付録E.3 証明書発行要求(CSR)の作成
JP1/AJS3 - Web Consoleが提供している証明書発行要求(CSR)を作成するためのコマンドです。ここで作成したCSRファイルを認証局(CA)に提出して,署名済みの証明書を発行してもらいます。CSRは,PKCS#10に準拠した形式で作成されます。
- 形式
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- Windowsの場合
openssl.bat req -new [署名アルゴリズム] -key 秘密鍵ファイルのパス -out CSRファイルのパス
openssl.batのパスは,「JP1/AJS3 - Web Consoleのインストール先フォルダ\uCPSB\httpsd\sbin\openssl.bat」です。
openssl.batの実行権限については,OpenSSLの公式サイトを参照してください。
- Linuxの場合
openssl.sh req -new [署名アルゴリズム] -key 秘密鍵ファイルのパス -out CSRファイルのパス
openssl.shのパスは,「/opt/jp1ajs3web/uCPSB/httpsd/sbin/openssl.sh」です。
openssl.shの実行権限については,OpenSSLの公式サイトを参照してください。
- 引数
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- -sign 署名アルゴリズム
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certutil reqgenコマンドの場合,CSR作成時に使用する署名アルゴリズムを指定します。使用できる署名アルゴリズムは次のとおりです。
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MD5
md5WithRSAEncryptionを使用します。
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SHA1
sha1WithRSAEncryptionを使用します。
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SHA224
sha224WithRSAEncryptionを使用します。
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SHA256
sha256WithRSAEncryptionを使用します。
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SHA384
sha384WithRSAEncryptionを使用します。
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SHA512
sha512WithRSAEncryption を使用します。
この引数を省略した場合,「SHA1」が仮定されます。
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- 署名アルゴリズム
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openssl.bat reqコマンドもしくはopenssl.sh reqコマンドの場合,CSR作成時に使用する署名アルゴリズムを指定します。使用できる署名アルゴリズムは次のとおりです。
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-md5
md5WithRSAEncryptionを使用します。
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-sha1
sha1WithRSAEncryptionを使用します。
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-sha224
sha224WithRSAEncryptionを使用します。
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-sha256
sha256WithRSAEncryptionを使用します。
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-sha384
sha384WithRSAEncryptionを使用します。
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-sha512
sha512WithRSAEncryptionを使用します。
この引数を省略した場合,「-sha256」が仮定されます。
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- -key 秘密鍵ファイルのパス
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秘密鍵ファイルのパスを指定します。「付録E.1 秘密鍵の作成」で作成した秘密鍵のファイルを指定してください。
- -out CSRファイルのパス
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作成したCSRを出力するファイルのパスを指定します。
- 使用例1
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certutil reqgenコマンドと作成済みの秘密鍵(httpsdkey.pem)を使用してCSR(httpsd.csr)を作成する場合の使用例を次に示します。
certutil reqgen -sign SHA256 -key httpsdkey.pem -out httpsd.csr
設定する項目については,CSRを提出するCAの指示に従ってください。
- 使用例2
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openssl.bat reqコマンドと作成済みの秘密鍵(httpsdkey.pem)を使用してCSR(httpsd.csr)を作成する場合の使用例を次に示します。
openssl.bat req -new -sha256 -key httpsdkey.pem -out httpsd.csr
設定する項目については,CSRを提出するCAの指示に従ってください。