5.5.47 仮想サーバ作成確認
機能
VMware vSphere環境に,指定されたテンプレートから新規仮想サーバが作成できることを確認します。
この部品が前提とするサーバを次に示します。
・vCenterサーバ
VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。
・ESXサーバ
VMware vSphere ESXiがインストールされているサーバです。
・vCenter操作サーバ(実行対象サーバ)
VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによってこのサーバに部品が転送され,実行されます。
・仮想サーバ
vCenterサーバおよびVMware vSphere ESXiによって管理されている仮想サーバです。
この部品で確認している項目を次に示します。
・指定されたテンプレートがvCenterサーバ上に登録されているかを確認します。
テンプレートがvCenterサーバ上に登録されていない場合はNGとなります。
・指定されたESXサーバがvCenterサーバ上に登録されているかを確認します。
ESXサーバがvCenterサーバ上に登録されていない場合はNGとなります。
・指定されたデータストアがESXサーバ上に登録されているかを確認します。
データストアがESXサーバ上に登録されていない場合はNGとなります。
・指定されたESXサーバ上のデータストアに,テンプレートを展開できる容量が空いているかを確認します。
テンプレートの容量が,データストアの空き容量を超過している場合はNGとなります。
比較に使用するテンプレートの容量は,テンプレートに設定している仮想ディスクの「プロビジョニングしたストレージ」の容量です。
・指定されたリソースプール(リソースプール,クラスタ,vApp)がvCenterサーバ上に登録されているかを確認します。
リソースプールがvCenterサーバ上に登録されていない場合はNGとなります。
・指定された仮想サーバ名がvCenterサーバ内で使用されていないかを確認します。
仮想サーバ名がvCenterサーバ内で既に使用されている場合はNGとなります。
利用場面
ESXサーバに新規仮想サーバを作成する場合に,ESXサーバに新規仮想サーバを作成できるかを事前確認することができます。
前提条件
【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
また、OSおよび製品について略称を用いています。対象とするOSおよび製品については「はじめに」を参照してください。
【実行対象システム内前提製品】
(1)vCenterサーバの前提製品
・VMware vCenter Server
(2)ESXサーバの前提製品
・VMware vSphere ESXi
(3)仮想サーバの前提OS
vCenterサーバの前提製品/仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi/vCenter操作サーバの前提製品がサポートする構成の範囲で,次のOSがサポート範囲です。
・Windows Server
・Red Hat Enterprise Linux Server
【実行対象システム内前提製品の使用条件】
(1)VMware vSphere ESXiがVMware vCenter Serverで管理されていること。
(2)VMware vSphere ESXi上の設定に関する条件
・データストアが登録済みであること。
・ポートグループが設定済みであること。仮想サーバに設定するポートグループは,標準仮想スイッチ(vNetwork 標準スイッチ/vSphere 標準スイッチ)を使ったネットワーク上のポートグループを指定してください。
・デプロイに使用するテンプレートが作成済みであること。
・仮想サーバをリソースプールに格納する場合,リソースプール,クラスタ,vAppの名称が一意であること。
クラスタとvApp,クラスタとリソースプールの組み合わせなど,種別が異なっていても,同じ名前にすることはできません。
(3)デプロイに使用するテンプレートに関する条件
・VMware Toolsがインストール済みであること。
・リモートコマンドが実行可能な設定であること。Windowsの場合は管理共有,Linuxの場合はSSHが有効になっていること。
・NICが設定してあること(最大2個まで)。
・Windowsの場合,Administrator のパスワードを空にしておくこと。
・仮想サーバのテンプレート化を実施する際には,仮想サーバが停止した状態でテンプレート化をすること。
(4)仮想サーバに関する条件
・同一のVMware vCenter Serverの管理下で,仮想サーバ名が重複しないこと。
【実行対象サーバ内前提製品】
・VMware PowerCLI
【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】
・Windows Server
実行権限
(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,次の権限が必要です。
システム管理者ロール
バージョン
02.11.00
部品のタグ
Gather VM information,VMware vSphere
タスクログに表示される部品の名称
vsphereCheckTemplateSpec
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
23 |
異常(環境不正) 前提環境不正 |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
VMware.vCenterServerName |
vCenterサーバ名 |
VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.userName |
VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名 |
VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.password |
VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード |
VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.portNumber |
VMware vCenter Server接続用ポート番号 |
VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。 |
443 |
入力 |
△ |
VMware.protocol |
VMware vCenter Server接続用プロトコル |
VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。 |
https |
入力 |
○ |
VMware.vmHostName |
ESXサーバ名 |
VMware vCenter Serverが管理する[ホストおよびクラスタ]に表示されるESXサーバ名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.dataStoreName |
データストア名 |
データストアの名称を指定します |
− |
入力 |
○ |
VMware.templateName |
テンプレート名 |
仮想サーバの基となるテンプレート名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.vmName |
仮想サーバ名 |
仮想サーバの名称を指定します(VMware vCenter Serverにおける仮想サーバの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.resourcePoolName |
リソースプール名 |
仮想サーバを格納するリソースプール,vApp,クラスタを指定します。 |
− |
入力 |
△ |
VMware.portGroupName |
ポートグループ名 |
仮想サーバに現在設定されているポートグループ名(変更前)を指定します。 |
− |
入力 |
△ |
VMware.portGroupNameNew |
ポートグループ名(変更後) |
仮想サーバに新しく設定するポートグループ名を指定します。 |
− |
入力 |
△ |
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |
common.CheckTemplateResult |
仮想サーバ作成確認のチェック結果 |
仮想サーバを作成できるかどうか確認した結果を格納します。 |
− |
出力 |
△ |