7.11.2 JP1/AJS3への接続を許可する接続元を変更する
JP1/AJS3への接続を許可するホストを変更するには,接続許可設定ファイルの設定を変更します。接続許可設定ファイルは,次の環境設定ファイル格納フォルダに格納されています。
- Windowsの場合
-
- 物理ホスト
-
-
JP1/AJS3 - Manager
JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\conf
-
JP1/AJS3 - Agent
JP1/AJS3 - Agentのインストール先フォルダ\conf
-
- 論理ホスト
-
共有フォルダ\jp1ajs2\conf
- UNIXの場合
-
- 物理ホスト
-
/etc/opt/jp1ajs2/conf
- 論理ホスト
-
共有ディレクトリ名/jp1ajs2/conf
(1) マネージャー用接続許可設定ファイルの設定を変更する
マネージャー用接続許可設定ファイルの設定変更は,次のタイミングで有効になります。
- 物理ホストの場合
-
-
JP1/AJS3サービスおよびJP1/AJS3 System Control Managerサービスの両方が停止している状態で,どちらかのサービスを起動したとき
-
上記のどちらかのサービスが起動している状態で,次のコマンドを実行したとき
jajs_pmtcon -m -u
-
- 論理ホストの場合
-
-
JP1/AJS3サービスおよびJP1/AJS3 System Control Managerサービスの両方が停止している状態で,どちらかのサービスを起動したとき
-
上記のどちらかのサービスが起動している状態で,次のコマンドを実行したとき
jajs_pmtcon -h 論理ホスト名 -m -u
-
JP1/AJS3サービス起動中に,IPアドレスが「192.168.31.3」のホストの接続を新しく許可する場合を例に,設定変更の手順を次に示します。
-
マネージャー用接続許可設定ファイルを変更する。
マネージャー用接続許可設定ファイルに,新しく接続を許可するホストのIPアドレス「192.168.31.3」を追加します。
-
jajs_pmtconコマンドを実行する。
次のコマンドを実行します。
jajs_pmtcon [-h 論理ホスト名] -m -u
マネージャー用接続許可設定ファイルの設定内容が有効になり,IPアドレスが「192.168.31.3」のホストもマネージャーホストに接続できるようになります。
(2) エージェント用接続許可設定ファイルの設定を変更する
エージェント用接続許可設定ファイルの設定変更は,次のタイミングで有効になります。
- 物理ホストの場合
-
-
JP1/AJS3サービス,JP1/AJS3 Queueless Agentサービス,およびJP1/AJS3 System Control Agentサービスのすべてが停止している状態で,どれかのサービスを起動したとき
-
上記のどれかのサービスが起動している状態で,次のコマンドを実行したとき
jajs_pmtcon -a -u
-
- 論理ホストの場合
-
-
JP1/AJS3サービスおよびJP1/AJS3 System Control Agentサービスが停止しているかつキューレスエージェントサービスで論理ホストがアタッチされていない状態で,JP1/AJS3サービスまたはJP1/AJS3 System Control Agentサービスを起動したとき,またはキューレスエージェントサービスに論理ホストをアタッチしたとき
-
JP1/AJS3サービスまたはJP1/AJS3 System Control Agentサービスが起動している状態,またはキューレスエージェントサービスで論理ホストがアタッチされている状態で,次のコマンドを実行したとき
jajs_pmtcon -h 論理ホスト名 -a -u
-
- 注意事項
-
-
JP1/AJS3サービス,JP1/AJS3 Queueless Agentサービス,またはJP1/AJS3 System Control Agentサービスのどれかが起動している状態で設定を変更して,変更後に別のサービスを起動した場合,変更内容は反映されません。jajs_pmtconコマンドを実行する必要があります。
-
実行中のジョブがある場合は,エージェント用接続許可設定ファイルから要求元マネージャーホストのIPアドレスを削除しないでください。
実行中のジョブがあるかどうかは,次の方法で確認できます。
・JP1/AJS3 - Viewの[検索]ウィンドウ
・jpoagtjobshowコマンド
・jpqjobshowコマンド
-
JP1/AJS3サービス起動中に,JP1/AJS3 - Agentへの接続を許可するホストを次のように変更するとします。
-
接続を許可していたIPアドレス「192.168.31.2」のホストの接続を拒否する
-
IPアドレス「192.168.31.3」のホストの接続を新しく許可する
設定変更の手順を次に示します。
-
エージェント用接続許可設定ファイルを変更する。
エージェント用接続許可設定ファイルの「192.168.31.2」を削除し,「192.168.31.3」を追加します。
-
エージェントホストで,接続を許可しなくなるIPアドレス「192.168.31.2」のマネージャーホストからのジョブが実行中でないことを確認する。
次のどれかの方法で,接続を許可しなくなるIPアドレス「192.168.31.2」のホストからのジョブが実行中でないことを確認してください。
-
JP1/AJS3 - Viewの[検索]ウィンドウ
-
jpoagtjobshowコマンド
-
jpqjobshowコマンド
-
-
jajs_pmtconコマンドを実行する。
次のコマンドを実行します。
jajs_pmtcon [-h 論理ホスト名] -a -u
エージェント用接続許可設定ファイルの設定内容が有効になって,IPアドレス「192.168.31.2」のホストはエージェントホストに接続できなくなり,IPアドレス「192.168.31.3」のホストは接続できるようになります。
次の二つの処理を行うジョブネットを実行することで,複数のエージェントホストに同じ設定をすることもできます。
-
エージェント用接続許可設定ファイルをエージェントホストに転送する
-
次のコマンドを実行する
jajs_pmtcon [-h 論理ホスト名] -a -u