jimgndbstatus
機能
インテリジェント統合管理データベースサービスとトレンドデータ管理サービスの起動・停止などの稼働状態を確認するコマンドです。
-riオプションを指定すると,インテリジェント統合管理データベース(トレンドデータ管理DB)の保存期間を確認できます。
-rsオプションを指定すると,インテリジェント統合管理データベース(トレンドデータ管理DB)の保存期間を経過したデータを削除する処理について,前回の実行日時,終了日時,および次回の実行予定日時を確認できます。
形式
jimgndbstatus [{-ri | -rs}] [-h 論理ホスト名]
コマンドの各引数の並びは順不同です。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
Linuxの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
Managerパス\bin\imgndb\
- Linuxの場合
-
/opt/jp1imm/bin/imgndb/
引数
- -ri
-
このオプションを指定すると,トレンドデータ管理DBのトレンドデータの保存期間を,KNAN12099-Iメッセージで出力します。
- -rs
-
このオプションを指定すると,トレンドデータ管理DBのトレンドデータが,保存期間を過ぎているかをチェックし,保存期間を過ぎたデータの削除処理の実行スケジュールに関する次に示す情報を,KNAN12054-Iメッセージで出力します。
-
前回開始日時(前回実行時の開始日時)
-
前回終了日時(前回実行時の終了日時)
-
次回開始日時(次回の実行開始日時)
各日時データ(前回開始日時,前回終了日時,次回開始日時)のフォーマットなど,KNAN12054-Iメッセージの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager メッセージ」を参照してください。
-
- -h 論理ホスト名
-
クラスタシステムで運用している場合に,コマンドを実行するホストの論理ホスト名を必須で指定します。
指定した論理ホストに対応するインテリジェント統合管理データベースの稼働状態を確認します。クラスタシステムを使用していない場合は指定不要です。
このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。
なお,論理ホスト名にJP1_DEFAULTは指定できません。
戻り値
0 |
|
1 |
異常終了 |
12 |
インテリジェント統合管理データベース,および,トレンドデータ管理サービスが停止状態 |
16 |
インテリジェント統合管理データベースが起動状態,かつ,トレンドデータ管理サービスが停止状態 |
17 |
インテリジェント統合管理データベースが停止状態,かつ,トレンドデータ管理サービスが起動状態 |
20 |
インテリジェント統合管理データベースが未セットアップ |
ログの出力
このコマンドは,次に示すプロセス別トレースログを出力します。統合トレースログは出力しません。
-
ファイル名
jimgndbstatus{1|2|3|4|5|6|7|8|9|10}.log※
注※ {1|2|3|4|5|6|7|8|9|10}はファイルの面数です。
-
ファイルサイズ(面数)
5,120KB(10面)
-
出力先
■Windowsの場合
-
物理ホスト
Managerパス\log\imgndb\※
-
論理ホスト
JP1/IM - Managerの論理ホスト環境の作成時にユーザーが指定したパス\log\imgndb\
■Linuxの場合
-
物理ホスト
/var/opt/jp1imm/log/imgndb/※
-
論理ホスト
JP1/IM - Managerの論理ホスト環境の作成時にユーザーが指定したパス/jp1imm/log/imgndb/
- 注※
-
論理ホストの運用でも,ログの一部が物理ホスト側に出力されます。
-
注意事項
-
インテリジェント統合管理データベースの運用コマンドの多重実行については,「■インテリジェント統合管理データベースの運用コマンドの多重実行について」を参照してください。
-
-rsオプションを指定してコマンドを実行したときに,日時情報に"unknown"が表示された場合,トレンドデータの自動削除が実行中であることが考えられます。この場合,しばらく待ってから再度コマンドを実行することで,実行スケジュールに関する情報を取得できます。
使用例1
-
-riオプションと-rsオプションのどちらも指定しない,かつ,正常終了の場合
>jimgndbstatus KNAN12044-I サービスの稼働状態確認処理を開始します KNAN12047-I インテリジェント統合管理データベースサービスは稼働中です KNAN12048-Iトレンドデータ管理サービスは稼働中です KNAN12045-I サービスの稼働状態確認処理は正常に終了しました
使用例2
-
-riオプションを指定,かつ,正常終了の場合
>jimgndbstatus -ri KNAN12044-I サービスの稼働状態確認処理を開始します KNAN12099-I 保存期間は次の通りです 32日 KNAN12045-Iサービスの稼働状態確認処理は正常に終了しました
使用例3
-
-rsオプションを指定,かつ,正常終了の場合
>jimgndbstatus -rs KNAN12044-I サービスの稼働状態確認処理を開始します KNAN12054-I 直前および次回の実行スケジュールは次の通りです 前回開始日時:[2021-07-15 17:31:06.83+09] 前回終了日時:[2021-07-15 17:31:07.08+09] 次回開始日時:[2021-07-15 18:01:07.08+09] KNAN12045-Iサービスの稼働状態確認処理は正常に終了しました