10.2.2 JP1/AJS3 - Agentに障害が発生した場合のフェールオーバー
業務運用中にJP1/AJS3 - Agentにフェールオーバーが発生した場合の処理を次の図に示します。
システムの処理の流れを次に示します。
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実行系エージェントで障害が発生し,JP1/AJS3 - AgentのJP1/AJS3サービスが停止する。
フェールオーバー発生前に実行中だったジョブの状態は,実行中のままJP1/AJS3 - Managerで管理しています。
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共有ディスクの内容を待機系エージェントに引き継ぐ。
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待機系エージェントのJP1/AJS3サービスを起動する。
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待機系エージェントのJP1/AJS3サービスが起動したことをJP1/AJS3 - Managerへ通知する。
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JP1/AJS3 - Managerから待機系エージェントのJP1/AJS3 - Agentへ,実行中だったジョブの状態を確認する。
このときに実行を通知されるジョブは,障害発生時に実行中だったジョブ(JP1/AJS3 - Managerに終了が通知されていないジョブ)です。なお,障害発生時に実行中だったジョブの状態は「強制終了」または「終了状態不明」に,そのジョブを含むジョブネットの状態は異常状態になっています。
フェールオーバー発生時のジョブの引き継ぎ状態についての詳細は,「6.2.1(4) エージェントホストを再起動する場合のマネージャーホスト上でのジョブの状態」を参照してください。
これでシステムの処理は終了です。このあと,「強制終了」状態のジョブや,そのジョブが定義されているジョブネットを再実行して,引き続き業務を運用してください。