11.3.2 ディザスター・リカバリー運用設定変更の手順
各種設定や構成を変更する場合には,次の図の流れで設定します。
JP1/AJS3のディザスター・リカバリー運用中に,メインサイトの各種設定や構成を変更する場合の手順を次に示します。
なお,非クラスタ環境の場合は,実行系での作業だけを実施してください。
- 注意事項
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リモートサイトのJP1/AJS3 - Managerおよび組み込みDBは,停止したまま実施してください。
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メインサイトの実行系および待機系で,必要に応じてJP1/AJS3 - Managerまたは組み込みDBを停止する。
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メインサイトの実行系および待機系で,各種設定や構成を変更する。
実行系と待機系の両方で設定してください。設定手順は,クラスタ運用の場合と同じです。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 8. クラスタ運用時のセットアップ」(Windowsの場合)またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 17. クラスタ運用時のセットアップ」(UNIXの場合)を参照してください。
メインサイトの設定変更が完了したらajsembdbidlistコマンドを実行して,メインサイトの論理ホストに対応する組み込みDBの,次の内容を記録します。
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組み込みDBのインストール先フォルダ
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セットアップ識別子
ajsembdbidlistコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 2. セットアップコマンド ajsembdbidlist」を参照してください。
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メインサイトの実行系で,必要に応じてディザスター・リカバリー運用設定情報をエクスポートする。
次に示すコマンドを実行します。
jajs_rpenvexport -h メインサイトの論理ホスト名 -d 出力ディレクトリ名
jajs_rpenvexportコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 2. セットアップコマンド jajs_rpenvexport」を参照してください。
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リモートサイトの実行系で,必要に応じて組み込みDBをインストールまたはアンインストールする。
メインサイトの設定時にスケジューラーサービスの追加または削除をした場合,リモートサイトで,対応する組み込みDBのインストールまたはアンインストールが必要です。手順2で記録した組み込みDBの内容を確認し,メインサイトとリモートサイトで構成を一致させてください。
- 組み込みDBをインストールする場合
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次のコマンドを実行します。
ajsembdbinstl -s 組み込みDBのインストール媒体格納ディレクトリ -mh リモートサイトの論理ホスト名 -i 組み込みDBのインストール先フォルダ -id セットアップ識別子
- 組み込みDBをアンインストールする場合
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次のコマンドを実行します。
ajsembdbuninstl -mh リモートサイトの論理ホスト名 -id セットアップ識別子
ajsembdbinstlコマンドおよびajsembdbuninstlコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 2. セットアップコマンド」を参照してください。
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リモートサイトの実行系で,必要に応じてディザスター・リカバリー運用設定情報をインポートする。
ディザスター・リカバリー運用設定情報をインポートする場合,組み込みDBが停止状態になっていることを確認する必要があります。リモートサイトにある構築済みの組み込みDBに対して次のコマンドを実行し,組み込みDBが停止状態(UNIT-STATがSTOP)になっていることを確認してください。
ajsembdbstatus -s ust -id セットアップ識別子
組み込みDBが停止していない場合は,ajsembdbstopコマンドを実行して停止してください。ただし,再起動中断状態(UNIT-STATがPAUSE)の場合は,ajsembdbstartコマンドに-Rfオプションを指定して組み込みDBの起動抑止状態を解除してください。
ajsembdbstatusコマンド,ajsembdbstopコマンドおよびajsembdbstartコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド」を参照してください。
ディザスター・リカバリー運用設定情報をインポートするには,手順3でエクスポートしたディザスター・リカバリー運用設定情報をリモートサイトにコピーして,次のコマンドを実行します。
jajs_rpenvimport -h リモートサイトの論理ホスト名 -d 入力ディレクトリ名
jajs_rpenvimportコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 2. セットアップコマンド jajs_rpenvimport」を参照してください。
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リモートサイトの実行系で,必要に応じて個別に情報を設定する。
ディザスター・リカバリー運用設定情報をインポートしても,設定されない情報があります。インポートされない情報も設定する必要がある場合,個別に設定します。インポートされない情報の個別設定の方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 9.2.3(3) リモートサイトの個別設定」(Windowsの場合)またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド 18.2.3(3) リモートサイトの個別設定」(UNIXの場合)を参照してください。
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リモートサイトの待機系で,手順4〜6を実行する。
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手順1でJP1/AJS3 - Managerまたは組み込みDBを停止した場合,メインサイトの実行系および待機系でJP1/AJS3 - Managerまたは組み込みDBを起動する。
設定が完了したら,メインサイトで業務を再開してください。