付録I 用語解説
(数字)
(英字)
- JP1/AJS3 for Enterprise Applications
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SAP以外のシステムからSAPシステムのジョブを制御するプログラムです。SAPジョブの投入,削除,および監視ができます。
JP1/AJSのジョブネット定義時にJP1/AJS3 for Enterprise Applicationsのカスタムジョブをジョブネットに登録すると,JP1/AJSからSAPジョブを自動実行できます。
- JP1/Base
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イベントサービス機能を提供するプログラムです。サービスの起動順序を制御したり,JP1イベントを送受信したりできます。また,JP1/Baseは,JP1/IM,JP1/AJS,およびJP1/Power Monitorの前提プログラムです。JP1/IM,およびJP1/AJSを使ったシステムを導入する場合,JP1ユーザーの操作を制限する機能を提供します。
- JP1/OJE for VOS3
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JP1/AJSと連携して,WindowsおよびUNIXと,メインフレーム(VOS3)間のバッチジョブを実行したり監視したりするプログラムです。
- JP1ユーザー
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JP1/AJSまたはJP1/IMを使用するときのユーザー名です。JP1ユーザーとして認証サーバに登録すると,管理対象(資源)へのアクセスが制御されます。
(ア行)
- アクションジョブ
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メールやメッセージキューを送信したり,JP1/IMやJP1/Cm2に状態を知らせるイベントを送信したりするジョブです。
- イベントジョブ
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システム内の特定の事象の発生を監視するジョブです。イベントジョブを開始すると,ファイルの更新やメッセージの受信などを監視し始めます。
- インポート
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接続先のマネージャーホストに定義されている,JP1/AJSの定義情報を定義情報管理テンプレートに取得することです。インポート操作は,マスターファイル(AJS2DAMASTER.XLSまたはAJS2DAMASTER.XLSM),またはマスターファイルを別名で保存したファイルから実行できます。インポート終了後,マスターファイルは別名で自動保存され,操作の出力結果が実行結果ファイルとして出力されます。
- 打ち切り時間
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ジョブを実行したとき,ジョブからの応答がなかったり終了しなかったりした場合に,ジョブを強制的に打ち切るまでの時間です。
- 運用日
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ジョブネットを実行する日です。
- エージェントホスト
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エージェントホストとは,マネージャーホストから依頼されたジョブを実行するホストです。このホストには,JP1/AJS3 - Agentをインストールします。
なお,JP1/AJS3 - ManagerもJP1/AJS3 - Agentの機能を持っているため,エージェントホストにJP1/AJS3 - Managerをインストールすることもできます。
エージェントホストは,マネージャーホストからジョブの依頼を受け,ジョブを実行します。ジョブの実行が終わると,エージェントホストは,実行ファイルの実行結果(戻り値)を受け取り,ジョブの実行結果をマネージャーホストに転送します。
- エクスポート
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定義情報管理テンプレートで編集したJP1/AJSの定義情報を,接続先のマネージャーホストに反映することです。定義情報を一括および単独で定義したり,定義情報を削除,変更したりできます。エクスポート操作は,マスターファイルを別名で保存したファイル,またはインポートやエクスポートの実行結果ファイルから実行できます。エクスポート終了後,定義情報管理テンプレートは別名で自動保存され,操作の出力結果が実行結果ファイルとして出力されます。
- エラー情報ファイル
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定義情報を一括または単独定義する場合に,ajsdefineコマンドの実行でエラーが発生したとき,エラーになったユニット定義パラメーターを格納するファイルです。定義情報にどのようなエラーがあったのかを調査するために使用します。このファイルで表示されたユニット定義パラメーターの定義を見直してください。
(カ行)
- 確定実行登録
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スケジュール定義に基づいてあらかじめ実行日時を算出しておき,その日時に従ってジョブネットを起動して処理を開始する場合の実行登録方法です。
- 確定スケジュール
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確定実行登録時に決められた,絶対日時で確定しているスケジュールのことです。
- カスタムジョブ
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ある特定の機能を持つジョブを実行するように,あらかじめ定義されたジョブです。ファイル転送やメインフレームへのジョブ依頼など,標準カスタムジョブとして提供しているもののほかに,業務の中でよく使うジョブをカスタムジョブとして登録しておくこともできます。カスタムジョブとして登録する場合,専用のアイコンの形,絵,またはジョブ情報入力のためのダイアログボックスが作成できます。
なお,カスタムジョブを使用する場合は,そのジョブに必要なプログラムをインストールしておく必要があります。
- カレンダー情報
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業務の運用日と休業日についての情報です。ジョブグループごとに定義できます。この情報によって,ジョブグループ中のジョブネットを実行する日と実行しない日が決定します(ただし,休業日振り替え実行が定義されている場合は,休業日でもジョブネットを実行します)。
また,運用日に合わせて,基準日と月区分,基準時刻の設定もできます。
- 起算スケジュール
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実行開始日時,処理サイクル,および休業日の振り替えに従って決められた次回実行予定日を起点日として扱い,新たに次回実行予定日を算出したい場合に定義するスケジュールのことです。
- 起算猶予日数
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起算後の次回実行予定日が休業日の場合に,実行予定日を探す期間を日数で定義したもののことです。
- 基準時刻
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JP1/AJSを運用するときの,日付の境となる時刻です。
例えば,基準時刻を「8時」と設定すると,7時59分までは前日扱いとなります。
- 基準日
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カレンダー情報で,月の開始日として指定した日のことです。
- 起動条件
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特定の事象を契機としてジョブネットを実行させる場合に,どのような条件が成立したときにジョブネットを実行させるか定義したもののことです。
- 休業日
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ジョブネットを実行しない日です。ただし,休業日振り替え実行が定義されている場合はジョブネットを実行します。
- 計画実行登録
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スケジュール定義に基づいてジョブネットを起動し,処理を開始する場合の実行登録方法です。
- 後続ジョブ
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あるジョブ,またはジョブネットの直後に実行するジョブのことです。
- 後続ジョブネット
-
あるジョブ,またはジョブネットの直後に実行するジョブネットのことです。
(サ行)
- サスペンド
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ルートジョブネット,およびルートジョブネットの下位にあるユニットの実行を抑止することです。
実行登録中のルートジョブネットの下位にある定義を変更するときに,定義処理と実行制御処理のすれ違いなどの誤動作を防止するために,ルートジョブネットをサスペンドする必要があります。ルートジョブネットをサスペンドすることで,実行制御処理と同期を取って定義を変更できます。
- しきい値
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ジョブの終了状態を判断するための値です。ジョブには,異常終了しきい値と警告終了しきい値を定義できます。
- 実行結果ファイル
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定義情報管理テンプレートからインポート,またはエクスポート操作をすると,定義情報管理テンプレートは別名で自動保存され,操作の出力結果が出力されます。このファイルを実行結果ファイルといいます。実行結果ファイルのファイル名には,実行した操作および実行日時が記録されます。また,実行結果ファイルの中には,操作を実行したときの対象情報(操作対象ホスト名,操作対象サービス名,操作対象ユニット名)が記録されます。実行結果ファイルを利用すると,いつ,どの対象に,どのような操作を実行したのかがわかり,定義情報の変更履歴を管理することができます。
自動保存されるファイルのデフォルトの格納場所,およびファイル名の形式については,「付録A ファイルおよびディレクトリ」を参照してください。
- 従属ジョブ
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判定ジョブの判定結果が真のときに実行するジョブのことです。
- 従属ジョブネット
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判定ジョブの判定結果が真のときに実行するジョブネットのことです。
- ジョブ
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コマンド,シェルスクリプト,Windows実行ファイルなどの集まりです。
- ジョブグループ
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複数の業務を分類して管理するためのフォルダです。
- ジョブネット
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実行順序を関連づけたジョブの集まりです。ジョブネットを実行すると,ジョブネット中のジョブが実行順序に従って自動的に実行されます。
- ジョブネットコネクタ
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ルートジョブネットの「実行順序制御」を制御するためのユニットです。制御対象のルートジョブネットと接続関係を持ち,その終了や開始を待ち合わせます。
- 処理サイクル
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ジョブネットの実行開始日から,次の実行開始日までの間隔のことです。処理サイクルを定義しておくと,定期的にジョブネットを実行できます。
- スケジューラーサービス
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ジョブネットを実行するスケジュールを管理し,スケジュールに従って,処理を実行します。スケジューラーサービスは,スケジューラーサービス名と同じ名称のルートジョブグループ配下のユニットを管理します。
スケジューラーサービスは,一つのマネージャーで複数起動できます。スケジューラーサービスを複数起動すると,スケジューラーサービスごとにルートジョブグループを管理できるようになります。例えば,スケジューラーサービスを業務ごとに分けて起動すると,それぞれのスケジューラーサービスが,ほかのスケジューラーサービスの影響を受けることなく,独立して業務(ジョブネットおよびジョブ)を並行実行できます。
- スケジュールルール
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ジョブネットの実行開始日時や処理サイクルなどの情報です。一つのジョブネットに144個までスケジュールルールを定義できます。
- 先行ジョブ
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あるジョブ,またはジョブネットの直前に実行されるジョブのことです。
- 先行ジョブネット
-
あるジョブ,またはジョブネットの直前に実行されるジョブネットのことです。
- 即時実行登録
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実行登録と同時にジョブネットを起動し,処理を開始する場合の実行登録方法です。
(タ行)
(ハ行)
- 判定ジョブ
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指定された条件を判定し,判定結果が真であれば,従属ジョブ(ジョブネット)を実行するジョブです。
- 判定値
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ジョブが正常終了したか異常終了したかを判断するための値です。
- プランニンググループ
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複数のルートジョブネットを計画的に切り替えて実行するためのユニットです。プランニンググループの直下に異なる定義内容のルートジョブネットを複数作成し,それぞれに異なったスケジュールを定義することで,指定したスケジュールに従って自動的にジョブネットを切り替えて実行できます。
- 振り替え
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スケジュールに従って決められた次回実行予定日が休業日だった場合に,ほかの日にジョブネットを実行させることです。
- 振り替え猶予日数
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振り替え日が休業日の場合に,振り替え日を探す期間を日数で定義したもののことです。
- ホストリンクジョブネット
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メインフレームのジョブスケジューラーで管理されているジョブネットをJP1/AJSで監視するために,JP1/AJSで定義するジョブネットです。ホストリンクジョブネットは,JP1/AJS2 for Mainframeの「ネットグループ」という管理単位を介して,メインフレームのジョブネットと関連づけられます。
(マ行)
- マスターファイル
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定義情報などが何も入力されていない定義情報管理テンプレートです。
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32ビット版のJP1/AJS3 - Definition Assistantの場合,マスターファイルのファイル名は,AJS2DAMASTER.XLSです。
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64ビット版のJP1/AJS3 - Definition Assistantの場合,マスターファイルのファイル名は,AJS2DAMASTER.XLSMです。
マスターファイルは,「JP1/AJS3 - Definition Assistantインストール先フォルダ\bin」フォルダに格納されています。
スタートメニューから,[JP1_Automatic Job Management System 3 - Definition Assistant]−[定義情報のインポート]を選択すると表示されます。
なお,エクスプローラ上でAJS2DAMASTER.XLSまたはAJS2DAMASTER.XLSMをダブルクリックしても,マスターファイルを開くことができます。
マスターファイルからは,インポート操作だけを実行できます。エクスポート操作をしたい場合は,マスターファイルを複製します(別名で保存します)。複製したマスターファイルからは,インポート操作も実行できます。
マスターファイルには,ワークシートやセルに対してさまざまな設定がしてあります。これらの設定を変更してしまうと,各機能が正常に動作しなくなるおそれがあります。そのため,このマスターファイルの設定を変更したり,マスターファイルを更新したりしないでください。
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- マネージャージョブグループ
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JP1/AJS3 - Managerから,別のJP1/AJS3 - Managerの業務を監視するためのジョブグループです。
- マネージャージョブネット
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JP1/AJS3 - Managerから,別のJP1/AJS3 - Managerの業務を監視するためのジョブネットです。
- マネージャーホスト
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マネージャーホストは,ジョブネットの定義情報やスケジュール情報をデータベースで管理し,ジョブの実行をエージェントホストに依頼して実行させます。マネージャーホストには,JP1/AJS3 - Managerをインストールします。
マネージャーホストでは,定義されたスケジュール情報を基に,ジョブネットの実行予定が作成されます。実行開始時刻になると,マネージャーホストは,ジョブとして定義された実行ファイルを起動して,ジョブ定義情報をエージェントホストに転送し,エージェントホストでジョブを実行させます。実行が終わると,エージェントホストでのジョブの実行結果を受け取り,データベースに反映します。その反映された情報を基に,後続ジョブを実行したり,次回の実行予定を作成したりします。