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JP1 Version 13 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)


2.9 クラウド環境でのジョブ実行について検討する

フレキシブルジョブを使用したシステム構成および構成要素について説明します。

フレキシブルジョブは,クラウドのオートスケール環境にある実行エージェントなど,マネージャーホストが直接管理していない実行エージェントで実行できます。クラウド上でフレキシブルジョブを実行する実行エージェントを宛先エージェントと呼びます。

図2‒61 クラウド上の宛先エージェントでのジョブの実行

[図データ]

また,フレキシブルジョブの実行要求をエージェントホストに中継させることで,オンプレミス環境で定義したジョブをクラウド環境で実行できます。ジョブの実行要求を中継するエージェントを中継エージェントと呼びます。

オンプレミス環境とクラウド環境を併用する例を次に示します。

図2‒62 オンプレミス環境とクラウド環境を併用する例1

[図データ]

図2‒63 オンプレミス環境とクラウド環境を併用する例2

[図データ]

クラウド環境でのフレキシブルジョブの実行では,ロードバランサーを利用してジョブの実行エージェントを振り分けたり,クラウド上のすべての実行エージェントでジョブを実行したりできます。

ロードバランサーおよび中継エージェントを使用したシステム構成を次に示します。同一のジョブを,オートスケール環境にあるすべての実行エージェントで一斉に実行する場合については,「2.10 ジョブの一斉実行について検討する」を参照してください。

図2‒64 ロードバランサーおよび中継エージェントを使用したシステム構成例

[図データ]

〈この節の構成〉