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JP1 Version 13 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.5.40 仮想サーバのリソース設定

機能

VMware vSphere環境で,仮想サーバのリソース(CPU数,メモリ容量)割り当てを変更します。

CPU数とは,仮想ソケット数×ソケット当たりのコア数を指します。11-11以前では「ソケット当たりのコア数」は1固定のため,CPU数は仮想ソケット数と同じ値でしたが,11-12以降では「ソケット当たりのコア数」を変更可能です。変更する場合は,コア数設定オプション(VMware.setCoresOptionプロパティ)に"true"を指定してください。

また,上記の理由によって,VMware.cpuNumプロパティの表示名を変更しています。11-11以前では「CPU数」でしたが,11-12以降では「CPUソケット数」としています。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・vCenterサーバ

 VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。

・vCenter操作サーバ(実行対象サーバ)

 VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによってこのサーバに部品が転送され,実行されます。

・仮想サーバ

 vCenterサーバおよびVMware vSphere ESXiによって管理されている仮想サーバです。

利用場面

仮想サーバのリソースが不足している場合などに,仮想サーバのリソース割り当ての変更に利用できます。

前提条件

【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

また、OSおよび製品について略称を用いています。対象とするOSおよび製品については「はじめに」を参照してください。

【実行対象システム内前提製品】

(1)vCenterサーバの前提製品

 ・VMware vCenter Server

(2)仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi

(3)仮想サーバの前提OS

vCenterサーバの前提製品/仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi/vCenter操作サーバの前提製品がサポートする構成の範囲で,次のOSがサポート範囲です。

 ・Windows Server

 ・Red Hat Enterprise Linux Server

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

(1)VMware vSphere ESXiがVMware vCenter Serverで管理されていること。

(2)仮想サーバに関する条件

 ・同一のvCenterの管理下で,仮想サーバ名が重複しないこと。

 ・仮想サーバが停止していること。

 ・仮想サーバに,VMwareToolsがインストールされていること。

【実行対象サーバ内前提製品】

 ・VMware PowerCLI

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server

注意事項

(1)コア数設定オプション(VMware.setCoresOptionプロパティ)に"true"以外を指定した場合,対象となる仮想サーバの,ソケット当たりのコア数を1に設定しておいてください。ソケット当たりのコア数を1以外に設定した仮想サーバに対してCPUソケット数を変更した場合,次の現象が発生する場合があります。

・CPU数がコア数の倍数にならないため,仮想サーバが起動しない。

・仮想サーバは起動したが,リソースは期待する値になっていない。

(2)CPU数およびメモリ容量は,前提製品のバージョンによって指定できる値が異なります。前提製品における制限を確認して指定してください。

実行権限

(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,次の権限が必要です。

 システム管理者ロール

バージョン

03.00.01

部品のタグ

Modify VM,VMware vSphere

タスクログに表示される部品の名称

vsphereChangeResource

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

VMware.vCenterServerName

vCenterサーバ名

VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

VMware.userName

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.password

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。

− 

入力

○ 

VMware.portNumber

VMware vCenter Server接続用ポート番号

VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。

443

入力

△ 

VMware.protocol

VMware vCenter Server接続用プロトコル

VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。

https

入力

○ 

VMware.vmName

仮想サーバ名

仮想サーバの名称を指定します(VMware vCenter Serverにおける仮想サーバの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。

− 

入力

○ 

VMware.cpuNum

CPUソケット数

仮想サーバに設定するCPUの仮想ソケット数を指定します。CPUソケット数・メモリ容量は,少なくともどちらか一つは指定してください。CPUソケット数とソケット当たりのコア数を掛けた値が仮想サーバのCPU数となります。

− 

入力

△ 

VMware.setCoresOption

コア数設定オプション

仮想サーバのCPUのソケット当たりのコア数を設定する場合に"true"を指定します。"true"以外の場合はコア数を設定しません。「仮想サーバスペック変更(CPU,メモリ)」サービスのサービス詳細説明の注意事項を参照してください。

false

入力

△ 

VMware.numCoresPerSocket

ソケット当たりのコア数

コア数設定オプションに"true"を指定した場合に,仮想サーバに設定するCPUのソケット当たりのコア数を指定します。このプロパティを指定する場合は,CPUソケット数も指定してください。CPUソケット数とソケット当たりのコア数を掛けた値が仮想サーバのCPU数となります。

− 

入力

△ 

VMware.memoryMB

メモリ容量(MB)

仮想サーバに設定するメモリ容量をMB単位で指定します。CPUソケット数・メモリ容量は,少なくともどちらか一つは指定してください。

− 

入力

△ 

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△