jegn_log.bat(Windows限定)
機能
JP1/IM - EG for NNMiで障害が発生したときに資料を採取するためのツールです。JP1/IM - EG for NNMiの保守資料,OSのシステム情報,統合トレースログなどを採取します。
このツールは,バッチファイルです。ユーザーによるカスタマイズはできません。
このツールを実行すると,指定した資料格納フォルダの直下に,一次資料および二次資料に区分けして採取された資料が格納されます。
一次資料は,障害時の切り分けや,軽度の障害の調査を目的に採取する資料です。必要最低限のログおよび設定ファイルを採取します。二次資料は,一次資料ではわからなかった障害をさらに調査するための詳細資料です。Windowsイベントログ,クラッシュダンプ,JP1/BaseのイベントDBなどを採取します。
必要に応じて採取した資料を圧縮ツールなどで圧縮してください。
このツールを使って採取できる資料の詳細については,「10.3.1 採取が必要な資料(Windowsの場合)」を参照してください。
形式
jegn_log.bat -f 資料格納フォルダ名 [-h 論理ホスト名] [-t] [-n] [-p] [-r] [-q]
実行権限
Administrators権限。ただし,UAC機能が有効な場合は,管理者コンソールから実行してください。
格納先ディレクトリ
EG for NNMiパス\tools
引数
-f 資料格納フォルダ名
採取した資料を出力するフォルダ名を絶対パス,またはこのコマンドを実行した場所からの相対パスで指定します。パスにスペースを含む場合は,「"」で囲んで指定します。このオプションは省略できません。
存在しないフォルダを指定した場合は,その名称でフォルダが新規作成されます。すでに存在するフォルダを指定した場合は,いったんそのフォルダを削除してから,指定したフォルダが作成されます。削除したくないファイルが格納されているフォルダと同じフォルダ名は指定しないでください。
-h 論理ホスト名
クラスタシステムで運用している場合に,論理ホスト名を指定します。指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。このオプションを指定した場合,物理ホストと論理ホストの両方の資料を採取します。このオプションを省略した場合,物理ホストの資料だけ採取します。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。
なお,このオプションを省略した場合,通常のコマンドは環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が設定されますが,このコマンドでは設定されません。このため,クラスタシステムで使用する場合には論理ホスト名を必ずこのオプションで指定してください。
-t
hostsおよびservicesファイルを採取しない場合に指定します。
-n
JP1/Baseの保守資料を採取しない場合に指定します。
-p
JP1/BaseのイベントDBを取得しない場合に指定します。
-r
JP1/Baseのコマンド実行履歴ファイルを採取しない場合に指定します。
-q
資料採取処理の続行確認の応答待ちが必要ない場合に指定します。
-qオプションを指定しない場合は,続行確認のメッセージとともに応答待ちになります。
注意事項
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このツールによって採取できる資料の総容量は膨大になるため,このツールを実行する前に必要容量を見積もり,ご使用のマシンの空き容量を確認する必要があります。採取する資料のサイズについては,JP1/IM - EG for NNMiのリリースノートを参照してください。
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このツールを同時に複数実行しないでください。資料が上書きされたり,採取できなかったりする場合があります。
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採取するファイルが見つからない場合,「ファイルが見つかりません」などのメッセージが表示されることがありますが,対処の必要はありません。
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Windowsで資料採取コマンドを実行した場合,「システム情報を更新しています」というプロンプトが表示されますが,キャンセルボタンを押さないようにしてください。キャンセルボタンを押した場合,一部の情報が収集されません。
戻り値
0 |
正常終了 |
8 |
異常終了 |