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JP1 Version 13 JP1/Integrated Management 3 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス


jimgndbrestore

〈このページの構成〉

機能

バックアップで保管しておいたインテリジェント統合管理データベースを復旧(リカバリー)するコマンドです。リカバリーできるデータの種類を次に示します。

障害復旧用リカバリー

データベースの障害が発生した際に,定期的に取得しているバックアップデータを利用してデータベースを復旧します。

移行用リカバリー

JP1/IM - Managerを別のホストに移行する際に,バックアップデータを利用してデータベースを移行します。

このコマンドの実行条件を次に示します。

形式

jimgndbrestore -i バックアップファイル名
               -m {MAINT|TRANSF}
               [-h 論理ホスト名]
               [-q]

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合:スーパーユーザー権限

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

Managerパス\bin\imgndb\

UNIXの場合

/opt/jp1imm/bin/imgndb/

引数

-i バックアップファイル名

jimgndbbackupコマンドを用いてバックアップしたデータベースのファイル名を絶対パス形式で指定します。ファイル名に使用できる文字は,半角英数字とアンダースコア「_」,ドット「.」,シャープ「#」,アットマーク「@」です。バックアップファイルには,ローカルドライブを指定します。このオプションは省略できません。

ネットワークドライブが指定された場合,UNCパスが指定された場合,およびWindowsで予約デバイスファイルが指定された場合はエラーとなります。

-m {MAINT|TRANSF}

データベースのリカバリー形式を指定します。指定できる文字は,半角英大文字です。このオプションは省略できません。

  • MAINT:障害復旧用リカバリーを実行します。

  • TRANSF:移行用リカバリーを実行します。

障害復旧用リカバリーを実行する場合,障害復旧用バックアップで採取したバックアップファイルを指定してください。また,移行用リカバリーを実行する場合,移行用バックアップで採取したバックアップファイルを指定してください。

-h 論理ホスト名

クラスタシステムで運用している場合に,コマンドを実行するホストの論理ホスト名を指定します。指定した論理ホストに対するデータベースがリカバリーされます。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。なお,論理ホスト名にJP1_DEFAULTは指定できません。

-q

ユーザー確認を省略してコマンドを実行する場合に指定します。

戻り値

0

リカバリーが正常終了した

1

リカバリーが異常終了した

3

ユーザーがキャンセルした(KNAN12009-Qメッセージで「N/n」を入力して処理を中断した場合)

注意事項