2.7.15 リモートコントロール中のファイル転送
リモートコントロール中に、接続先のコンピュータとファイルの送受信ができます。
接続先のコンピュータのファイルをメンテナンスする際に、接続先のコンピュータのファイルを管理者のコンピュータにコピーして作業したり、トラブルシュートの際に対策ツールを転送して接続先のコンピュータで実行したりするような場合に活用できます。
- 重要
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RFBでコンピュータに接続している場合は、ファイルを転送できません。 また、接続先のコンピュータに割り当てられているエージェント設定で、[リモートコントロールの設定]の[ファイル転送を許可する]が選択されている必要があります。
ファイルの転送は、コントローラから起動できる[ファイル転送]ウィンドウを利用します。
[ファイル転送]ウィンドウでは、Windowsのエクスプローラと同様の操作でファイルを参照したり、ドラッグ&ドロップの簡単な操作でファイルを転送したりできます。また、複数の接続先に一括でファイルを転送することもできます。
- ヒント
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コントローラに表示されているコンピュータの画面に、ファイルをドラッグ&ドロップしてファイルを転送することもできます。この場合、[ファイル転送]ウィンドウが起動したあとすぐにファイルの転送が開始されます。転送したデータは、コンピュータのデスクトップに保存されます。
- 重要
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OSがWindows Server 2019、Windows Server 2016、Windows 10、Windows 8.1、またはWindows Server 2012 R2の場合、OneDriveを使用した環境でのファイル転送はできません。
(1) リモートコントロール中のファイル転送状況の表示と中断
ファイル転送が開始されると、コントローラとコンピュータの両方で[ファイル転送状況]ダイアログが表示されます(コンピュータでは最小化して表示されます)。
ファイル転送を中断するには、[ファイル転送状況]ダイアログの[キャンセル]ボタンをクリックします。[キャンセル]ボタンは、コントローラとコンピュータの両方からクリックできます。コントローラからキャンセルした場合は、ファイル転送を中断するかどうかを確認するダイアログが表示されますが、コンピュータからキャンセルした場合は、すぐにファイル転送が中断されます。
ファイル転送を中断すると、その時点で転送が完了しているファイルだけが転送先に残ります。また、移動の場合は転送が完了したファイルが転送元から削除されます。
なお、コンピュータ内およびコンピュータからコンピュータへのファイル転送では、直接ではなく、コントローラの一時フォルダを経由して転送されます。このため、コンピュータから一時フォルダまでの転送と、一時フォルダからコンピュータまでの転送の両方で、1回ずつ(合計2回)[ファイル転送状況]ダイアログが表示されます。
(2) リモートコントロール中のファイル転送時の注意事項
ファイル転送機能を使用する場合の注意事項を次に示します。
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次のような場合は、ファイルを転送できません。
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[リモートコントロール]ウィンドウでコンピュータと接続していない場合
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コントローラの接続モードが監視モードの場合
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コンピュータがログオン前の場合
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コンピュータでファイル転送が許可されていない場合は、ファイルを転送できません。ただし、[ファイル転送]ウィンドウでの操作中にコンピュータでファイル転送を許可しないようオプションを変更しても、リモートコントロールでの接続を切断するまでは、そのままファイルの操作を継続できます。
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低速回線でのファイル転送中は、メモリ不足による転送失敗を回避するために、[リモートコントロール]ウィンドウでのリモートコントロール(コンピュータの画面に対する操作)をしないようにしてください。
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ファイル転送中に回線障害が発生した場合、回線の切断を検知できないことがあります。この場合、ファイル転送用の再接続に失敗することがありますが、リモートコントロール機能などを利用して、コンピュータ側の[ファイル転送状況]ダイアログで、ファイル転送をキャンセルしてください。
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ファイル転送できるファイルパスの最大長は半角260文字です。
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ファイル転送機能でリパースポイント(シンボリックリンクやジャンクション)のフォルダおよびファイルにアクセスすることはできません。