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JP1 Version 13 JP1/IT Desktop Management 2 構築ガイド


2.10.2 現用系サーバでリソースグループを作成する手順

JP1/IT Desktop Management 2のインストール後は、Windows Server Failover ClusterでJP1/IT Desktop Management 2のグループを作成し、リソースを登録します。リソースを登録する手順を次に示します。

  1. 管理用サーバのグループを作成します。

    管理用サーバ用に新しく空の役割を作成してください。

  2. 作成したグループに必要なリソースを登録します。

    グループに登録が必要なリソースを次の表に示します。

    リソースの種類

    リソース名

    JP1/IT Desktop Management 2のサービスリソース以外のリソース

    クライアントアクセスポイント※1

    記憶域(共有ディスク)

    JP1/IT Desktop Management 2のサービスリソース(汎用サービス)

    JP1_ITDM2_DB Service

    JP1_ITDM2_DB Cluster Service

    JP1_ITDM2_Web Container

    JP1_ITDM2_Web Server※2

    JP1_ITDM2_Service

    JP1_ITDM2_Agent Control

    JP1_ITDM2_Relay Manager Service※3

    注※1 ネットワーク名にはJP1/IT Desktop Management 2で利用する論理ホスト名を指定します。IPアドレスにはJP1/IT Desktop Management 2で利用する論理IPアドレスを指定します。

    注※2 Windows Server 2019、Windows Server 2016およびWindows Server 2012の場合はリソースを登録した後に、コマンドを実行します。

    Administrator権限を持つユーザーで、コマンドプロンプトからWindows PowerShellを起動し、次に示すコマンドを実行してください。

    Get-ClusterResource△"JP1_ITDM2_Web Serverサービスリソースの名前"△|△Set-ClusterParameter△-Name△StartupParameters△-value△""

    (凡例)△:半角スペース

    注※3 複数サーバ構成の統括管理用サーバの場合だけ実施してください。

  3. 現用系サーバを優先サーバに設定します。

  4. JP1/IT Desktop Management 2のサービスリソース以外のリソースをオンライン状態にします。

    JP1/IT Desktop Management 2のサービスリソース(汎用サービス)はオフライン状態のままです。

以降で、各リソースの設定項目および設定内容を説明します。

JP1/IT Desktop Management 2のサービスリソース以外のリソースの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

  • クライアントアクセスポイント

  • 記憶域(共有ディスク)

再起動期間(群:ss)

15:00(推奨値)

指定期間内での再起動の試行回数

1(推奨値)

保留タイムアウト(mm:ss)

05:00(推奨値)

JP1_ITDM2_DB Serviceの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM2_DB Service

名前

任意の名称を指定する。

種類

「汎用サービス」

サービス名

「HiRDBEmbeddedEdition_JE1」を設定する。

依存関係

「クライアントアクセスポイント」および「記憶域(共有ディスク)」のリソースを設定する。

再起動期間(mm:ss)

00:00(固定)

指定期間内での再起動の試行回数

0(固定)

保留タイムアウト(mm:ss)

05:00(推奨値)

実行可能な所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

レジストリのレプリケーション

指定しない。

JP1_ITDM2_DB Cluster Serviceの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM2_DB Cluster Service

名前

任意の名称を指定する。

種類

「汎用サービス」

サービス名

「HiRDBClusterService_JE1」を設定する。

依存関係

「JP1_ITDM2_DB Service」のリソースを設定する。

再起動期間(mm:ss)

15:00(推奨値

指定期間内での再起動の試行回数

1(推奨値)

保留タイムアウト(mm:ss)

05:00(推奨値)

実行可能な所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

レジストリのレプリケーション

指定しない。

JP1_ITDM2_Web Containerの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM2_Web Container

名前

任意の名称を指定する。

種類

「汎用サービス」

サービス名

「JP1_DTNAVI_WEBCON」を設定する。

依存関係

「JP1_ITDM2_DB Cluster Service」のリソースを設定する。

再起動期間(mm:ss)

15:00(推奨値)

指定期間内での再起動の試行回数

1(推奨値)

保留タイムアウト(mm:ss)

05:00(推奨値)

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

レジストリのレプリケーション

指定しない。

JP1_ITDM2_Web Serverの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM2_Web Server

名前

任意の名称を指定する。

種類

「汎用サービス」

サービス名

「JP1_DTNAVI_WEBSVR」を設定する。

依存関係

「クライアントアクセスポイン」のリソースを設定する。

再起動期間(mm:ss)

15:00(推奨値)

指定期間内での再起動の試行回数

1(推奨値)

保留タイムアウト(mm:ss)

05:00(推奨値)

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

レジストリのレプリケーション

指定しない。

JP1_ITDM2_Serviceの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM2_Service

名前

任意の名称を指定する。

種類

「汎用サービス」

サービス名

「JP1_DTNAVI_MGRSRV」を設定する。

依存関係

「JP1_ITDM2_DB Cluster Service」のリソースを設定する。

再起動期間(mm:ss

15:00(推奨値)

指定期間内での再起動の試行回数

1(推奨値)

保留タイムアウト(mm:ss)

05:00(推奨値)

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

レジストリのレプリケーション

指定しない。

JP1_ITDM2_Agent Controlの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM2_Agent Control

名前

任意の名称を指定する。

種類

「汎用サービス」

サービス名

「JP1_DTNAVI_AGCTRL」を設定する。

依存関係

「JP1_ITDM2_DB Cluster Service」のリソースを設定する。

再起動期間(mm:ss)

15:00(推奨値)

指定期間内での再起動の試行回数

1(推奨値)

保留タイムアウト(mm:ss)

05:00(推奨値)

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

レジストリのレプリケーショ

指定しない。

JP1_ITDM2_Relay Manager Serviceの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM2_Relay Manager Service

名前

任意の名称を指定する。

種類

「汎用サービス」

サービス名

「JP1_DTNAVI_RLYMGRSRV」を設定する。

依存関係

「JP1_ITDM2_DB Cluster Service」のリソースを設定する。

再起動期間(mm:ss)

15:00(推奨値)

指定期間内での再起動の試行回数

1(推奨値)

保留タイムアウト(mm:ss)

05:00(推奨値)

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

レジストリのレプリケーション

指定しない。