5.5.39 仮想サーバのリソース構成変更の事前判定
機能
VMware vCenter Serverで管理される仮想サーバについてCPU,メモリ,ディスクI/Oのリソース変更の事前確認をします。
この部品が前提とするサーバを次に示します。
・vCenterサーバ
VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。
・vCenter操作サーバ(実行対象サーバ)
VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによってこのサーバに部品が転送され,実行されます。
・仮想サーバ
vCenterサーバおよびVMware vSphere ESXiによって管理されている仮想サーバです。
利用場面
サービステンプレートに指定されたプロパティから,次の判定を行います。
・CPU,メモリ,ディスクの構成の変更を行うかの判定
・プロパティに指定された値の妥当性の判定
前提条件
【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
また、OSおよび製品について略称を用いています。対象とするOSおよび製品については「はじめに」を参照してください。
【実行対象システム内前提製品】
(1)vCenterサーバの前提製品
・VMware vCenter Server
(2)仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi
(3)仮想サーバの前提OS
vCenterサーバの前提製品/仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXi/vCenter操作サーバの前提製品がサポートする構成の範囲で,次のOSがサポート範囲です。
・Windows Server
・Red Hat Enterprise Linux Server
【実行対象システム内前提製品の使用条件】
(1)VMware vSphere ESXiがVMware vCenter Serverで管理されていること。
(2)仮想サーバに関する条件
・同一のvCenterの管理下で,仮想サーバ名が重複しないこと。
・仮想サーバが停止していること。
・仮想サーバに,VMwareToolsがインストールされていること。
【実行対象サーバ内前提製品】
・VMware PowerCLI
【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】
・Windows Server
注意事項
(1)VMware.vHardDiskNameプロパティに複数の仮想ディスクを指定した場合,1台でもディスクシェアレベルの判定処理が失敗するとタスクが異常終了します。
実行権限
(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,次の権限が必要です。
システム管理者ロール
バージョン
02.11.00
部品のタグ
Gather VM information,VMware vSphere
タスクログに表示される部品の名称
vsphereCheckResourceConfig
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
12 |
異常(ユーザーミス) プロパティ不正 |
23 |
異常(環境不正) 前提環境不正 |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
VMware.vCenterServerName |
vCenterサーバ名 |
VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.userName |
VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名 |
VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.password |
VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード |
VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.portNumber |
VMware vCenter Server接続用ポート番号 |
VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。 |
443 |
入力 |
△ |
VMware.protocol |
VMware vCenter Server接続用プロトコル |
VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。 |
https |
入力 |
○ |
VMware.vmName |
仮想サーバ名 |
仮想サーバの名称を指定します(VMware vCenter Serverにおける仮想サーバの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。 |
− |
入力 |
○ |
VMware.cpuSharesLevel |
CPUのシェアレベル |
同一の親を持つ仮想サーバ間における相対的なCPUリソースの優先度を指定します。 |
− |
入力 |
△ |
VMware.cpuReservationMHz |
CPUの予約 (MHz) |
仮想サーバが予約するCPUリソースをMHz単位で指定します。 |
− |
入力 |
△ |
VMware.cpuLimitMHz |
CPUの制限 (MHz) |
仮想サーバが使用するCPUリソースの上限値をMHz単位で指定します。100MHz未満の値を指定するとタスクの実行が異常終了します。ただし,-1を指定すると制限を解除します。 |
− |
入力 |
△ |
VMware.memSharesLevel |
メモリのシェアレベル |
同一の親を持つ仮想サーバ間における相対的なメモリリソースの優先度を指定します。 |
− |
入力 |
△ |
VMware.memReservationMB |
メモリの予約 (MB) |
仮想サーバが予約するメモリリソースをMB単位で指定します。 |
− |
入力 |
△ |
VMware.memLimitMB |
メモリの制限 (MB) |
仮想サーバが使用するメモリリソースの上限値をMB単位で指定します。100MB未満の値を指定するとタスクの実行が異常終了します。ただし,-1を指定すると制限を解除します。 |
− |
入力 |
△ |
VMware.diskSharesLevel |
ディスクのシェアレベル |
ストレージのI/Oリソースに対する仮想サーバの相対的な優先度を指定します。 |
− |
入力 |
△ |
VMware.vHardDiskName |
仮想ディスク名 |
シェアレベルを変更する仮想ディスクを指定します。仮想ディスクはVMware vCenter Serverでの表示名です。複数の仮想ディスクを指定する場合は,","区切りで指定してください。このプロパティを省略した場合,仮想サーバに接続されているすべての仮想ディスクを指定されたシェアレベルに設定します。このプロパティを指定する場合は,必ずディスクのシェアレベルも指定してください。 |
− |
入力 |
△ |
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |
VMware.checkResourceConfigResult |
仮想サーバのリソース構成変更の事前判定結果 |
仮想サーバのリソース構成変更要否を判定し,変更する場合はTRUE,変更しない場合はFALSEを格納します。 |
− |
出力 |
△ |