宛先通信ポート設定ファイル
形式
# コメント [コンテナ名] サービス名1 ポート番号1 サービス名2 ポート番号2 : |
パラメーターの分類
- 必須パラメーター
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なし
- 選択パラメーター
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なし
ファイル名
jp1_destport.conf(宛先通信ポート設定ファイル)
jp1_destport.conf.model(宛先通信ポート設定ファイルのモデルファイル)
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\conf\
共有フォルダ\jp1base\conf\(クラスタ運用時)
- UNIXの場合
-
/etc/opt/jp1base/conf/
共有ディレクトリ/jp1base/conf/(クラスタ運用時)
説明
宛先通信ポートの変更内容を記述する設定ファイルです。宛先通信ポート設定ファイルは,初期設定で提供されています。ただし,初期の状態では利用できません。このファイルを利用する場合は,運用に合わせて編集してください。なお,独自に宛先通信ポート設定ファイルを作成,編集することもできますが,この場合も格納場所は,初期設定で提供されている宛先通信ポート設定ファイルと同じ場所にしてください。
定義の反映時期
jbsdestpimportコマンドを実行すると,宛先通信ポート設定ファイル(jp1_destport.conf)の設定が共通定義情報に反映されます。jbsdestpimportコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jbsdestpimport」を参照してください。
記述内容
宛先通信ポート設定ファイルには,次に示す規則があります。
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一つのエントリーに対して1行の形式で表します。1行に記述できる文字数は,1,023バイト以内です。
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一つのコンテナ名に対して,複数のサービスに対するポート番号の指定ができます。
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コンテナ名指定数の上限は2,500個です。
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行の先頭に#(0x23)を指定すると,その行はコメント行になります。
- [コンテナ名]
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宛先となるコンテナ名を[]で囲んで指定してください。
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指定できる文字数は,1〜255バイトです。
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ASCII文字だけ使用できます。
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次の文字は使用できません。
" / \ [ ] ; | = , + ? < >
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英字の大文字小文字の区別はしません。
-
一つのコンテナに対するサービスの指定が重複する場合,設定コマンド(jbsdestpimport)実行時に文法エラーとなります。
サービス名とポート番号の対応を記述します。サービス名とポート番号の間は,一つ以上の半角スペースまたはタブ文字で区切ってください。
- サービス名
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宛先となるコンテナへの通信において、デフォルトのポート番号を変更したいサービスを指定します。
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指定できる文字数は,1〜32バイトです。
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ASCII文字だけ使用できます。
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次の文字は使用できません。
" / \ [ ] : ; | = , + ? < >
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一つのコンテナに対するサービスの指定が重複する場合,設定コマンド(jbsdestpimport)実行時に文法エラーとなります。
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設定可能なサービスは,「表 2-11宛先通信ポート情報を設定できるサービス」に記載のサービスだけです。
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- ポート番号
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ポート番号を10進数で指定します。
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注意事項
論理ホスト上で設定する場合は,実行系および待機系の両方で同じ宛先通信ポートを設定する必要があります。共通定義情報を変更した場合は,「5.6 クラスタ運用中の設定変更時の作業」を参照して,共通定義情報を各サーバ上で一致させる作業を行ってください。
定義例
[container1] jp1ajs2qagt 30242 jp1ajs2eaagt 30247 jp1ajs2chkagt 33139 jp1ajs2qlagt 30300 jp1ajs2atmsg 32251 jp1ajs3sysctla 32257 jp1imevt 30098 [container2] jp1ajs2qagt 31242 jp1ajs2eaagt 31247 jp1ajs2chkagt 34139 jp1ajs2qlagt 31300 jp1ajs2atmsg 33251 jp1ajs3sysctla 33257 jp1imevt 31098