5.8.3 クラスタ運用に関するUNIX限定の注意事項
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クラスタシステムの環境設定をしたあとで,論理ホストで使用する言語種別を変更する場合,次の手順で設定を変更してください。なお,次の手順を実行する前にJP1/Baseおよび関連プログラムを終了する必要があります。
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変更する論理ホストが使用する共有ディスク上に作成した共有ファイルjp1bs_env.confの言語種別を変更する。
変更手順については,「3.4.2 使用する言語種別を設定する(UNIXの場合)」を参照してください。
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viなどのエディターでテキストファイルを作成する。
ここでは,日本語EUCコードに設定する例を示します。
[論理ホスト名\JP1BASE\]
"LANG"="EUCJIS"
最後の行にも改行を入れてください。
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エディターで作成した上記テキストファイルを保存する。
任意の名前でかまいませんが,ここでは,"baselang.conf"にしておきます。
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スーパーユーザー権限またはJP1/Base管理者権限で次に示すコマンドを実行する。
/opt/jp1base/bin/jbssetcnf baselang.conf
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論理ホスト用の自動起動スクリプト(jbs_start.cluster)を編集する。
論理ホスト用の自動起動スクリプト(jbs_start.cluster)の環境変数LANGに,手順1で設定したjp1bs_env.confの言語種別と同じ値を設定してください。
論理ホストのイベントサービスを自動起動スクリプト(jbs_start.cluster)ではなく手動で起動する場合,イベントサービス起動時のロケール情報(環境変数LANGなど)を,jp1bs_env.confの言語種別と合わせてください。
例えば,jp1bs_env.confの言語種別にja_JP.UTF-8を設定した場合,論理ホスト用の自動起動スクリプト(jbs_start.cluster)の環境変数LANGを,次のように変更してください。
## Set Environment-variables
PATH=/sbin:/bin:/usr/bin:/opt/jp1base/bin
LANG=ja_JP.UTF-8
SHLIB_PATH=/opt/jp1base/lib:/opt/hitachi/common/lib
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論理ホスト対応のJP1/Baseサービスを停止しても,JP1/Baseのプロセスが終了しないことがあります。このような場合に,強制的にプロセスを終了させたいときは,jbs_killall.clusterコマンドを使用してください。なお,このコマンドを使ったプロセスの強制終了は,正規の方法でJP1/Baseのプロセスを終了できない場合にだけ使用してください。jbs_killall.clusterコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jbs_killall.cluster(UNIX限定)」を参照してください。
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停止処理時にも監視するクラスタシステムでは,JP1/Base(イベントサービスやユーザー管理機能を含むプロセス管理機能)を終了するコマンドを下記の手順で変更してください。
cd /etc/opt/jp1base cp -p jbs_stop.cluster.retry.model jbs_stop.cluster
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動作状態を監視するようクラスタソフトにシェルスクリプトの登録をしている場合,シェルスクリプトで使用しているjbs_spmd_statusコマンドの監視間隔が10秒など短時間で監視を行っていると,jbs_spmd_statusコマンドの実行中に次のjbs_spmd_statusコマンドが実行され意図しないフェールオーバーが発生しやすくなります。そのため,監視間隔は60秒以上に設定してください。また,-tオプションで待ち時間を変更している場合は,-tオプションで設定した時間よりも長い時間を監視間隔に設定してください。