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JP1 Version 13 JP1/Automatic Job Management System 3 for Cloud Service Applications


3.4.1 環境設定ファイル(ajs3csaweb.conf)の設定項目の詳細

環境設定ファイル(ajs3csaweb.conf)の記述形式や設定項目の詳細について説明します。

〈この項の構成〉

(1) ファイルの格納場所

ajs3csaweb.confおよびモデルファイルajs3csaweb.conf.modelの格納場所について説明します。

(a) モデルファイルの格納場所

モデルファイルajs3csaweb.conf.modelの格納場所を次に示します。

Windowsの場合

JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのインストール先フォルダ\conf

Linuxの場合

/etc/opt/jp1ajs3csa/conf

(b) ajs3csaweb.confの格納場所

ajs3csaweb.confの格納場所を次に示します。

Windowsの場合

JP1/AJS3 for Cloud Service Applicationsのインストール先フォルダ\conf※1

注※1

クラスタ運用時は,格納場所が次のようになります。

共有フォルダ\jp1ajs3csa\conf

Linuxの場合

/etc/opt/jp1ajs3csa/conf※2

注※2

クラスタ運用時は,格納場所が次のようになります。

共有ディレクトリ/jp1ajs3csa/conf

(2) ファイルの編集手順

ajs3csaweb.confの編集手順を次に示します。

(a) Windowsの場合

  1. JP1/AJS3 CSA HTTP Serverサービス,JP1/AJS3 CSA Web Application Serverサービスの順にサービスを停止する。

    ajscsasetupコマンドのログに対して変更する場合は,この操作は不要です。

  2. ajs3csaweb.confを任意のフォルダにバックアップする。

    ajscsasetupコマンドのログの設定を変更する場合,クラスタ運用時も共有フォルダ配下のajs3csaweb.confではなく,インストール先のajs3csaweb.confを変更する必要があるため,インストール先のファイルをバックアップしてください。

  3. ログのサイズや面数を変更する場合,次のファイルを削除する。

    ajscsasetupコマンドのログに対して変更を行う場合

    • すべてのajscsasetupコマンドのログ

    • mmapディレクトリ配下のajscsasetup.mmファイル

    サービス起動停止(jajs_csa_service)のログに対して変更を行う場合

    • すべてのサービス起動停止のログ

    • mmapディレクトリ配下のjajs_csa_service.mmファイル

    アプリケーションサーバのログに対して変更行う場合

    • すべてのアプリケーションサーバのログ

    • mmapディレクトリ配下のappserver.mmファイル

    サーバジョブログに対して変更行う場合

    • すべてのサーバジョブログ

    • mmapディレクトリ配下のappserverjob.mmファイル

  4. モデルファイルajs3csaweb.conf.modelをコピーして,ajs3csaweb.confにリネームする。以降の操作はクラスタ環境の場合は共有フォルダ配下のajs3csaweb.confに対して実施してください。ただし,コマンドログの設定を変更する場合は,インストール先のajs3csaweb.confに対して実施してください。

  5. ajs3csaweb.confをテキストエディターで開く。

  6. 定義内容を変更する。

  7. ファイルを保存する。

  8. JP1/AJS3 CSA Web Application Serverサービス,JP1/AJS3 CSA HTTP Serverサービスの順にサービスを起動する。

    ajscsasetupコマンドのログに対して変更する場合は,この操作は不要です。

(b) Linuxの場合

  1. 次のコマンドを実行して,JP1/AJS3 CSA HTTP ServerサービスとJP1/AJS3 CSA Web Application Serverサービスを停止する。

    /etc/opt/jp1ajs3csa/jajs_csa_stop

    ajscsasetupコマンドのログに対して変更する場合は,この操作は不要です。

  2. ajs3csaweb.confを任意のディレクトリにバックアップする。

    ajscsasetupコマンドのログの設定を変更する場合,クラスタ運用時も共有フォルダ配下のajs3csaweb.confではなく,インストール先のajs3csaweb.confを変更する必要があるため,インストール先のファイルをバックアップしてください。

  3. ログのサイズや面数を変更する場合,次のファイルを削除する。

    ajscsasetupコマンドのログに対して変更を行う場合

    • すべてのajscsasetupコマンドのログ

    • mmapディレクトリ配下のajscsasetup.mmファイル

    サービス起動停止コマンド(jajs_csaとjajs_csa_stop)のログに対して変更を行う場合

    • すべてのサービス起動停止のログ

    • mmapディレクトリ配下のjajs_csa.mm,jajs_csa_stop.mmファイル

    アプリケーションサーバのログに対して変更行う場合

    • すべてのアプリケーションサーバのログ

    • mmapディレクトリ配下のappserver.mmファイル

    サーバジョブログに対して変更行う場合

    • すべてのサーバジョブログ

    • mmapディレクトリ配下のappserverjob.mmファイル

  4. モデルファイルajs3csaweb.conf.modelをコピーして,ajs3csaweb.confにリネームする。以降の操作は,クラスタ環境の場合は共有フォルダ配下のajs3csaweb.confに対して実施してください。ただし,コマンドログの設定を変更する場合は,インストール先のajs3csaweb.confも合わせて実施してください。

  5. ajs3csaweb.confをviなどのエディターで開く。

  6. 定義内容を変更する。

  7. ファイルを保存する。

  8. 次のコマンドを実行して,JP1/AJS3 CSA HTTP ServerサービスとJP1/AJS3 CSA Web Application Serverサービスを起動する。

    /etc/opt/jp1ajs3csa/jajs_csa

    ajscsasetupコマンドのログに対して変更する場合は,この操作は不要です。

(3) 設定が有効になるタイミング

コマンドログに対して変更した場合

その他の変更を含めて変更した場合

(4) 記述形式

ajs3csaweb.confの記述形式を次に示します。

[]
HNTR_LOG_LEVEL=統合トレースログのメッセージレベル
HNTR_LOG_LANG=統合トレースログの言語種別
SYS_LOG_LEVEL=syslogのメッセージレベル
SYS_LOG_LANG=syslogの言語種別(Windows)
COM_LOG_SIZE=コマンドのログファイルのサイズ
COM_LOG_LEVEL=コマンドログのメッセージレベル
COM_LOG_NUM=コマンドのログファイルの面数
COM_LOG_LANG=コマンドログの言語種別
SERVER_LOG_APP_SIZE=アプリケーションサーバのログファイルのサイズ
SERVER_LOG_APP_LEVEL=アプリケーションサーバのログのメッセージレベル
SERVER_LOG_APP_NUM=アプリケーションサーバのログファイルの面数
SERVER_LOG_LANG=アプリケーションサーバのログの言語種別
SERVER_LOG_JOB_SIZE=サーバジョブログファイルのサイズ
SERVER_LOG_JOB_LEVEL=サーバジョブログファイルに出力するメッセージレベル
SERVER_LOG_JOB_NUM=サーバジョブログファイルの面数
USED_DEF LIMIT=ジョブ実行時に使用したサービス連携ジョブ定義の保存期限
SERVER_SESSION_TIMEOUT=HTTPセッションタイムアウト時間

コメントを記載する際は,行の先頭に「;」(セミコロン)を記載してください。

(5) 設定項目

設定項目について説明します。各項目は改行文字で区切ってください。

(a) HNTR_LOG_LEVEL

統合トレースログに出力するメッセージレベルを指定します。

指定できる値
none

どのメッセージも出力しません。

error

エラーメッセージを出力します。

warn

エラー,および警告メッセージを出力します。

info

エラー,警告,および情報メッセージを出力します。

デフォルト値

info

推奨値

デフォルト値

(b) HNTR_LOG_LANG

統合トレースログに出力するメッセージの言語種別を指定します。

指定できる値
system

OSに設定されている言語種別で出力します。

Windowsの場合,OSに設定されている文字コードが英語ASCIIコードでもシフトJISコードでもない場合は,英語ASCIIコードが仮定されます。

Linuxの場合,OSに設定されている文字コードが,英語ASCIIコード,UTF-8コード以外の場合は,英語ASCIIコードが仮定されます。

C

英語ASCIIコードで出力します。

SJIS

Windowsの場合,シフトJISコードで出力します。Linuxの場合は指定できません。

ja_JP.UTF-8またはja_JP.utf8

Linuxの場合,UTF-8コードで出力します。Windowsの場合は指定できません。

en_US.UTF-8またはen_US.utf8

Linuxの場合,英語ASCIIコードで出力します。Windowsの場合は指定できません。

デフォルト値

system

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

(c) SYS_LOG_LEVEL

Windowsイベントログ(Windowsの場合)またはsyslog(Linuxの場合)に出力するメッセージレベルを指定します。

指定できる値
none

どのメッセージも出力しません。

error

エラーメッセージを出力します。

warn

エラー,および警告メッセージを出力します。

info

エラー,警告,および情報メッセージを出力します。

デフォルト値

info

推奨値

デフォルト値

(d) SYS_LOG_LANG

Windowsイベントログに出力するメッセージの言語種別を指定します。

重要

Linuxでは指定できません。

指定できる値
system

OSに設定されている言語種別で出力します。

OSに設定されている文字コードが英語ASCIIコードでもシフトJISコードでもない場合は,英語ASCIIコードが仮定されます。

C

英語ASCIIコードで出力します。

SJIS

シフトJISコードで出力します。

デフォルト値

system

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

(e) COM_LOG_SIZE

コマンドログのファイルサイズを指定します。

指定できる値

4〜16,384(単位:キロバイト)

デフォルト値

128

推奨値

デフォルト値

(f) COM_LOG_LEVEL

コマンドログに出力するメッセージレベルを指定します。

指定できる値
none

どのメッセージも出力しません。

error

エラーメッセージを出力します。

warn

エラー,および警告メッセージを出力します。

info

エラー,警告,および情報メッセージを出力します。

デフォルト値

info

推奨値

デフォルト値

(g) COM_LOG_NUM

コマンドログのファイルの面数を指定します。

指定できる値

1〜16(単位:面)

デフォルト値

2

推奨値

デフォルト値

(h) COM_LOG_LANG

コマンドログに出力するメッセージの言語種別を指定します。

指定できる値
system

OSに設定されている言語種別で出力します。

Windowsの場合,OSに設定されている文字コードが英語ASCIIコードでもシフトJISコードでもない場合は,英語ASCIIコードが仮定されます。

Linuxの場合,OSに設定されている文字コードが,英語ASCIIコード,UTF-8コード以外の場合は,英語ASCIIコードが仮定されます。

C

英語ASCIIコードで出力します。

SJIS

Windowsの場合,シフトJISコードで出力します。Linuxの場合は指定できません。

ja_JP.UTF-8またはja_JP.utf8

Linuxの場合,UTF-8コードで出力します。Windowsの場合は指定できません。

en_US.UTF-8またはen_US.utf8

Linuxの場合,英語ASCIIコードで出力します。Windowsの場合は指定できません。

デフォルト値

system

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

(i) SERVER_LOG_APP_SIZE

アプリケーションサーバのログファイルのサイズを指定します。

指定できる値

4〜16,384(単位:キロバイト)

デフォルト値

8,192

推奨値

デフォルト値

(j) SERVER_LOG_APP_LEVEL

アプリケーションサーバログに出力するメッセージレベルを指定します。

指定できる値
none

どのメッセージも出力しません。

error

エラーメッセージを出力します。

warn

エラー,および警告メッセージを出力します。

info

エラー,警告,および情報メッセージを出力します。

デフォルト値

info

推奨値

デフォルト値

(k) SERVER_LOG_APP_NUM

アプリケーションサーバログのファイルの面数を指定します。

指定できる値

1〜16(単位:面)

デフォルト値

2

推奨値

デフォルト値

(l) SERVER_LOG_LANG

アプリケーションサーバログに出力するメッセージの言語種別を指定します。

指定できる値
system

OSに設定されている言語種別で出力します。

OSに設定されている言語種別が日本語でも英語でもない場合は,英語が仮定されます。

ja

日本語で出力します。

en

英語で出力します。

デフォルト値

system

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

(m) SERVER_LOG_JOB_SIZE

サーバジョブログファイルのサイズを指定します。

指定できる値

4〜16,384(単位:キロバイト)

デフォルト値

11,264

推奨値

デフォルト値

注意事項

デフォルト値を変更する場合は,実際のジョブ運用時にサーバジョブログに出力されるサイズを確認し,履歴として残しておける期間を検証してから変更してください。

(n) SERVERJOB_LOG_JOB_LEVEL

サーバジョブログファイルに出力するメッセージレベルを指定します。

指定できる値
none

どのメッセージも出力しません。

error

エラーメッセージを出力します。

warn

エラー,および警告メッセージを出力します。

info

エラー,警告,および情報メッセージを出力します。

デフォルト値

info

推奨値

デフォルト値

(o) SERVER_LOG_JOB_NUM

サーバジョブログファイルの面数を指定します。

指定できる値

1〜16(単位:面)

デフォルト値

3

推奨値

デフォルト値

(p) USED_DEF_LIMIT

ジョブ実行時に使用されたサービス連携ジョブ定義の履歴情報の保存期間を指定します。

指定できる値

0〜366(単位:日)

デフォルト値

180

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

注意事項

この値に0を指定すると履歴情報は保存されません。したがって,Web画面でジョブ実行履歴があるサービス連携ジョブ定義を更新,もしくは削除した時にメッセージKNBB2407-QまたはメッセージKNBB2408-Qがダイアログで表示されません。また,サービス連携ジョブ定義を編集した時に「!ジョブの実行履歴がある定義です」メッセージは表示されません。

(q) SERVER_SESSION_TIMEOUT

サーバのセッションタイムアウト時間を指定します。サーバが状態取得や操作などの要求を受けてから,次の要求が来るまでに指定した時間が過ぎると,HTTPセッションが無効となります。

指定できる値

900〜3,600(単位:秒)

デフォルト値

900

推奨値

デフォルト値

(6) 設定例

ajs3csaweb.confの設定例を次に示します。

[]
HNTR_LOG_LEVEL=error
HNTR_LOG_LANG=system
SYS_LOG_LEVEL=error
SYS_LOG_LANG=system
COM_LOG_SIZE=10240
COM_LOG_LEVEL=info
COM_LOG_NUM=2
COM_LOG_LANG=system
SERVER_LOG_APP_SIZE=8192
SERVER_LOG_APP_LEVEL=info
SERVER_LOG_APP_NUM=2
SERVER_LOG_JOB_SIZE=8192
SERVER_LOG_JOB_LEVEL=info
SERVER_LOG_JOB_NUM=2
SERVER_LOG_LANG=system
USED_DEF_LIMIT=180
SERVER_SESSION_TIMEOUT=900

(7) 注意事項