7.2.1 自動起動および自動終了の設定
システムの起動時にユーザー管理を含むプロセス管理,イベントサービス,およびログファイルトラップ管理デーモンを自動起動する場合,インストールとセットアップの完了後,次に示す操作をします。
cd /etc/opt/jp1base cp -p jbs_start.model jbs_start
また,システムの終了時にユーザー管理を含むプロセス管理およびイベントサービスを自動終了する場合,インストールとセットアップの完了後,次に示す操作をします。
cd /etc/opt/jp1base cp -p jbs_stop.model jbs_stop
- 注意事項
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ログファイルトラップを自動起動する場合,ログファイルトラップ起動定義ファイルを設定してください。
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ログファイルトラップをjbs_startを使用して自動起動する場合,jbs_startを必要に応じて編集してください。この場合,イベントサービスおよびログファイルトラップ管理デーモンの起動後,ログファイルトラップを起動するように設定してください。
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自動起動および自動終了の設定は,インストール時の環境変数LANGに設定されている文字コードに合わせて設定されます。ただし,「3.4.2 使用する言語種別を設定する(UNIXの場合)」の表3-5で示した文字コード以外が設定されている場合は,環境変数LANGにCを設定します。
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jp1bs_env.conf,jp1bs_param.confの言語種別を変更する場合は,自動起動スクリプトの環境変数LANGを合わせてください。
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自動起動スクリプト(jbs_start)は,初期設定でLC_ALL,LC_COLLATE,LC_CTYPE,LC_MONETARY,LC_NUMERIC,LC_TIME,およびLC_MESSAGESのロケール設定を解除(unset)します。
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- AIX環境の場合
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AIX環境で自動起動および自動終了する場合は,上記の操作に加え次に示す操作も必要です。
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自動起動を設定する。
mkitabコマンドで,/etc/inittabファイルにJP1/Baseの記述を追加します。
mkitab -i hntr2mon "jp1base:2:wait:/etc/opt/jp1base/jbs_start"
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設定内容を確認する。
lsitabコマンドで,/etc/inittabファイルの設定内容を確認します。
lsitab -a
プロセスを起動する順序のとおり,hntr2mon(統合トレース),jp1baseの順に記述されていることを確認してください。
init:2:initdefault:
brc::sysinit:/sbin/rc.boot 3 >/dev/console 2>&1 # Phase 3 of system boot
:
:
hntr2mon:2:once:/opt/hitachi/HNTRLib2/etc/D002start
jp1base:2:wait:/etc/opt/jp1base/jbs_start
注 hntr2mon:2:once:/opt/hitachi/HNTRLib2/etc/D002startのエントリは,JP1/Baseのアンインストール時に統合トレース機能を使っている製品が他になければ削除されます。
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自動終了を設定する。
JP1/Baseを前提とする製品の記述のあとに,テキストエディターで,/etc/rc.shutdownファイルにJP1/Baseの記述を追加します。
test -x /etc/opt/jp1base/jbs_stop && /etc/opt/jp1base/jbs_stop
test -x /opt/hitachi/HNTRLib2/etc/D002stop && /opt/hitachi/HNTRLib2/etc/D002stop
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終了時の処理を追加する。
/etc/rc.shutdownファイルの最後に,次に示す1行を追加してください。
exit 0
/etc/rc.shutdownスクリプトは,最後に実行したコマンドの終了コードが「0」以外の場合は,エラーと認識しシャットダウン処理を中断します。
- 注意事項
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自動起動および自動終了の設定は,インストール時の環境変数LANGに設定されている文字コードに合わせて設定されます。ただし,「3.4.2 使用する言語種別を設定する(UNIXの場合)」の表3-5で示した文字コード以外が設定されている場合は,環境変数LANGにCを設定します。
jp1bs_env.conf,jp1bs_param.confの言語種別を変更する場合は,自動起動スクリプトの環境変数LANGを合わせてください。
自動起動スクリプト(jbs_start)は,初期設定でLC_ALL,LC_COLLATE,LC_CTYPE,LC_MONETARY,LC_NUMERIC,LC_TIME,およびLC_MESSAGESのロケール設定を解除(unset)します。
AIXでは,メモリー不足が発生するとOSがSIGKILLを発行し,JP1/Baseのプロセスが終了することがあります。この現象を回避するには,環境変数にPSALLOC=earlyを設定し,JP1/Baseを起動してください。
なお,環境変数PSALLOCにearlyを設定する場合には,同時に環境変数NODISCLAIM=trueを設定する必要があります。
自動起動スクリプト中に設定する例を次に示します。
1. 自動スクリプト中の次の部分を検索する。
export PATH LANG SHLIB_PATH LD_LIBRARY_PATH LIBPATH HCCLIBCNF
2. 1.で検索した行の後に,次を追加する。
PSALLOC=early
NODISCLAIM=true
export PSALLOC NODISCLAIM
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- Linux環境の場合
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Linux環境で自動起動および自動終了の設定をする場合は,次をセットで作成してください。
/etc/opt/jp1base/jbs_start /etc/opt/jp1base/jbs_stop
jbs_startおよびjbs_stopが存在しないときにシステムの起動,およびシステムの終了が行われると,syslogに次のメッセージが出力されます。メッセージは出力されますが,設定が行われていないため,自動起動,および自動停止は行われません。
起動時:systemd: Started JP1/Base Service.
JP1/Baseの自動起動・自動停止を有効にしたあと,JP1/Baseを手動で起動したり停止したりする場合は,次のコマンドを実行してください。コマンドを実行したあと,jbs_spmd_statusコマンド,およびjevstatコマンドでプロセスの状態を確認してください。
- JP1/Baseの起動
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物理ホスト
systemctl start jp1_base.service
論理ホスト
systemctl start jp1_base_論理ホスト名.service
- JP1/Baseの停止
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物理ホスト
systemctl stop jp1_base.service
論理ホスト
systemctl stop jp1_base_論理ホスト名.service
systemctlコマンド以外の,jbs_start/jbs_start.clusterコマンド,jbs_stop/jbs_stop.clusterコマンド,jbs_spmdコマンドおよびjbs_spmd_stopコマンドで起動したり停止したりすると,JP1/Baseの自動停止が行われません(システムの停止時に停止スクリプトは起動されませんが自動起動・自動停止の設定は有効なままです)。JP1/Baseをシステムの停止時に自動停止させる場合は,再度,systemctlコマンドによる起動の操作を行ってください。JP1/Baseが自動停止するかどうかは,次のコマンドを実行して,「active」が表示されることを確認してください。
- 物理ホスト
systemctl is-active jp1_base.service
- 論理ホスト
systemctl is-active jp1_base_論理ホスト名.service
Linux 8以降でSELinuxを有効にしている場合は,jbs_startおよびjbs_stopのコンテキストタイプをbin_tに設定してください。
- 設定例
# semanage fcontext -a -t bin_t '/etc/opt/jp1base/jbs_start' # semanage fcontext -a -t bin_t '/etc/opt/jp1base/jbs_stop' # restorecon -F /etc/opt/jp1base/jbs_start # restorecon -F /etc/opt/jp1base/jbs_stop
Linux 9以降でSELinuxを有効にしている場合は,/opt/hitachi/HNTRLib2/etc 以下のファイルのコンテキストタイプをusr_tに設定してください。
- 設定例
# semanage fcontext -a -t usr_t '/opt/hitachi/HNTRLib2/etc(/.*)?' # restorecon -R -F /opt/hitachi/HNTRLib2/etc