7.4 実行登録中にユニット定義情報を変更する
JP1/AJS3では,実行ファイル名,実行エージェント,保留属性など,ユニットの実行に影響するユニット定義情報については実行登録中に変更できます。ただし,定義内容を変更するユニットの種別と,そのときのルートジョブネットの状態の組み合わせによって,変更した内容が有効になるユニット定義情報とならない定義情報があります。
ユニット種別とルートジョブネットの状態の組み合わせによる定義内容変更の動作を次の表に示します。
ユニット種別 |
ルートジョブネットの状態 |
|||
---|---|---|---|---|
終了状態 |
実行中 警告検出実行中 異常検出実行中 |
開始時刻待ち※1 起動条件待ち 保留中 |
開始時刻待ち※2 |
|
ルートジョブネット |
○※3 |
× |
× |
○ |
ネストジョブネット |
○※3 |
×※4 |
○ |
○ |
ジョブ |
○※3 |
×※4 |
○ |
○ |
- (凡例)
-
○:すべてのユニット定義情報で,変更した最新の定義内容が有効になります。
×:表7-3に示すユニット情報については,変更した最新の定義内容が有効になりません。
- 注※1
-
次回実行予定世代,および開始時刻に到達しているが多重起動に「不可能」を設定しているため実行中世代の終了を待っている世代だけです。
- 注※2
-
注※1に該当しない開始時刻待ちの世代です。
- 注※3
-
終了状態の世代を再実行したときに,変更した内容で実行されます。
- 注※4
-
次に示す状況に該当する場合,変更した最新の定義内容が有効になります。
-
実行中になっていないネストジョブネット配下のユニットの定義を変更した場合。
-
ユニットの定義を変更したあと,そのユニットが定義されているルートジョブネット配下で再実行した場合。
-
ユニットの定義を変更したあと,そのユニットが定義されているルートジョブネット対してサスペンドを解除した場合。
-
ユニットの定義を変更したあと,サービスが再起動された場合。
-
上記の表で「×」の場合に,有効にならないユニット定義情報を次の表に示します。
ユニット種別 |
有効にならないユニット定義情報 |
---|---|
標準ジョブ,HTTP接続ジョブ,アクションジョブ,カスタムジョブ,引き継ぎ情報設定ジョブの場合 |
|
イベントジョブの場合 |
|
判定ジョブの場合 |
|
ジョブネットの場合 |
|
リモートジョブネットの場合 |
|
起動条件の場合 |
|
上記に示したユニット定義情報以外はすべて最新の定義内容が有効になります。上記に示したユニット定義情報を,実行登録中でも最新の定義変更を有効にしたい場合は,「7.4.2 実行登録中に変更したユニット定義情報を有効にする」に示す手順を実施してください。
- 注意事項
-
「打ち切り時間」「起動条件成立した実行世代の滞留」「異常終了後の動作」は,実行登録中に変更したユニット定義情報を有効にするように設定しても,実行登録中に変更した最新の定義内容が有効になりません。変更内容を反映したい場合は,一度登録を解除してから変更してください。
実行登録中に変更したユニット定義情報を有効にする設定をした場合に,最新の定義内容が再読み込みされるタイミング(有効になる時期)を次の表に示します。
ユニット種別 |
最新の定義内容が再読み込みされるタイミング |
---|---|
ジョブ(標準ジョブ,HTTP接続ジョブ,イベントジョブ,アクションジョブ,カスタムジョブ)の場合 |
実行待ち状態になる直前 |
ジョブネットの場合 |
実行状態になる直前 |
このため,ジョブやジョブネットの実行が開始するまでに定義を変更すれば,最新の定義内容でジョブやジョブネットを実行できるようになります。
- 注意事項
-
実行中のイベントジョブ(起動条件として定義されているイベントジョブも含む)については,定義内容を変更しても,終了状態になるまで変更した内容は有効になりません。変更した定義内容で監視したい場合は,次の操作でジョブを終了状態に変更したあと,再度実行登録してください。
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イベントジョブの場合
強制終了またはジョブ状態変更で終了させる
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起動条件付きジョブネットの場合
「8.1.1 起動条件監視中のジョブネットの停止」を参照して強制終了する
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