コマンドの記述形式
ここでは,コマンドの記述形式として,コマンドの指定方法と,コマンドの文法の説明に使用する記号について説明します。
- 〈このページの構成〉
コマンドの指定方法
コマンドの指定方法を次に示します。
(1)を「オプション」と呼びます。(2)を「引数」と呼びます。
次に,引数の指定方法を説明します。
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最初にオプションを指定し,次にユニット名などの任意名を指定します。オプションの前に任意名を指定すると,システムは指定内容をすべて任意名として処理します。
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オプションを複数指定する場合,指定順序は任意です。
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1つのオプションに対し,値を複数指定する場合は,値間を「,(コンマ)」で区切ります。
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値がないオプションは,連続して指定できます。
- (例)
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「-a-b-c」を,「-abc」と指定できます。
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値がない2バイトのオプションは,連続して指定できません。
- (例)
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「-a-ab」を,「-aab」と指定したり,「-cd -cf」を,「-cdcf」と指定したりすることはできません。
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オプションを連続して指定する場合,最後のオプションには値を指定できます。
- (例)
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「-abc xyz」の「xyz」は,オプションcの値になります。
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値を持たないオプションに値を指定した場合,システムはその値以降をすべて任意名として処理します。
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指定できないオプションを指定した場合,エラーになります。
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最初の任意名(上記のコマンド指定例の場合,「任意名X」)に「-」で始まる文字列を指定したい場合は,「--△1任意名X」と指定します(システムは,--△1以降を任意名として処理します)。
なお,2番目以降の任意名には,--△1の指定は不要です。
- (例)
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2つの任意名(「-jobA」および「-jobB」)を続けて指定する場合は,「-- -jobA -jobB」と指定します。
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任意名には正規表現が使用できます。
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指定できる数以上の任意名を指定した場合,エラーになります。
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引数に指定する文字は,大文字・小文字が区別されます。大文字・小文字の使い分けに注意してください。
コマンドの文法の説明に使用する記号
コマンドの文法の説明に使用する記号を次の表に示します。
記号 |
意味と例 |
---|---|
| (ストローク) |
複数の項目に対して項目間の区切りを示し,「または」の意味を示します。
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{ } (波括弧) |
この記号で囲まれている複数の項目の中から,一組の項目を必ず選択します。項目と項目の区切りは「|」で示します。
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[ ] (角括弧) |
この記号で囲まれている項目は,任意に指定できます(省略できます)。
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... (点線) |
この記号の直前に示された項目を繰り返して複数指定できます。 なお,項目を複数指定する場合は,項目の区切りに1バイトの空白文字(半角スペース)を使用します。
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_ (下線) |
括弧で囲まれているすべての項目を省略したときに,システムが採用する値を示します。
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