jimgndbbackup
機能
インテリジェント統合管理データベースをバックアップするコマンドです。
バックアップの用途と取得できるデータの種類を次に示します。
- 障害復旧用バックアップ
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データベースの障害が発生した際にデータベースを復旧するため,定期的にデータをバックアップします。バックアップ対象は,データベース内のトレンドデータ管理DB領域,統合エージェントホスト管理DB領域,ダッシュボード管理DB領域,および対処アクション結果管理DB領域です。
- 移行用バックアップ
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JP1/IM - Managerを別のホストに移行する際にデータベースにある定義情報を移行するためのデータをバックアップします。バックアップ対象は,データベース内のトレンドデータ管理DB領域,ダッシュボード管理DB領域,および統合エージェントホスト管理DB領域です。
このコマンドの実行条件を次に示します。
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このコマンドの実行時に作成するバックアップファイルを格納するために,出力先のドライブに十分な空き容量があること。
少なくともインテリジェント統合管理データベースのデータファイルの格納先と同等のサイズの空き容量が必要です。インテリジェント統合管理データベースのデータファイルの格納先については,マニュアル「JP1/Integrated Management 3 - Manager 導入・設計ガイド」の「2.7.1(1)(d)関連ファイルの格納先」の「インテリジェント統合管理データベースのデータファイルの格納先」を参照してください。
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次のサービスが停止していること。
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JP1/IM3-Manager
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JP1/IM3-Manager Intelligent Integrated DB Server
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JP1/IM3-Manager Trend Data Management Service
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クラスタシステムでの運用時の場合は,次のサービスが停止していること。
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JP1/IM3-Manager_論理ホスト名
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JP1/IM3-Manager Intelligent Integrated DB Server_論理ホスト名
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JP1/IM3-Manager Trend Data Management Service_論理ホスト名
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このコマンドを引数-mにMAINTオプションを指定して実行する場合は,jimdbbackupコマンド(引数-mにMAINTオプションを指定)を使用してIMデータベースのバックアップを取得済みであること。
形式
jimgndbbackup -o バックアップファイル名 -m {MAINT|TRANSF} [-h 論理ホスト名] [-q]
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
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Managerパス\bin\imgndb\
- UNIXの場合
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/opt/jp1imm/bin/imgndb/
引数
- -o バックアップファイル名
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バックアップするデータベースを出力するファイル名を絶対パス形式で指定します。バックアップファイルは,ローカルドライブを指定してください。このオプションは省略できません。
ネットワークドライブが指定された場合,UNCパスが指定された場合,およびWindowsで予約デバイスファイルが指定された場合はエラーとなります。指定したバックアップファイルがすでに存在する場合は,上書きされます。
バックアップファイル名にはファイルパスを含めて指定してください。使用できる文字は半角英数字とアンダースコア「_」,ドット「.」,シャープ「#」,アットマーク「@」です。文字はOSに依存し,半角スペース「 」または丸括弧「(」,「)」を含む場合は,前後を引用符「"」で囲む必要があります。また,ファイル名の最大長はOSの制限に従います。
- -m {MAINT|TRANSF}
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データベースのバックアップ形式を指定します。半角英大文字です。このオプションは省略できません。
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MAINT:障害復旧用バックアップを実行します。
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TRANSF:移行用バックアップを実行します。
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- -h 論理ホスト名
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クラスタシステムで運用している場合に,コマンドを実行するホストの論理ホスト名を指定します。指定した論理ホストに対応するインテリジェント統合管理データベースをバックアップします。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。なお,論理ホスト名にJP1_DEFAULTは指定できません。
- -q
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ユーザー確認を省略してコマンドを実行する場合に指定します。
戻り値
0 |
バックアップが正常終了した |
1 |
バックアップが異常終了した |
3 |
ユーザーがキャンセルした(KNAN12009-Qメッセージで「N/n」を入力して処理を中断した場合) |
注意事項
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このコマンドを実行する前に,このコマンドとjimgndbrestoreコマンドの実行条件を満たすことを確認してください。
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このコマンドの実行中にほかのJP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Agentのコマンドの実行やサービスの起動をしないでください。このコマンドはデータベースを参照・更新禁止モードに変更するため,実行に失敗することがあります。
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このコマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーや[Ctrl]+[Break]キーは押さないでください。バックアップをバックグラウンドで実行するため,[Ctrl]+[C]キーや[Ctrl]+[Break]キーを押してもバックアップ処理は継続されます。[Ctrl]+[C]キーや[Ctrl]+[Break]キーを押したあと,すぐにほかのJP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Agentのコマンドの実行やサービスの起動を行うと,それらのコマンドの実行やサービスの起動に失敗することがあります。
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コマンド実行中に[Ctrl]+[C]キーや[Ctrl]+[Break]キーで処理を中止した場合,処理は中断されますが,メッセージが崩れて出力されることがあります。
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バックアップファイルは,障害復旧用と移行用の区別ができないため,ファイル名にそれぞれが区別できる文字を指定することを推奨します。
バックアップファイルのアクセス権は,ユーザーがアクセスできる状態で出力されます。バックアップ取得後,アクセス権を変更するか,ユーザーがアクセスできない場所へ移動することを推奨します。
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このコマンドは,多重実行およびインテリジェント統合管理データベースのほかの運用コマンドとの同時実行はできません。インテリジェント統合管理データベースの運用コマンドの多重実行については,「■インテリジェント統合管理データベースの運用コマンドの多重実行について」を参照してください。