5.8.2 クラスタ運用に関するWindows限定の注意事項
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論理ホストの認証サーバの設定およびJP1ユーザーを登録する場合,必ず実行系のホストで操作をしてください。また,JP1ユーザーを登録する場合は,必ず論理ホストのサービスを起動してから行ってください。
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クラスタ環境の実行系の定義を退避するときにjbsgetcnfコマンドに指定する論理ホスト名には,論理ホストを定義したときに指定した大文字・小文字が同じになるように指定してください。
誤って異なる指定をした場合は,論理ホストを削除してから再度設定をしてください。
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論理ホストを削除する場合は,該当するホストのJP1/BaseおよびJP1/Baseを前提とする製品(JP1/IM,JP1/AJS,およびJP1/Power Monitor)のサービスを停止してから,削除してください。サービスを停止しないまま削除した場合は,次のどちらかの方法でサービスを削除します。
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同じ論理ホストを作成し,その後論理ホストを削除する。
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JP1/Baseをアンインストールする。
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自ホスト名と同じホスト名を指定して論理ホストを作成した場合,論理ホストを削除すると,物理ホストの「JP1/Base Event」サービスが削除されます。次に示すコマンドを実行して回復してください。
jevregsvc -r
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JP1/Baseのサービスが起動,または停止できない場合,JP1/Baseのプロセスが残っていることがあります。このような場合には,システムを再起動してください。
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JP1/Base LogTrapサービスはログファイルトラップを使用する場合に必要なサービスです。ログファイルトラップが変換したJP1イベントを物理や論理のイベントサービスへ登録します。物理ホストでJP1/Baseを使用しなくても,論理ホストのイベントサービスへ登録するログファイルトラップを起動する場合はJP1/Base LogTrapサービスの起動が必要です。JP1/Base Control Serviceサービスを起動しない場合は,JP1/Base LogTrapサービスの起動を「自動」に設定してください。
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論理ホスト上で動作するサービスに対して起動管理機能は利用できません。起動管理機能は,物理ホスト上のサービスに対してだけ利用できます。論理ホスト上のサービスの起動管理には,クラスタソフトを利用してください。
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物理ホストでイベントサービスを使用する場合,実行系,待機系両方の物理ホストのイベントサービスのイベントサーバ設定(conf)ファイルの編集が必要です。また,jp1bshasetupコマンドで定義した論理ホストのイベントサービスのイベントサーバ設定(conf)ファイルは,次の場所に作成されています。
共用ディスク上に指定したフォルダ名\jp1base\event\conf
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JP1/Baseのサービスが起動あるいは停止できない場合,JP1/Baseのプロセスが残っていることがあります。このような場合には,いったんコンピュータを再起動してください。
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物理ホストでjp1hosts情報や通信方式を変更した場合には,jp1bshasetupコマンドで論理ホストを設定した際に,物理ホストのjp1hosts情報や通信方式の設定が論理ホストにコピーされます。論理ホストのjp1hosts情報や通信方式を,物理ホストと異なる設定にする場合には,再度論理ホストでjp1hosts情報や通信方式の設定をしてください。
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JP1/Baseが使用する共有ディスクには,ネットワークドライブ先のディスクを使用しないでください。