確認してください。
削除中のジョブを表示する方法を次に示します。
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[ジョブ実行状況]ウィンドウで[表示]−[削除中のジョブを表示する]を選択する。
中継システム、管理用中継サーバ、および管理対象のコンピュータで削除が完了していないジョブは、ジョブの名称の末尾に「(削除中)」と表示されます。「(完了/エラー/総数)」には、削除中のジョブの総数が表示されます。
図10‒29 [ジョブ実行状況]ウィンドウ(削除中のジョブを表示する)