4.13.26 ファイルの最終更新日時取得
機能
この部品は,指定したパスのファイルまたはフォルダの最終更新日時をプロパティへ出力します。
対象パス(common.targetPathプロパティ)には,ワイルドカードを使用したファイルまたはフォルダのパスは指定できません。
最終更新日時のフォーマット(common.lastModifiedDateFormatプロパティ)について次に示します。
・64文字以内の文字列を指定してください。
・最終更新日時のフォーマット(common.lastModifiedDateFormatプロパティ)に指定された文字列内の変換指定文字は,対応する値に変換されます。
ただし,変換指定文字以外の文字列は,変換されずそのままファイルの最終更新日時(common.lastModifiedDateプロパティ)に格納します。
変換指定文字の例を次に示します。
[変換指定文字]
%Y 世紀部分を含めた4桁の西暦年。
%y 西暦の下2桁。世紀部分を含まない年。1桁の場合には前に0を設定する。
%m 月。1桁の場合には前に0を設定する。
%d 日。1桁の場合には前に0を設定する。
%H 24時間表記での時。1桁の場合には前に0を設定する。
%I 12時間表記での時。1桁の場合には前に0を設定する。
%M 分。1桁の場合には前に0を設定する。
%S 秒。1桁の場合には前に0を設定する。
%s 1970-01-01 00:00:00 UTC からの秒数
ファイル更新待合せの要否(common.waitFileModifiedForChangeプロパティ)に"true"を指定した場合,ファイル更新待合せ間隔(common.waitFileModifiedIntervalプロパティ)に指定した秒数待ち,ファイルまたはフォルダの最終更新日時が最初に取得した値から変更されたか確認する動作をファイル更新待合せ回数(common.waitFileModifiedCountプロパティ)に指定した回数実行します。指定した回数の実行までに最終更新日時が変更された場合,変更後の値をファイルの最終更新日時(OS.lastModifiedDateプロパティ)に出力し,最終更新日時の再取得結果(common.reacquisitionResultLastModifiedDateプロパティ)に"true"を格納して部品が正常終了します。指定した回数実行しても最終更新日時が変更されない場合は,最初に取得した最終更新日時をファイルの最終更新日時(common.lastModifiedDateプロパティ)に出力し,最終更新日時の再取得結果(commonreacquisitionResultLastModifiedDateプロパティ)に"false"を格納して部品が正常終了します。
ファイル更新待合せの要否(common.waitFileModifiedForChangeプロパティ)に"true"以外を指定した場合,指定したパスのファイルまたはフォルダの最終更新日時をファイルの最終更新日時(common.lastModifiedDateプロパティ)に出力し,最終更新日時の再取得結果(common.reacquisitionResultLastModifiedDateプロパティ)に"false"を格納して部品が正常終了します。
利用場面
・他の部品実行によってファイルを更新する場合に,ファイルが更新されたことを確認できます。
・他システムによってファイルの更新を待って後続の部品の処理を実行するなどの場合に,この部品で待合わせることができます。
前提条件
【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
また、OSおよび製品について略称を用いています。対象とするOSおよび製品については「はじめに」を参照してください。
【実行対象サーバ内前提製品】
なし。
【実行対象サーバの稼働OS】
(1) Windows Server
(2) Red Hat Enterprise Linux Server
(3) Oracle Linux
【実行対象サーバの使用条件】
なし。
注意事項
(1)この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。
(2)実行対象サーバがWindowsの場合は,最終更新日時のフォーマット(OS.lastModifiedDateFormatプロパティ)に「{」,「}」を使用しないでください。指定した場合,この部品が異常終了します。
(3)機能説明に記載している変換指定文字以外の変換指定文字も使用できます。実行対象サーバがWindowsの場合は,PowerShellのGet-Dateコマンドレット(-UFormatオプション)のマニュアルを確認してください。UNIXの場合は,dateコマンドのマニュアルを確認してください。ただし,「%n」や「%t」などの制御文字に変換される変換指定文字は指定しないでください。
(4)ファイルの最終更新日時(OS.lastModifiedDateプロパティ)に「%」を出力する場合は,最終更新日時のフォーマット(OS.lastModifiedDateFormatプロパティ)に「%%」と指定してください。
(5)実行対象サーバがWindowsの場合はlastModifiedDateFormatに%を単独で指定しないでください。指定した場合,部品が異常終了します。
バージョン
02.00.00
部品のタグ
Gather OS information,Windows,Linux
タスクログに表示される部品の名称
osGetModifiedDate
戻り値
|
戻り値 |
説明 |
|---|---|
|
0 |
正常 |
|
12 |
異常(ユーザーミス) プロパティ不正 |
|
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
|
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
|
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
|---|---|---|---|---|---|
|
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
|
common.targetPath |
対象パス |
対象のファイルまたはフォルダをフルパスで指定します。 |
− |
入力 |
○ |
|
common.lastModifiedDateFormat |
最終更新日時のフォーマット |
指定したファイルまたはフォルダの最終更新日時のフォーマットを指定します。 |
%Y-%m-%dT%H:%M |
入力 |
○ |
|
common.waitFileModifiedForChange |
ファイル更新待合せの要否 |
指定したファイルまたはフォルダの更新を待合せる場合は"true"を指定します。"true"以外の場合は,フォルダの更新を待ち合わせずに現在の最終更新日時を出力して終了します。 |
false |
入力 |
△ |
|
common.waitFileModifiedCount |
ファイル更新待合せ回数 |
指定したファイルまたはフォルダの更新を確認する回数を1〜192で指定します。ファイル更新待合せを実行する場合は必ず指定してください。 |
− |
入力 |
△ |
|
common.waitFileModifiedInterval |
ファイル更新待合せ間隔 |
指定したファイルまたはフォルダの更新を確認する間隔(秒)を1〜3600で指定します。ファイル更新待合せを実行する場合は必ず指定してください。 |
− |
入力 |
△ |
|
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
− |
|
common.lastModifiedDate |
ファイルの最終更新日時 |
指定したファイルまたはフォルダの最終更新日時が指定された形式で格納されます。 |
− |
出力 |
− |
|
common.reacquisitionResultLastModifiedDate |
最終更新日時の再取得結果 |
最終更新日時を再取得できた場合は"true",再取得できなかった場合は"false"が格納されます。 |
− |
出力 |
− |