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JP1 Version 13 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


付録E.1 秘密鍵の作成

JP1/AJS3 - Web Consoleが提供している秘密鍵を作成するためのコマンドです。

形式

RSA証明書を作成する場合

Windowsのとき
openssl.bat genrsa -rand 乱数生成に利用するファイル名 -out 秘密鍵 ファイルのパス [秘密鍵のビット長]

openssl.batのパスは,「JP1/AJS3 - Web Consoleのインストール先フォルダ\uCPSB\httpsd\sbin\openssl.bat」です。

openssl.batの実行権限については,OpenSSLの公式サイトを参照してください。

Linuxのとき
openssl.sh genrsa -rand 乱数生成に利用するファイル名 -out 秘密鍵ファイルのパス [秘密鍵のビット長]

openssl.shのパスは,「/opt/jp1ajs3web/uCPSB/httpsd/sbin/openssl.sh」です。

openssl.shの実行権限については,OpenSSLの公式サイトを参照してください。

ECDSA証明書を作成する場合

Windowsのとき
openssl.bat ecparam -genkey -noout -rand 乱数生成に利用するファイル名 -name 楕円曲線名 -out 秘密鍵ファイルのパス

openssl.batのパスは,「JP1/AJS3 - Web Consoleのインストール先フォルダ\uCPSB\httpsd\sbin\openssl.bat」です。

openssl.batの実行権限については,OpenSSLの公式サイトを参照してください。

Linuxのとき
openssl.sh ecparam -genkey -noout -rand 乱数生成に利用するファイル名[:乱数生成に利用するファイル名 …] -name 楕円曲線名 -out 秘密鍵ファイルのパス

openssl.shのパスは,「/opt/jp1ajs3web/uCPSB/httpsd/sbin/openssl.sh」です。

openssl.shの実行権限については,OpenSSLの公式サイトを参照してください。

引数
-rand 乱数生成に利用するファイルのパス

乱数生成に利用する任意のファイルのパスを指定します。乱数生成用のファイルは,十分大きい適当なファイル(例:C:\Windows\system32\notepad.exe)を指定してください。

-out 秘密鍵ファイルのパス

秘密鍵を出力するファイルのパスを指定します。

秘密鍵のビット長

openssl.bat genrsaコマンドもしくはopenssl.sh genrsaコマンドの場合に作成する秘密鍵のビット長を指定します。指定できるビット長は次のとおりです。

  • 512

  • 1024

  • 2048

  • 4096

この引数を省略した場合,「2048」が仮定されます。

-name 楕円曲線名

秘密鍵の生成に利用する楕円曲線名を指定します。指定できる名称は次のとおりです。

  • secp384r1

  • secp521r1

  • prime256v1

  • P-256

  • P-384

  • P-521

使用例1

openssl.bat genrsaコマンドを使用して秘密鍵(httpsdkey.pem)を作成する場合の使用例を次に示します。

openssl.bat genrsa -rand C:\Windows\system32\notepad.exe -out httpsdkey.pem 2048
使用例2

openssl.bat ecparamコマンドを使用してECDSA証明書を作成する場合の使用例を次に示します。

openssl.bat ecparam -genkey -noout -rand C:\Windows\system32\notepad.exe -name P-256 -out httpsdkey.pem