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JP1 Version 13 JP1/Base 運用ガイド


3.4.2 使用する言語種別を設定する(UNIXの場合)

言語種別を環境変数LANGで設定します。

JP1/Baseの動作する言語種別を,次のように設定してください。

各OSで使用できる文字コードと環境変数LANGの値を次の表に示します。

表3‒5 UNIXの文字コードおよび環境変数LANGの値

OS

言語種別

文字コード

環境変数LANGの値

AIX

日本語

SJIS

Ja_JP.IBM-932またはJa_JP

EUCJIS

ja_JP.IBM-eucJPまたはja_JP

UTF-8

JA_JP.UTF-8,JA_JP,またはja_JP.UTF-8

中国語

GB18030

Zh_CNまたはZh_CN.GB18030

UTF-8※1

ZH_CNまたはZH_CN.UTF-8

英語

C

C

Linux

日本語

SJIS2

ja_JP.SJISまたはja_JP.sjis

EUCJIS

使用不可

UTF-8

ja_JP.UTF-8またはja_JP.utf8

中国語

GB18030

zh_CN.GB18030またはzh_CN.gb18030

UTF-8

zh_CN.UTF-8またはzh_CN.utf8

英語

UTF-8※3

en_US.UTF-8またはen_US.utf8

C

C

注※1 ログファイルトラップ機能にだけ対応しています。ログファイルトラップで,UTF-8で出力されたログを監視できます。

注※2 SUSE Linuxの場合だけ有効です。

注※3 JP1/Base 13-00より前のバージョンからバージョンアップインストールする場合,Linuxの英語のUTF-8を適用するには,バージョンアップインストール後に,文字コードと言語種別のマッピング定義の変更が必要です。詳細については,「(3) バージョンアップインストール後の文字コードと言語種別のマッピング定義の変更」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 言語種別の設定手順

  1. jp1bs_env.confを編集する。

    /etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_env.confファイルをエディターで開き,表3-5で示した環境変数LANGの値を設定します。この定義は,JP1/Baseの次回起動時から有効となります。

  2. jp1bs_param.confを編集する。

    "LANG"="文字コード"の文字コードの部分に,表3-5で示した文字コードの値を設定してください。

  3. ファイルを保存したあと,スーパーユーザー権限またはJP1/Base管理者権限で次に示すコマンドを実行する。

    /opt/jp1base/bin/jbssetcnf /etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_param.conf
  4. 自動起動スクリプト(jbs_start)を編集する。

    自動起動スクリプト(jbs_start)を使用する場合は,環境変数LANGに手順1で設定したjp1bs_env.confの言語種別と同じ値を設定してください。

    イベントサービスを自動起動スクリプト(jbs_start)ではなく手動で起動する場合,イベントサービス起動時のロケール情報(環境変数LANGなど)を,jp1bs_env.confの言語種別と合わせてください。

    例えば,jp1bs_env.confの言語種別にja_JP.UTF-8を設定した場合,自動起動スクリプト(jbs_start)の環境変数LANGを,次のように変更してください。

    ## Set Environment-variables
    PATH=/sbin:/bin:/usr/bin:/opt/jp1base/bin
    LANG=ja_JP.UTF-8
    SHLIB_PATH=/opt/jp1base/lib:/opt/hitachi/common/lib

    JP1/Baseをクラスタシステムで実行する場合は,同様にjbs_start.clusterの環境変数LANGの値を,論理ホストのjp1bs_env.confの言語種別と同じ値に変更してください。

  5. JP1/Baseを起動または再起動する。

    設定はJP1/Baseの起動時に有効になります。JP1/Baseが起動済みの場合は,再起動してください。

(2) 文字コード互換モードの設定手順

  1. モデルファイル(jbslm_setup.conf.model)をコピーして,jbslm_setup.confを作成する。

    jbslm_setup.conf.modelの格納先

    /etc/opt/jp1base/conf/

    指定するパラメーター

    パラメーターの形式を次に示します。

    [JP1_DEFAULT\JP1BASE\]

    "LANG_MODE"=dword:{00000000 | 00000001}

    0:文字コード互換モードで動作しない。

    1:文字コード互換モードで動作する。日本語UTF-8コードから日本語EUCコードへ変換する。

    論理ホストの場合,JP1_DEFAULTを論理ホスト名に置き換えてください。

  2. jbssetcnfコマンドを実行する。

    jbssetcnfコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jbssetcnf」を参照してください。

  3. JP1/Baseを起動または再起動する。

    設定はJP1/Baseの起動時に有効になります。JP1/Baseが起動済みの場合は,再起動してください。

(3) バージョンアップインストール後の文字コードと言語種別のマッピング定義の変更

JP1/Base 13-00では,Linuxの文字コードおよび言語種別のマッピング定義に,英語のUTF-8を追加しています。

JP1/Base 13-00より前のバージョンからバージョンアップインストールする場合,文字コードおよび言語種別のマッピング定義については,バージョンアップ前の定義を維持するため,バージョンアップインストール後に,JP1/Base 13-00で追加した文字コードと言語種別のマッピング定義を適用する場合は,次の手順を実施してください。

  1. モデルファイル(eventenc.dat.model,eventlng.dat.model)をコピーして,eventenc.dat,eventlng.datを作成する。

    次のコマンドを実行して,各定義ファイルを変更してください。

    • 文字コードマッピング定義ファイルの変更

    cp -p /opt/jp1base/lib/eventenc.dat.model /opt/jp1base/lib/eventenc.dat
    • 言語種別マッピング定義ファイルの変更

    cp -p /opt/jp1base/lib/eventlng.dat.model /opt/jp1base/lib/eventlng.dat
  2. JP1/Baseサービス,イベントサービス,ログファイルトラップ管理サービスを起動または再起動する。

    設定は各サービスの起動時に有効になります。起動済みの場合は,再起動してください。