1.13 ソフトウェアやファイルの配布
配布機能を利用すると、組織内のコンピュータに必要なソフトウェアをインストールしたり、不要なソフトウェアをアンインストールしたりできます。また、ソフトウェアだけではなく、ファイルも配布できます。
コンピュータの利用者が個別にソフトウェアをインストールまたはアンインストールする必要がなくなり、ソフトウェアの導入や管理に掛かる手間を省けます。また、最新バージョンのソフトウェアを一括でインストールできるなど、ソフトウェアの保守が簡単になります。
- 重要
-
配布機能を利用できるのは、オンライン管理のコンピュータだけです。
- ヒント
-
2ギガバイトを超えるファイルを配布する場合は、次の運用としてください。
- リモートインストールマネージャを使用する場合
-
マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド」の「2ギガバイトを超えるファイルを配布する」を参照してください。
- ITDM互換配布を使用する場合
-
1ギガバイト以内となるようにファイルを分割してから配布し、配布後に分割されたファイルを結合します。
配布機能を利用すると、次に示すような便利な機能を利用して効率良くソフトウェアのインストールやアンインストール、ファイルの配布ができます。
-
利用者が操作することなく、ソフトウェアのインストールやアンインストールができる
-
スケジュールやインストールタイミングを設定して、業務都合に応じて配布できる
-
パネルやレポートなどのグラフィカルな画面から、配布の実行状況を簡単に把握できる
-
緊急度の高いセキュリティパッチ等を配布する際に、優先度を指定してパッケージを配布できる
配布機能の流れを次の図に示します。
最初に、インストールするソフトウェアまたは配布するファイルをパッケージとして管理用サーバに登録します。次に、パッケージの配布を開始するスケジュールや、配布先のコンピュータでの動作を指定したタスクを作成します。タスクを作成すると、指定したスケジュールに従ってパッケージが配布されます。ソフトウェアをアンインストールする場合は、アンインストール用のタスクを作成します。アンインストールの場合、パッケージの作成は不要です。
ここでは、次に示す業務でのJP1/IT Desktop Management 2の利用方法を説明しています。目的の業務に応じて説明を参照してください。
- ソフトウェアをインストールする
-
ソフトウェアの新規導入やバージョンアップなどに伴って、組織内のコンピュータにソフトウェア(インストーラーがあるソフトウェア)をインストールする場合について説明します。
- ファイルを配布する
-
各コンピュータに格納されている設定ファイルの更新や、インストール不要の自社ソフトウェアの展開などに伴って、組織内のコンピュータにファイルを配布する場合について説明します。
- ソフトウェアをアンインストールする
-
組織内のコンピュータから、業務に不要なソフトウェアや使用を禁止しているソフトウェアをアンインストールする場合について説明します。