1.5.3 使用するサービステンプレートの検討について(サービス設計)
JP1/AOを使用して自動化する運用手順を検討します。JP1/AOでは,運用手順を自動化するために必要な情報が定義されているサービステンプレートを提供しています。
JP1/AOで自動化する場合,JP1/AO同梱版・JP1/AO Content Pack版で,さまざまな種類のサービステンプレートを使用できます。JP1/AOが提供するこれらのサービステンプレートは,各種JP1製品の設定・運用・障害対応や,仮想サーバ運用,クラウド運用などに対応しています。
次の観点で検討し,運用手順を自動化するためにどのサービステンプレートを使用するかを決定してください。
JP1/AOで自動化するか。
自動化したい業務の手順書を基に,JP1/AOのサービステンプレートで自動化する範囲を検討します。JP1/AOで自動化すると特に効果の高いものは,煩雑な運用手順や,不定期に実行する頻度が多い手順などです。物理的な作業やGUIの操作以外であれば,JP1/AOを使用して自動化できます。
JP1/AOが提供するサービステンプレートを使用して,自動化に対応できるか。
サービステンプレートの詳細情報を確認し,使用できるかどうかを検討します。サービステンプレートの詳細情報は,マニュアルJP1/AO サービステンプレートリファレンスの各サービステンプレートの説明を参照してください。JP1/AOが提供しているサービステンプレート以外でシステム運用を自動化したい場合,サービステンプレートおよび部品を作成することを検討してください。サービステンプレートおよび部品の作成には,新規に作成する方法と,JP1/AOが提供しているサービステンプレートおよび部品を複製・編集して作成する方法があります。
使用するサービステンプレートが決定したら,その前提条件が,IT運用を自動実行する操作対象のサーバ・ストレージなどの機器の動作環境と合っているかを確認します。サービステンプレートの前提条件については,各サービステンプレートの詳細説明画面,またはマニュアルJP1/AO サービステンプレートリファレンスの各サービステンプレートの前提条件に関する説明を参照してください。
ここで動作環境を確認した機器は,運用設計の「エージェントレス接続先へのアクセス制御」の検討時に使用します。
サービスの見直しによって使用するサービステンプレートを変更する場合,運用設計・システム設計を必要に応じて見直してください。